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2021年5月7日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0716738 2021年5月10日更新公聴広報課
会見写真

新型コロナウイルス感染症について

 本日は、新型コロナウイルス感染症についてお話をさせていただきます。
 感染拡大を何としても食い止めなければなりません。昨日私自身、岡山市中心部の飲食店等に対し感染防止対策の徹底や時短要請への協力を呼び掛けるため、見回りを行ったところでございます。
 直近1週間の状況を見ますと、飲食の場面や職場、家庭内での感染拡大、さらには高齢者施設等でのクラスターの多発等から、新規感染者は2週連続で過去最多を更新しております。感染状況のステージ判断指標におきましても、「病床使用率」「療養者数」に加え、新たに「新規陽性者数」の指標がステージ4に該当し、ステージ4への移行が目の前に迫っている状況でございます。救急患者の受入れが困難になるなど、もはや一般医療も含めた医療提供体制の崩壊が始まっており、県民の皆様の命と健康を守ることが困難となりつつあります。
 本日から、感染者の増加に対応するため、2つ目の宿泊療養施設の運用を開始いたします。
 また、さらなる感染拡大を未然に防止するため、新たに「高齢者施設等の従事者への定期的な検査」を行うことといたします。これは、複数の高齢者施設で感染者が確認されるなど感染拡大が懸念される地域において、当該地域の施設従事者への定期的なPCR検査を実施するものであります。
 さらに、現在の感染拡大の要因の一つとなっているイベントや会議開催後の飲食や、体調がすぐれない方の外出を厳にやめていただくよう、ホームページ等を通じて積極的に啓発してまいりたいと考えております。
 次に、私から看護師免許をお持ちで就業されていない皆様にお願いがございます。新型コロナの感染拡大に伴い、医療機関をはじめ、宿泊療養施設やワクチン接種会場などでも看護師が必要とされています。これまでも今回の感染症をきっかけに宿泊療養施設等で約20名の方々に復職していただいておりまして、深く感謝いたしております。しかし、医療の現場ではさらに看護師の力が求められております。現在就業されていない看護師の皆様には、ぜひ現場への復帰をお願いしたいと思います。皆様のお力をお貸しいただければと思います。
 県民の皆様の命と健康を守るためには、これ以上の感染拡大は何としても食い止めなければなりません。県民の皆様には、一刻も早く感染拡大を抑制するための行動変容を徹底して起こしていただくよう、あらためて強くお願い申し上げます。
 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 先ほどステージ4への移行が目の前に迫っているとおっしゃいましたけれど、まだ移行という判断はされていないということでしょうか。

知事)
 私がどう判断するかに関わらず、非常に厳しいというのはこれはもう明らかでありますけれども、今日の時点でステージ4と言うことはしません。ただもうご案内のとおり、かなりそれぞれ高い水準に来ているということでございます。

記者)
 確認のためなんですけれども、この数値だけを見るともうほぼ該当しているように思うんですが、(ステージ)4というふうにされない理由というのは、これはどういったものでしょうか。

知事)
 実際これもどうするかということなんですけれども、ステージ3、ステージ4、それぞれで取るべき対策が一応ガイドラインとして示されているんです。我々今、ステージ3の対応をしっかりやっているところでありますけれども、ステージ4だったらこうするべきですよというものが、今の我々に本当に合うのか、もしくは見極めにもう少し時間がある、そういうこともありまして、早めにステージ4をここまで来たんだから宣言するという選択肢もあったわけなんですけれども、一つは時短を始めたばかりということもありまして、フェーズが変わって新しく何をするんですかということにすると、よくある今やっていることがまだきちんとできていないのに次に移ってしまうということになりかねないので、ステージ3のままということであります。もうとにかく今やっている時短、それから夜間の外出自粛、これをまず徹底的にやるということが大事だと思っています。

記者)
 まず時短等の効果を見極めたいということで、多分ないかとは思うんですけれども、現時点での、例えばまん延防止措置の要請ですとか、そういった措置への要請についての考えをお聞かせください。

