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2021年2月15日知事記者会見

会見写真

令和3年度当初予算案の概要について

 私からは、令和3年度当初予算を取りまとめましたので、その概要をご説明いたします。
 まず、要求段階からの変動についてご説明いたします。お手元資料1「令和3年度当初予算要求額からの増減」の「一般会計の計」欄をご覧ください。要求段階から1億1,900万円の増となり、予算額は7,598億円となっております。なお、要因については、資料記載のとおりであります。
 2ページには、先般の予算総括協議会等での議論も踏まえ、私が追加した事業をお示ししております。事業の追加にあたっては、生き活き岡山の実現に向け、一層力を入れたい事業を中心に検討したところであります。
 教育の再生について、(1)番の「教師業務アシスタント配置事業」でありますが、教員が本来の教育活動に専念できる環境を整備するため、事務作業等を支援するアシスタントを配置することとしておりましたが、新たに県立中学校にも配置いたします。
 産業の振興について、(2)番の「産学連携スタート補助金」は、大学との共同研究を行ったことのない中小企業に、最初の一歩を踏み出してもらうため、研究経費に対する支援を拡充いたします。
 (3)番では、企業の生産性向上を図るため、経営革新計画に基づくデジタル化に向けた設備の導入に対する支援を拡充いたします。
 農林水産業の振興については、(4)番の「晴苺」の供給体制を確立するための産地の生産拡大や首都圏向けのPRを行ってまいります。
 保健・医療分野については、(5)番にあります、喫煙率の低下を促すため、禁煙治療費助成制度を新たに導入する企業等への支援を拡充いたします。
 中山間地域の振興については、(6)番の本県への移住・定住を促進するため、市町村が行う移住者用の空き家等の改修に対する支援を強化いたします。
 環境保全については、(7)番のEV等を安心して利用できる環境の整備に向け、法人等が行う急速充電設備の設置に対する支援を強化いたします。
 続きまして、お手元資料2「令和3年度当初予算のあらまし」をご覧ください。
 1ページですが、先ほど申し上げたとおり、令和3年度当初予算の規模は、一般会計で前年度比1.8%、133億円増の7,598億円となっております。
 6ページをご覧ください。来年度当初予算では、財政調整基金を89億円取り崩すこととしており、財政状況は一層厳しさを増しております。
 7ページには今後の財政見通しとして、向こう5年間の試算をお示ししております。前回の試算に比べ、新型コロナの影響により税収の減が見込まれ、今後も80億円程度の財政調整基金の取崩しが続く見込みとなっております。
 11ページをご覧ください。コロナ関連予算は、これまでの累計で1,395億円となっております。令和3年度においては、3年度当初予算と2年度2月補正予算を組み合わせて対応してまいります。
 12ページをご覧ください。「感染拡大防止策と医療提供体制の整備」についてでありますが、感染症患者専用の病棟を設定する重点医療機関の空床確保、ワクチン接種体制の整備などに引き続き、取り組んでまいります。
 13ページをご覧ください。「地域経済の維持と事業の継続のための支援」についてでありますが、県内企業のサプライチェーン再構築の支援や、新型コロナの影響を受ける地域公共交通事業者の支援などに取り組んでまいります。
 14ページをご覧ください。豪雨災害関係予算でありますが、一日も早い復旧・復興に向け、ロードマップに掲げる各種施策に着実に取り組んでまいります。具体的には、住まいの確保のサポートや被災中小企業に対する経営相談のほか、末政川、砂川、高梁川などにおいて、再度災害防止のための改良復旧工事の早期完了を目指してまいります。 
 15ページをご覧ください。来年度予算額を「第3次晴れの国おかやま生き活きプラン」の重点戦略ごとに記載しており、合計は1,449億円となっております。
 17ページをご覧ください。好循環のエンジンである教育の再生と産業の振興についても、引き続きしっかりと取り組んでいきたいと考えております。
 まず、教育県岡山の復活についてであります。主な重点事業でありますが、「私立学校の安定的な経営のための私学助成拡充」では、私立学校における教育の質の維持向上などを図るため、経常費補助金を拡充いたします。「GIGAスクール構想の推進」では、授業でのICT活用や機器等の管理運用などの円滑化を図るため、県立学校へICT支援員を増員配置するとともに、コールセンターを設置いたします。
 18ページをご覧ください。地域を支える産業の振興についてであります。主な重点事業でありますが、「産業団地開発支援事業」では、市町村が行う産業団地開発を後押しするため、団地開発に係る経費に対し、新たに無利子貸付による支援を行ってまいります。「5G活用チャレンジ!IoT研究開発等支援事業」では、5G利用環境を整備し、セミナー等を通じた普及啓発を実施するとともに、5Gを活用したIoT等の研究開発を行う企業等を支援してまいります。
 19ページをご覧ください。国の総合経済対策に呼応した2月補正予算案を、先般取りまとめたところであります。「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」に基づく、流域治水の推進やインフラ施設の老朽化対策等に取り組んでまいります。
 20ページ以降は、第3次プランの戦略プログラムごとに、詳細な内容を掲載しております。
 令和3年度当初予算案の概要は以上であります。
 来年度は、新型コロナを契機とした社会の大きな変化への対応や豪雨災害からの復旧・復興に加え、第3次プランの初年度となる大変重要な年であります。
 本県の財政状況は一層厳しさを増しており、あらためて、限られた財源や人的資源を、より効率的・効果的に活用した行財政運営が必要であると認識しているところであります。  
 国や市町村、関係団体等とも連携・協力しつつ、職員と一丸となって、「生き活き岡山」の実現に向け、全力で取り組んでまいりたいと存じます。
 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 知事査定での追加事業についてお聞きしたいんですけれども、例年よりも予算の状況が厳しい中で、どういったご判断でこれらの事業を追加されたかを教えてください。

