新型コロナウイルス感染症について
本日は、新型コロナウイルス感染症についてお話をさせていただきます。
この1週間の状況ですが、1日当たりの新規感染者数は少なく、病床使用率も低い状況を維持しております。このように、ステージ2に該当する状況が2週間続くなど、医療提供体制も危機的な状況を脱していることから、本日をもって「岡山県医療非常事態宣言」を解除することといたします。
しかしながら、感染再拡大のリスクは低くなっていると言い切れない状況でございます。県民の皆様には、緊急事態宣言地域との不要不急の往来や、長時間、大人数での会食を避けるなど、特措法24条9項に基づく要請について、引き続きご協力いただきますようお願いいたします。
次に、ワクチン接種体制についてでありますが、3月からの医療従事者への優先接種に向け、基本型医療施設へのディープフリーザーの搬入が始まりました。
まず、県において、医療従事者への優先接種が円滑に実施されるよう準備を進めてまいります。
また、2月15日には、「第2回ワクチン接種体制確保協議会」を開催し、4月からの高齢者への接種体制などについて、市町村と意見交換を行うこととしております。高齢者への接種については、市町村が主体で準備を進めておりますが、県としても、市町村が抱える課題や不明点を共有するとともに、医療関係団体とも連携しながら、県民の皆様が安心して接種できる体制を整備してまいりたいと存じます。
私からは、以上でございます。
質疑応答
記者)
ワクチンの接種についてお伺いしたいんですけれども、ディープフリーザーの準備が始まったということなんですけれども、ワクチン接種に向けての今後の進め方をもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。
知事)
これも我々が聞きたいぐらいであります。河野大臣も、これからわかることがあれば、順次お知らせしていきますという記者会見での報道があったばかりでありまして、我々としても、国から情報提供があり次第、市町村を始め、関係団体と共有をしたいと思っております。
記者)
これまでのところ、ワクチンの準備を進めるにあたって、県として把握した課題ですとか、こういったところは難しくなりそうだとか、そういったことは何かありますでしょうか。
知事)
これは岡山県だけではないと思うわけですけれども、会場をどうするかというところ、会場、それが大規模会場を設定するのか、それとも比較的小規模な会場、一番その典型例というか、極端な小ささで言えば、それぞれのかかりつけ医ということになるわけですけれども、どういう組合せにしていくのか、岡山県はそういった小規模な会場での接種を排除しておりませんので、広く可能性を今、考えているということでありますけれども、それぞれ一長一短がございます。これはもうだいたいおわかりのとおり、大規模なところでやると非常に効率はいい、うまくいった場合に非常に効率がいいですし、特にファイザー製の場合は、一旦解凍してしまうと5日間しかもちませんので、それを無駄に、貴重な薬剤を無駄にしないためにも、一般的には大規模な会場で行なっている、これはもうほとんどの国がそういう形で行っているわけでありますけれども、小さい会場であればまた小さい会場なりの利点もございます。大規模な会場の場合、そこまでの移動手段をどうすればいいのか、大人数が必然的に集まりますので、その密を避ける取組というのも、より考えておかなければいけないですとか、悪天候の時にどうするとか、いろいろまた考えなければいけないわけであります。そうなった時の配送、ワクチンの輸送ということで言えば、大規模会場であれば、どっと運んでしまえばそれでおしまいですけれども、小規模な会場で打つということになると、そこまでの配送、しかもこのファイザー製のもの、振動に弱いということですので、バイク便は不可ですとか、いろいろな制約がかかってまいります。その途中も温度が高くなるといけないということで、どういうやり方がいいのか、今いろいろ検討をしているところでございます。
記者)
今、2週間落ち着いた状況が続いてきたということですけれども、あらためてその解除、どのように受け止めていますでしょうか。
知事)
医療非常事態宣言させていただきましたのが、去年12月21日であります。私もその時のことをよく覚えておりますけれども、元々で言えば、そんなところに至る前に、皆さん方に注意喚起をし、もっと小さい山で抑えるべきところだったわけですけれども、ちょっといろいろな事情、その時点では国全体とすればまだまだ経済のことも心配だよねということで、GoToキャンペーンもありました。その回していこうという大きな流れの中ででも、やはりこの感染者数の伸び、それから医療提供体制、病床使用率が非常に心配になってきたということで、岡山県独自の宣言を出させていただきました。年末年始についても、これまでよりも強く条件をかけるなどして注意を呼びかけたわけでありましたけれども、これはもう岡山県に限らない、日本中で年末年始の行動の結果がわかる、それから10日後、2週間後には大変な新規感染者の伸び、たくさんのクラスターが発生をしたわけで、後から振り返ってみれば、岡山県も含め日本全体の年末年始に対する取組は、結果論とすれば甘かったと言わざるを得なかったわけであります。岡山県として、年末年始の前に、独自に県民の皆さんに注意喚起を呼びかけることができたという点では、私はこの医療非常事態宣言の発出は効果があったと思いますし、その医療非常事態宣言を出して急に、そもそも何か行動変容しても、その結果がわかるまで、だいたい10日、2週間、結果が出るまでかかるわけですけれども、それだけで収束したわけではありません。やはり、国の緊急事態宣言、これは大きかったですし、そもそもで言えば、県民の皆さんが行動を変えてくださったからこそ、収束に今、向かいつつあるということでございます。ですから、今、2月ですから、この1か月半にわたって県民の皆さまにご協力をいただいた。これで終わりではありませんけれども、医療非常事態宣言が出ている間の、県民の皆さまのご協力に対して、感謝申し上げたいと思います。
記者)
ワクチン接種の関係で、情報発信というところで、コールセンターの設置なども方針としてあったと思いますが、今、進捗というか、めどなどはありますでしょうか。
知事)
ワクチンの室をつくって、そこに15人配属をしまして、今、着々といろいろな準備を進めてもらっていますけれども、そのコールセンターの設置というものも大変大事な任務の一つであります。今ここまでできましたということを具体的には申し上げられませんけれども、当然ながら皆さん方が疑問に思われる、もしくは答えられるようなデータが積み上がってくる段階で、きちんと立ち上げられるように準備を進めてまいります。
記者)
知事としては、いつ頃ぐらいには立ち上げたいなというお考えでしょうか。
知事)
結局皆さん方が、さあワクチン、打つか打たないかどういうふうにしようかというふうに決断をする時に、ちょっとこれは心配だという時に、ちゃんと頼りになるようなタイミングで立ち上げたいと思っています。
記者)
医療非常事態宣言解除、ようやくですね、ありがとうございます。そんな中で、国のワクチン承認というのが週明けかという話が出ております。その辺りから、岡山県で現在このような形で進めようとしているという骨組みでも結構です、知事の中での予定、わかる範囲で教えていただけないでしょうか。
知事)
医療非常事態宣言解除、大変うれしい、自分でやっておいてあれですけれども、ありがたいことだと思っています。あともう一つ、ワクチン、これまで、とにかく守り、守り、守りの施策できた中で、初めて攻めのターンが回ってきたと言えるような状況であります。ゲームチェンジャーになりうる存在ですので、しっかり県民の皆さんにお届けをする。正しい情報、あと副反応の情報も含めて、正しい情報をお伝えして、できるだけ多くの方に納得をして受けていただく、迅速に受けていただく、そういった努力をしていきたいと思っています。スケジュールについては、国の方でなかなかまだお知らせできませんというふうに言われているぐらいですので、我々がそれ以上のことはお伝えできるような状況ではないんです。ただ、医療従事者に対するワクチン接種は都道府県の責任、高齢者を含めた一般の方への接種は市町村の責任ということになっています。それはそうなんですけれども、岡山県内27市町村ありまして、それぞれ違います。なんていうか、町役場ですとか村役場も含めて全部しっかりやりなさいというふうに突き放すのではなく、とにかく県庁もしっかり関わった上で、県民の皆さまにきちんとワクチンを届けられるよう、それぞれの市町村の役場と緻密に連携していきたいと思っています。主体は市町村役場なんですけれども、我々毎週1回必ず連絡会議をすることにいたしておりまして、我々自身の責任である医療従事者へのワクチン接種、これについても我々は今どんなことを考えているのか、これから打っていくことになるわけですけれども、3月に、その時のうまくいったこと、ちょっと予想と違ったことについても、市町村にできるだけ開示をして参考にしていただく。また、今もWEB会議の中である市から問合せがあったことについて、我々当然わかる範囲内でお知らせしているんですけれども、その市にだけお伝えするんじゃなくて、どういう質問が来て、どういう返答をしているというのを、全ての市に公開をしています。それが大変参考になっているんだというご意見もいただいているところでありまして、とにかく責任主体がどこなのかという細かいところも、できるだけ自分たちの責任が及ばないような守りの姿勢でやるということではなくて、とにかく岡山県全体としていかにうまく迅速にワクチン接種業務、大変大きなオペレーションを遂行していくか考えていきたいと思っています。