知事)
 知事査定、私が知事になってから今回、知事査定の増分が一番小さいわけであります。これは、一つは、とにかく厳しい中でやらざるを得なかったというところがございます。あと、以前私が知事になる前の知事査定というのは、本当に億単位もかなり大きな億だったわけですけれども、私自身とすれば、査定時期、その数週間の時に私の思いをぐっと入れ込むということよりも、普段からこういう方が波及効果が高くないですか、こっちの方が効率がよくないですか、大事じゃないですか、いろんな会話を通じて少しずつ理解していただく、納得してもらう、逆に私の方が説得されることも多々あるんですけれども、そういう擦り合わせをすることで、あまり一発逆転のような知事査定ということはしないという方針で、少しずつ知事査定の規模は小さくなってきました。ただそうは言っても、だいたい同じような基準でも、みんな厳しいんだから抑えていくんだけれども、象徴的に、もしくはメッセージ的に、額は大したことはないけれども、私自身ここは気になっていた、基本的に抑える方向で査定をするんだけれども、本当はここまで抑えたくなかったんだということについて、させていただきました。そういうことで、だいたい私が気になっている分野をある種象徴しているようなところでありますけれども、先ほどコメントで申し上げたとおりですけれども、「教師業務アシスタント」、これ、学校を応援するんだったら、もっと先生の数を増やせばいいじゃないかということなんですけれども、これはもう予算的に、この数十倍、数百倍の予算が要ります。ただ、実際先生でなくてもできる仕事で忙しくされているというのが、私が知事になって見た現場の現実ですので、国のプログラムより前に、この「教師業務アシスタント」、私、提唱をして入れていた。部活動の指導についてもそうですけれども、文科省の方も当然それについては気づいていて、国のプログラムにもしていただいたので、今、国の支援も受けながらやっています、これはさらに拡充しようということですし、「産学連携」についても、やることはやるんだけれども、なかなかモジモジしているところが多いよねということで、そしたらこの「産学連携」、やったことがないところの背中を押してみようという、これはアイディアになります。3番目の「経営革新計画によるデジタル化」、デジタル化というのはこれまで以上に進めていこうという思いの一環でありますけれども、この出てきているものは本当に小さいものではあるんですけれども、とにかくデジタル化については、これまでの戦線を拡大してやっていくぞという気持ちの表れだと解釈していただければありがたいんですけれども。「晴苺のプロジェクト、これもしっかりやっていこうっていうことですし、「禁煙外来受診率向上事業」なんですけれど、我々、受動喫煙防止条例をつくりました、ただ条例だけでいろんなことができるわけじゃなくて、その条例も使いながらいかに受動喫煙を抑えていくのか、そもそも喫煙自体を抑えていくのか、いろいろな角度から取り組んでいこうと思っています。これについてはよく誤解されるんですけど、今吸っている人でこれはもう大好きなんだという人が、人に迷惑にならない範囲内で吸われることについては、これはもう個人の趣味の問題ですから、ゴルフを好きな人はゴルフをしますし、そういうレベルなんですけれども、ご自身で、いや実は止めたいと思っているという人に対して、そういうことでしたらこれまで以上にご支援をしますので、これを機会に禁煙されたらどうですか、かなりいろんな病気になる可能性が下がるようですよ、そういう後押しであります。私とすれば、健康寿命の延伸というのは非常に大きな目標でありますので、その一環です。この「晴れの国ぐらし推進事業」、移住を促進する、定住を促進するというのは、これはもうどの県もやっていることでありますけれども、移住・定住の時に引っかかるのがいろいろあるんですけれども、住むところと仕事というのは、これはもう当然でありまして、仕事ということで言えば、リモートができるようになってきた、もしくは、岡山県は求人倍率が高い地域ですからあまりすごいネックにはならないかもしれませんけれども、相対的に。住むところという点で言えば、岡山県、空き家率が全国平均と大して変わらない15%もあるにもかかわらず、移住経験者の方、もしくは希望者の方からすると、意外とそんな簡単に見つけられたわけじゃないよという、空いているだけではそのまま貸してくれるとは限りませんし、ある程度の改修というのは必要でしょうし、そういった市町村が行う空き家を使ったお試しハウスだとかいろいろあるんですけれど、そういった取組を支援しようということであります。EVを活用して「EVの環境整備」という、先ほどの「晴れの国暮らし推進事業」もこの「EVの環境整備」についても、本当言えば、私、知事査定とすれば、知事査定でもどういう形でもいいんですけれども、そこにもっともっとお金を入れたい、EVを使いやすくする、EVが増えるというのと、EVが使いやすくなるというのは、これはもう本当に鶏と卵というか、持ちつ持たれつの関係にありますので、どこかでぐっと力を入れて、買いやすくする、また充電しやすくするということで、岡山が日本の中でもEVを使いやすい地域にしていこうという思いはあるんです。総額の予算として十分付けられたかというと、正直私もまだまだ思いが残るところではあるんですけれども、非常に思いはあるということは伝えたいということであります。