記者)
そんな中、全国的に早ければ17日から医療従事者向けのワクチン接種が始まるんじゃないかというふうな一部報道も出ています。岡山県としては、特にそれはいつ頃を目指すとかないでしょうか。
知事)
ワクチンについては、当然1日でも早い方がいいわけですけれども、ただ1日ずれたから失敗だとは思っておりませんで、きちんと準備をして、きちんと仕事を進めていきたいと思っています。
記者)
ワクチンを、1日ずれても失敗しないようにしっかりと準備をしてからというお考えはすごくよくわかりました。そんな中で、一部副反応の話で、医療従事者全員が一気に打ってしまうと、副反応が起きて医療崩壊が招きかねないという話も一部あると思います。国の示しているステージの指標にはないですけれども、それ以外で医療非常事態宣言を解除してしまうと、その医療崩壊はまた別の方向というか別のところで出てきかねないんじゃないかなという懸念があるんですが、その辺りについてはいかがお考えでしょうか。
知事)
新型コロナウイルスのワクチンというのは、もう本当この数か月で開発をしたものですので、どんなものか我々完全にわかってやっているわけではありません。先ほどおっしゃられたようなことが起きる可能性は、小さいながらもあるんでしょうけれども、ただ、実際そこも国の方で工夫をしていて、まず1万人から2万人の医療従事者に先行で実施をする、その様子を見ながら、全国で言えば100万人か200万人かちょっと私、詳しく知りませんけれども、医療関係者に全国で接種をするという、医療従事者だけでも2段階に分けていますので、何か予防的措置を取らないままざあーっと打って、あっとびっくりという、そういうことには大変なりづらい構造だと思っています。副反応の心配ですけれども、少なくとも私が認識している中で二つ手立てがありまして、一つは、我々国としてワクチン接種は少し遅れています、1か月か2か月遅れています、それ自体あまりいいことではありませんけれども、ただ遅れたら遅れたなりのメリットもありまして、イスラエルですとかアメリカですとか、先行して接種をしているところの、1か月分、2か月分の副反応のデータを我々手にした上で接種ができる。ファイザー製については、大変副反応の率が低い、それも重篤なものがまだ報告されていないということでありますので、これは大変いいニュースだと思っています。あともう一つは、日本の中でいろいろ接種をする時に、1か月分まとめて副反応について報告をするというんじゃなくて、もう適宜、わかった段階で出していくという方針だと私自身は理解をしておりまして、それもいいことだと思っています。とにかく、悪いニュースがあるのに溜め込んでしまって、後で出すということじゃないっていうのは、一つの安心材料だと思います。
記者)
医療非常事態宣言の解除については、これは総合判断とおっしゃったんですけれども、今回根拠の一つとして2週間連続ステージ2に該当すると、他にもできればもっと詳しい解除に至った根拠が知りたいんすけれども。
知事)
もう何度もお伝えします。この6つ指標がありますけれども、全部独立した指標ではありません。全ての入り口というのは、この新規報告数ということになります。これが積み上がって療養者数になりますし、今ある病床、全ての病床と重症者用の病床、これで割り算することによってこの数字が出てくるということですから、関連をしていますし、かつまた、これが元関数だとすると、これは積分に相当するような、厳密な積分でありませんけれども、これがフローでこれがある種ストックということで、フローの方が早く動いて、ストックの方が動きづらいということになり、実際にはそのストックで療養しているんじゃなくて、市中にいる自分でも気付いていない方から感染が起きるので、複雑な相互作用にはなっていますけれども、その中で、直接の原因は医療非常事態ですから、医療が崩壊するかもしれないというのは、ここ(新規報告数)よりも、むしろこちら(病床の逼迫具合)の方を気にして、我々宣言を出させていただきました。皆さん方の最後の砦になる病院が回らなくなるかもしれないということで今回の宣言を出したわけで、解除する時も、ここ(病床の逼迫具合)が回る状態になっているかどうかというのが非常に大事になってきます。両方とも15%前後ということですし、入り込む数がずいぶん減っている、後は少し遅れてくるわけですから、このまま1週間、2週間はここからさらに下がっていくことが想定をされるということで、解除をさせていただくことになりました。
記者)
GoToイート、宿泊割引クーポンについては引き続き停止というわけですけれども、これについて現段階の考え方をお願いします。
知事)
ようやく非常事態宣言を抜けたということになっています。でも、先ほど申し上げましたように、24条9項に基づくお願いは継続をしています。抑える時、何とか経済を回す時、この二つ、抑える時のハンマーと経済を回すダンスということで言えば、まだダンスには入っていないと思っています。そもそも国全体とすれば、緊急事態宣言がまだまだ続いているわけでありまして、その抑えるフェーズの中で、岡山県は、首都圏、関西圏と違って、少し早めに最悪の時期を脱したと言えば、それだけの話でありまして、まだまだ気をつけていかなければいけないと思っています。ですから、GoToイート、GoToトラベル、私も元々経済人ですし、早く収束、完全収束じゃなくても経済を回せるぐらい抑え込んで、また皆で外出をし、いろんな活動をして経済を回していきたい、そういうタイプの人間でありますけれども、まだ早いと思います。
記者)
GoToイート、割引クーポン、これを再び発行するには、少なくとも全国の緊急事態宣言が解除されるまではというところはあるでしょうか。
知事)
現実的にはそうだろうと思います。それについては、その時々に判断をしますけれども、常識的に考えて、まだ国全体として緊急事態宣言が残っているのに、岡山でこのGoToキャンペーンを始めるというのはなかなか難しかろうと思っています。実際、先日の全国知事会議で、一部の非常に感染状況の良好な知事のうち数名が、我々のところはそんなに大したことないんだから、GoToキャンペーン再開したいという意見を言われたのも了解はしていますけれども、我々、兵庫に隣接をしていますし、ちょっと動いただけですぐまだ患者の発生数の多いところとの行き来が始まってしまう地理的な状況ですので、現実ではなかなか難しいと思っています。
記者)
15日のワクチン接種の第2回会合なんですけれども、4月からの高齢者の接種に向けた意見交換ということですけれども、もうちょっと詳しく言われますと、どういったことを話し合う場になるということでしょうか。
知事)
私、それぞれの会合についてそこまで詳しく了解をしているわけではありませんけれども、スムーズな接種に向けた体制整備、それから事務手続の省力化など、市町村の負担軽減に向けた取組について、今、意見交換、調整を行っていると、そういうふうに聞いております。担当者はもう少ししっかりした内容を伝えられると思います。
記者)
前回の会見の中で、医療非常事態宣言の解除、否かというところについては、近県の状況というのが命に関わるんで非常に大きいんだというお話があって、確かに兵庫県なんかは数は減ってはいるんですけれども、ただ依然として100人近いような状況というのも続いている中で、そういう中での宣言解除という、隣県の状況というのをどう考えての解除なのか教えてください。
知事)
おっしゃるとおり、兵庫もつい1週間、2週間前まで1日100人以上の感染者が出るのが当たり前でありまして、そういったこともあって非常に警戒をしていたわけでありますけれども、兵庫県もここしばらくちょっと落ち着いてきている。後もう一つ、岡山の皆さんと、例えば関西の皆さんの往来も、緊急事態宣言が出る前と後でずいぶん落ち着いてきている。我々自身、日々どういった感染が報告されているかということを報告を受けているわけでありますけれども、その緊急事態宣言が1月7日に発令される前は、もしくはそのしばらく後もそうです、大阪に行ってこういうことがあってとか、明らかに首都圏、関西圏で多分うつったんだろうなあとか、そこから来られた方との接触が原因なんだろうなみたいなことが比較的あったわけですけれども、最近ずいぶん減ってきています。関西が落ち着いていることと、関西との往来をきちんと抑えてくれているという、そういうことで、数週間前と比べてあまり脅威になってきていないと岡山県の状況を見て判断できる、しやすくなっていると考えています。ただ、そういうふうに抑えてくださっているからこういう状況でありまして、ああ大丈夫なんだということでまた往来が激しくなると、また状況が変わってきます。そういうことも含めて、医療非常事態宣言は解除いたしますけれども、24条9項に基づく要請についてはもうしばらく残したいというのは、そういうことでございます。