記者)
 予算の中でも、オリンピックに関する気運醸成の事業もあると思うんですけど、その関連で、組織委員会の森会長の辞任、それに対する受け止めと後任にはどういった方を期待されるかというのを、もし教えていただけたらと思います。

知事)
 辞任を表明されて、これもうご本人の総合的な判断だと思います。後任の方、これは私がどうこう言うようなことではありません。ただ、大変大事な仕事でありますし、本番までもうあと半年しかありません。実際トップが変わるというのは、これは組織はガタガタします、どうやったって。ですから、そういうある程度のこの混乱を収束させられる実力のある方、皆さん方から見てこの人ならばというような方が、できるだけ早く会長に就任をされて、東京オリンピック、もうみんながずっと待ち望んでいたオリンピックですから、成功に導いていただければなと思っています。どういう属性がとか能力がということを、私自身申し上げることではありません。

記者)
 知事査定の部分で、一言で言いますと、この7事業は県政にとってどういう意味がある事業だということでしょうか。

知事)
 山椒は小粒でピリリと辛いみたいなことです。査定をする時には、ほぼほぼ同じ基準で査定をするわけですけれども、そうは言っても、厳しく削った張本人ではあるけれども、本当言えばもっと付けてあげたかったというところを取り出して、額はわずかですけれども、付けることにしたものであります。別にこの知事査定が、付けたものが30、40あるわけじゃありませんから、これが全てということではないんですけれども、特に気になった、切ったけれども思いがあったところに付けた、私が気になっている場所ということだと思います。

記者)
 県政の発展に向けて重要だということですよね。

知事)
 そうですね。私からすると、波及効果が高いもの。そもそも波及効果が高くないと思っているものは、この知事査定じゃなくて、この予算の中に残らないわけですけれども、今非常に厳しい査定がもう何年も続いていますので。ですから、今回の予算に入ったものは全て、いやこれは意味があるということで認められたものなんですけれども、その中でも私とすれば、本当はもっとたくさん付けてあげたかったということですね。