記者)
医療非常事態宣言のその内容というのが、特措法に基づく24条9項と結構重なっているというふうに理解しているんですけれど、一方で非常事態宣言の独自性というか、そういうところだと、高齢者が無防備に人と接することを自粛してくださいというような趣旨だったと思うんですけども。
知事)
大変いい指摘で、ありがとうございます。24条9項のお願いを残したままで医療非常事態宣言を外すというのは、結局のところどう変わるのということで言いますと、我々としての認識が変わったということはお伝えをします。非常事態宣言出しました、その時と比べて、もしくはピーク時と比べて明らかに状況は改善しています。宣言っていいもんだなと、出しておくとどんどん数字がよくなるということで、かなり落ち着いたにも関わらず常に宣言発令中ということにすると、これは狼少年のようなことでありまして、次に本当に大事な時に何かお願いをしても、いっつもこっちにはなんやら宣言、こっちには別のなんやら宣言ということになりますので、我々として本当に皆さんに聞いていただきたい時に、またきちんとメッセージが伝わるように、確かに病床占有率を見ると非常事態は脱しているということでその宣言は下ろすんですけれども、でも普段どおりの生活ができるようになりましたよという状態ではないという、皆さんが気をつけていただいているおかげでここまでよくなりましたけれども、気をつけなくていい状態にはなってないんですということなので、お願いの内容はもうほぼ変わりません。お願いの内容は変わりませんけれども、今のステージというか状況は改善したということをお伝えをする。これは、病気で言えば、危篤でした、本当に大変でしたけれども、ちゃんとICUから一般病床に戻ることができました、ただ引き続き病状は悪いので、普通のご飯にはなりません、流動食は続きます、そういうことに近いのかなあと思っています。
記者)
非常事態宣言が解除されたからと言って、そもそも非常事態宣言の内容というのは、今現在でも大事なことばかりだと思うんです。そこを気をつけなくてよくなるわけではなくて、非常事態宣言を解除したという状況はつまり、これはメディア側の腕の見せどころかもしれないんすけれど、どういう状況なんだということでしょうか。
知事)
皆さん方のこの努力、我慢が効果を上げていますというメッセージは出せます。どんなに我々が頑張っても、ほんのこの100人に1人、はしゃぎ回る人がいて、結局事態は悪くなるじゃないか、もうこんなの無駄だということではなくて、やっぱりみんなで連帯をして努力をすることで事態は改善できるんだ、現にここまで改善することができた、もう少し頑張ろうという、そういうメッセージだと思っていただければありがたいと思います。
記者)
気をつけなきゃいけないことは変わらないけれども、県として特段呼びかけないといけない状況からは改善したということでしょうか。
知事)
今の状況が改善している、この一番大変な状況よりは改善しました。明らかにこれは日々の数を見て、県民の皆さんのもうほとんどが実感されていることだと思いますけれども、その日々の感染者数も下がりましたし、病院も本当に大変だった、コロナ患者を受け入れている病院の状況もずいぶんよくなりました。ぜひこのまま続けていきます。そうは言っても、15%埋まっているというのは、あと倍々ゲームをもう2回ほどすればもう大変なことになるわけですから、ですからそんなに安心はできないにしても、5割以上埋まっていた時と今ではずいぶん景色は違います。大きいのが、今の状態になると、少しずつこの救急対応を始めとした、一般の癌の手術もしなければいけない、いろんな検診もしなければいけない、そういったもう本当に大事な人の命を救うための仕事をある程度後ろ倒ししたり、制約をかけながらコロナ対応をピーク時はしていたわけですけれども、少し正常に戻すことができる。もうこれは素晴らしいことだと思っています。我々はコロナの重症者、コロナの死者だけカウントして発表していますけれども、実際にはおわかりのとおり、癌というのは、早期発見できるのか、早期に手術できるのかということで予後がずいぶん違いますから、総合的に県民の健康と生命を守るということでは非常にいいことが起きているということでございます。
司会)
それでは以上をもちまして、知事臨時記者会見を終了いたします。
知事)
ありがとうございました。