記者)
 今回の予算について、いつも聞いていますけれども、知事、どのように名付けますか。

知事)
 私自身は名前は付けないようにしているんですけれども、ただ3年前の豪雨災害を経て、その後の予算もなかなか厳しかったわけであります。どう厳しくなったかというと、それまで何とかかんとかやりくりをして、それまで県債と臨財債を足した広い意味での県債が増えてきていた。これはやっぱりまずいということで、狭い意味での県債が減るというのは前の知事から継続をしていることなんですけれども、臨財債を足しても減らしていたものが、私自身の目標が達成できない、もうこれは復旧復興のためにはやむを得ないということで、トータルの県債を増やさざるを得ない。それでも、中身の予算の方は厳しく査定をせざるを得ない、そういう状況が続いて、そこにまたコロナということですので、もう本当になかなか苦しいやりくりをした予算であります。また機会があれば、例えば山陽時事懇ですとか、苦しい台所事情についてもう少し詳しくお話をする機会にさせていただきたい。ただ、そういう厳しいことはやっているんですけれども、以前やっていた、もしくは他の県でいくつかの県がやっているそうでありますけれども、俗に言う禁じ手というところにまでは踏み込んでいないつもりであります。ただ、禁じ手には踏み込んでいないけれども、本当に厳しさを実感しながらの予算編成であった。でも、復旧復興も諦めないし、コロナの対応についてもしっかりやるし、その他これまでずっと一生懸命やってきた教育県岡山の復活、産業の振興、それから県民の皆さんのそれぞれ気になっているところについても諦めない、諦めないけれども予算は厳しい、本当はもうそれぞれ1割、2割余分に付けてあげればずいぶん推進力があっただろう、それはもうできなくて申し訳ないけれども、それぞれ諦めないという、そういう予算だと思っています。

記者)
 新型コロナについてお伺いしますけども、今回359億円の予算を積んでいますけれども、これによってどういうことを目指していくかということをちょっと詳しく説明をお願いします。

知事)
 とにかく、いろいろコロナでひどい目に遭っている方、不自由を感じられている方もたくさんいらっしゃるわけでありまして、それぞれこういうことをして差し上げられれば、これをしたら喜んでいただけるなというのはあるんですけれども、とにかくこういう厳しい財政状況の中で付けているわけですから、まずこれをしないと大変なことになるというところから付けていって、そこからあまり外に出る余裕はなかったわけであります。実際、これもコメントで申し上げたと思いますけれども、軽症者の療養に使うホテル、これ、一部の都道府県で夏頃に、ホテルはもういいかと言って、契約をばあーっと切った途端にまた軽症者がずいぶん増えて、もうホテルがいっぱいになって対応が非常に厳しかった数週間ありましたけれども、我々にとって、病床は簡単には増やせませんけれども、ホテルであれば、これは多少のお金を積めば増やせるものですので、ここはきっちり確保しておくですとか、とにかく今回、秋冬の波については、岡山県はずいぶん収まったような形ができていますけれども、ワクチンが県民の多くの皆さんに打たれて、もうこれから大きな波はあまり現実的には心配しなくてよくなったという時が来るまで、感染の波が来るか来ないか私も分かりません、来る可能性も十分あると思っておりまして、それに備えるという、県民の皆さんが、コロナによって救えるような条件なのに救えない、そういうことをいかに防ぐかということで、また付けた予算であります。

記者)
 財政状況でお伺いしますけれども、今回89億円という過去20数年間で最も高い額を崩しましたけれども、県の財政状況について、どういうふうに見て、今後どう立て直していくかという部分をお願いします。

知事)
 とにかく厳しいということであります。厳しさ、それぞれありますけれども、財政上の禁じ手に踏み込むですとか、もしくは以前やっていた職員の給与にまで手を付けるですとか、本当にそれをやることでしのいだようには見えるけれども、実はもっと大きなマイナスを将来に向けて背負ってしまう、こういうことにはもう絶対にしたくないと思っています。私が知事に就任して、取り組んだことに、荒れのこと、これは少年非行のことですとか、学力が低下していること、また、ちょっと治安がずいぶんバタバタしているというか、体感治安が悪くなっていませんかということだったわけなんですけども、全てかどうかわかりませんけれども、学校の先生、警察官の給与が下がっていた、また採用がままならなくなっていたということと、私は無関係ではないと思っています。何とかつじつまを合わせたように見えても、大きなツケを払っていて、それが5年後、10年後にも影響をしてしまうということがあります。私とすれば、好循環を広げたいと思っているわけですので、それとは逆の動きになってしまう。悪循環をつくらない、好循環を生み出していくということで、今、予算ということでは岡山県に限らず、ほぼ全ての県が守りの予算編成をせざるを得ないことだと思いますけれども、ここで守りに飽きてというか、何か攻めの手を打つために無理をしてしまうと、それが後々響いてしまう。我々、いまだに長野元知事がされた一部の積極策の後遺症に影響されている部分があるわけでありますので、我々とすれば、何とかしのぎながら事態の好転を待つということになります。どういうことが回復に繋がっていくのかというと、やはりこれは税収ということでは産業でありますので、県の産業を振興していく、誘致、投資を促進をしていく、そういうことであろうと思っています。幸い岡山県、元々条件もよかった上に、いろいろなタイプの投資を呼び込む策がうまくいっていますので、他の県と比べて税収が、コロナが一旦落ち着いたときに、税収が立ち上がっていくスピードは、私は比較をすると早いはずだと確信をしております。

記者)
 少しテーマを絞って伺うんですけれども、教育の再生について、今回コロナで予算の制約がある中でなかなか全てやりたいことができなかったと思うんですが、ICTが特に来年進むとは思うんですけれども、その辺り、予算に込められたメッセージ、知事の思いを簡潔にお伺いします。

知事)
 産業の振興と似たところがあるんですけれども、次世代を担う人材、今の子どもたちをどういうふうに育てていくのかというのは、本当に岡山の10年後、20年後、30年後を決める非常に大事なことだと思っています。コロナでICTを活用する大事さということが、我々身にしみたところであります。これまでちょっと便利な道具ぐらいに思っていたものが、場合によっては、コロナの状況によっては不可欠なものになったりですとか、もしくは、対面の授業がやはり望ましいんでしょうけれども、ICTを上手く活用すると、対面でこれまでどおり黒板に書いて、板書して説明するよりもある種よい授業ができるということも、これ一部の人には前から知られていたわけですけれども、いざ強制的に使わざるを得ないということで、多くの先生が、多くの生徒がこれ意外といいぞということに気づいた。あとはもうソフト次第というところもありますし、使い方次第ということもありますし、いかに上手く使っていくのかということが、これまでもずっと悩んでいたクラスというのが、やっぱり進度に差があるよね、クラスの中でできる子というのはもっともっと早く先に進みたい、深く知りたい、真ん中辺りの子はいいんですけれども、ちょっと覚えるのに時間がかかる子からすると、常にせかされているような感じで、結局本当にわからないまま次に行ってどんどん積み残しが増えていく。先生とすれば、覚えの早い子の意欲にも応えてあげたいけれども、こっちでちょっと苦労している子どもたちのことも心配だということなんですけれども、いろいろな今、評判のいいソフトを使うと、対応力がずいぶん上がってくる。そういった新たな可能性についてぜひ、我々としてもきちんと対応できるようにしていきたい。格差の問題であったり、学力の問題であったり、その制約があって仕方なしにやったことが、意外とこの解決策への、遠回りしても結果的な近道になるかもしれないということで、ここについては我々としても、期待をしていますし、ここで手を抜いてはいけないと思っています。

記者)
 知事査定で唯一新しく追加された「晴苺」の事業なんですけど、これは発表されてからもう1年以上経ってくると思うんですが、今現状、東京への安定供給がちょっとまだできないということで今回拡大されると思うんですが、その辺りの現状認識と思いについてあらためてお願いします。

知事)
 「晴苺」については、私自身が桃、ぶどうだけに頼っちゃいかん、桃、ぶどうのブランドを活かして、次は苺だと言って号令をかけて始めたことではありません。農林水産部の方から、こういうことをいろいろ考えて研究していたんですがどうでしょうということで、私からするとちょっと最初は意外な気がしたわけですけれども、そんな簡単に、いろんなところが切磋琢磨しているところに我々のこのこ入っていってできるんだろうかということだったわけですけれども、いろいろな説明を聞いていくうちに、これは我々としても非常に大事なことだし、成功の可能性もそこそこあるぞということで、私もGOサインを出して踏み込んだということです。「晴苺」の前から苺自体は作っていたわけでありますけれども、ただ作る、どうぞどうぞ作ってください、売ってくださいというだけじゃなくて、きちんといい値段で売れて、満足していただいて、利益も残る、かつまた、桃、ぶどうで築いたブランドを利用しつつ、そのブランドを傷つけないということでやろうとしているわけなんですけれども、私とすれば、後発の県がよく今こういうポジションを維持できているなというぐらい、非常に高値で東京で売れています。量が少ないんですけれども、量が少ないのはもう最初からわかっていた事でありまして、とにかく認知度があまりないところから始めて、苺と岡山県というのは結び付かないと思いますけれども、でも、ぶどうと桃で、果物についてこれだけノウハウを積み重ねた岡山県が満を持して参入する苺ですから、これもしっかりおいしいもの、すばらしいものを作って、すばらしいものだけを「晴苺」の名前で出しますよということを申し上げて、それについては確かに嘘じゃないな、「晴苺」という名前が付いているものは本当みんなおいしいなということについては、プロの皆さん、高級果物関係の皆さん、もしくはそういう高い苺、実際に自分のお金で買われる皆さんから支持をいただいているということで、大変いいスタートを切れていると思います。たいてい、何を作る時、何を売る時もそうなんですけれども、中途半端な品質のものを出して、それを実はもっといいもの作れるんですと言って、品質を上げていく、で、上がった品質を認知してもらうというのは、大変難しいわけですけれども、この岡山県の「晴苺」の場合、マーケットへの投入時点で、これはいいものなんです、安くはありませんけれどもその値段に値するすばらしい苺なんですということを打ち出す、ある程度リスクのあるやり方をとって、その値段が通っているということであります。あとは、少しずつ無理のない形で、量を増やしていくということをしっかりやっていきたいと思っています。

記者)
 財政課の方から、今回、(「令和3年度当初予算のあらまし」の表紙は)晴れの国の太陽をイメージしたというご説明を受けたんですけれども、知事の方でもそういうコンセプトやイメージというのを持っていらっしゃるでしょうか。

知事)
 私、それ見た時に、一瞬太陽じゃないものを思い浮かべてしまいましたけれども、聞いてみるとやはり太陽であります。こういう、もうコロナでいろいろ大変なことが多い、なんとなくちょっと湿っぽい暗い感じがする時だからこそ、晴れの国ということを、自分たち自身でも意識して、明るい方を向いてがんばっていきたいなと思っています。英語のことわざで、どんな雲にも明るい縁があるという、要するに、雲の一番上側は光が出ているわけですから、今曇っているように見えても必ずその上は常に晴れていますし、晴れの日が来るということを、特に晴れの国岡山、いずれまた晴れの日が来るということを信じて、前向きに取り組んでいきたいと、そういう思いの表紙です。

記者)
 今回の予算はそれを実現するための、実現できる予算になっていると思いますか。

知事)
 とにかく制約は、例年も多いんですけれども、例年以上に多い予算編成になりましたけれども、でも、そういう時こそ、いろんな工夫というのが大事になってくるなということで、我々自身も自分たちで元気を常に奮い起こしながら、諦めない、もうこれはここまで厳しいんだったら、もうこれはこれでいいやということじゃなくて、そういう中でもまだまだ何かちょっとでも振り分けたり、変えたりすることで、よくできるんじゃないかという。それぞれの担当課の思いと工夫の結晶だと思っています。

記者)
 制限がある中でも、例えばさらにデジタル化を推進しよう、地方移住を進めようといったところには、新型コロナを契機にどうにか岡山県としてやっていこうという思いが感じられるんですけれども、その辺の部分、知事の思いをお聞かせいただけますか。

知事)
 本当に予算制約なく、高度経済成長の時みたいに、どんどん増えていく税収を前向きにどっと使えれば、それはもう気分がいいんでしょうけれども、こういう厳しい時ほど工夫している役所と、ちょっとそこまで工夫ができていなかった役所、もしくは地域で、私は差が開いていくんだろうと思います。なかなかいろんな意味で、予算面で、もしくは行動面でも制約がある時に、それをどう捉えるか、先ほどの登校がままならない時にリモートでやって、リモートのよさを再認識したみたいな、転んでもただでは起きないというような考え方、もしくは今のこの環境ならでは、例えば旅館、ホテルで、今お客さんを呼べない、お客さんを呼べないというのは、大規模な改装をする大チャンスだよね、もしくは従業員の研修をする大チャンスだよねという、普段と違う、普段と違うのはだいたい悪い方に違うんですけれどもでも、よくよく考えてみたら、こういう時だからこそできる、こういう時でなければできなかったことってあるよねという、それは事業者の皆さんもそうですし、役所自身もそうですし、生活されている皆さんもそうだと思うんですけれども、いかにこの新しい状況を逆手に取るのか、もしくはこのアフターコロナがビフォーコロナと全く同じということには多分ならない。我々が馴染んでいる世界と、ちょっとなのか大幅になのかわかりませんけれども、違うであろうこのコロナ後の世界に、ちょっとでも早く、ちょっとでもうまく適用してもらうということを考えて予算組みしてきたところであり、我々の予算だけで県内の事業者の対応力が変わるとまでは考えていませんけれども、我々ができることの中でベストを尽くすんだという思いでつくった予算です。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

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