知事)
 まん延防止について二つの見方がありまして、まん延防止を申請すると何が起きるかというと、だいたい時短になります。時短といろいろいくつかセットで付いてくるわけなんですけれども、今我々がやっていることは、まん延防止を申請して、国の方から、であればこういうことをパッケージでやりませんか、そうしましょうというものにかなり近いことを既にやっているということで言えば、まん延防止を認めてもらったから急になにかすごく大きく違うわけではありません。ただ、まん延防止を申請していない地域、もしくはまん延防止の今対象になっていない地域ということになると、他府県の皆さんがここは大丈夫なんだというふうに勘違いされてしまうということもございます。ゴールデンウィークの時のいろいろな皆様方の報道で、大阪、兵庫から岡山はちょっと大丈夫かと思って来ましたみたいな、我々からすると、いやこの数字見てどこが大丈夫なんだということなんですけれども、毎日毎日その県の数字がどうなっているかということを他県の人がそこまで見ているかということもありまして、やはり我々、ここまで感染状況が厳しくなってしまったのであれば、まん延防止については申請を考えるのが適当であろうということで、実は今、国と協議を始めたところでございます。これは申請したということじゃなくて、どういう形でまん延防止をやっていくのか、申請してもすぐ認められるわけではありませんので、その申請について今協議を始めたところでございます。ただ、一つは、他の県いくつか頭に浮かぶと思いますけれども、県知事が考えている、もしくは申請したと言ってから申請が認められるまでかなり時間がかかっているケースもありますし、まだ認められていないケースもございます。国会審議のスケジュールとかもありますので、あまり機動的に物事が動くわけではないんですよという説明も受けておりまして。あともう一つは、なにか急にまん延防止が認められて事態が変わるわけではないので、今やっていることをしっかりやってくださいねということも言われて、これは我々も納得しているところでありまして。我々、申請について話はして相談を始めているわけなんですけれども、とにかくもう何度聞かれても、今の夜間外出自粛要請、それから時短、これをしっかりやりきるということが非常に大事だと思っています。

記者)
 協議の開始をしたのはいつか教えていただけますでしょうか。

知事)
 実はずいぶん前から相談は定期的に、これは岡山県に限らずずっとしているわけなんですけれども、少なくとも昨日はもう申請に向けた具体的な相談に入っていますので、もしいつということを言うとするならば昨日ですし、その前から他の県もそうだと思います、厳しいところは断続的に、どういう手順になりますか、どれぐらいの時間がかかりそうですかとか、我々だったらどれぐらい認められる可能性がありそうですかねという打診ということであれば、それはもう少し前から情報収集の一環として行ってはおります。

記者)
 まん延防止等重点措置の適用申請というのは、これはまだ検討の余地がある段階なのか、それとももうするという前提でやっているのか、どちらなのでしょうか。

知事)
 そもそも、まん延防止というのはステージ3のあたりでだいたい考える、ステージ4になれば緊急事態宣言が相当であるというのが元々のたてりでありまして、緊急事態宣言の中でも、元々このゴールデンウィークでやったようなもうデパートも閉めちゃうような緊急事態宣言、それからちょっと延長した後はそれよりは少し緩い緊急事態宣言というのがあるみたいなもので、まん延防止についても、いやもうこれはとにかく予防的なものなので広く認めようという方と、いやそうは言ってもこれは結構、市民県民の生活に下押し圧力をかける、権利の制限を伴うものだからちょっと慎重にしようという二通りの考えの方が、専門家の中にも政治家の中にもいらっしゃるという解説を、私自身もマスコミ報道、もしくは詳しい人から聞くわけでありますけれども、今どっちかと言うと、慎重な運用をされているというふうに我々は考えております。もし、いやもう申請されるとほぼ自動的に通りますよということだったら、またちょっと展開は違ったんだと思うんですけれども、我々は申請してずっと引き延ばされてしまうよりは、自分たちでできる時短を岡山市長から要望をいただいて2日で発表をさせていただきました。我々もその間にもどんどんどんどん状況が悪くなっていますので、絶対にまん延防止じゃないといけないということなのか、もしくは福岡のように自分自身はまん延防止相当かなと思っていたら緊急事態宣言ということになったんですが、それは国の方でもいろいろ考えることだろうと思っています。実際、まん延防止、緊急事態宣言、やっていることが根本的に違うわけではありません。やはりこの時短、それから踏み込んで休業要請をかけられる場合もありますけども、そういったこと、外出自粛が夜間だけなのか昼間も入れるのかという、そういう広さ、深さの組合せということになりますので、我々の厳しい状況に合わせた対応を取っていく、それが県独自のものになるのか、国の方であらかじめ作られたプログラムを利用させていただくのか、それぞれだろうと思っています。このまん延防止と緊急事態宣言の方については、基本的には国の方が認可をするということでありますので、我々の方として、しないでくださいというスタンスではありません。今はもう明らかに、経済と感染防止で言えば、経済を回すんじゃなくて感染拡大を防止するフェーズに入っている、段階に入っている。これはもう明らかでありますので、この数字(新規感染者数)を抑えられる、医療崩壊を防ぐことができるのであれば歓迎ということであります。これは、全国のバランスの中で国がどういうふうに判断をされるかということだろうと思います。

記者)
 判断の方は国がされるとは思うんですけれど、県としてはやってほしい、そういうことでしょうか。

知事)
 実際これだけの状況になってきますと、やはりいろいろな措置を考えなければいけない。その質問に答えますと、はい我々とすれば強い措置を望んでいます。国の方がまん延防止を認めてやろうということであれば、我々歓迎をします。ただ、例えば2回目の緊急事態宣言、これは田村厚労大臣がインタビューで答えられていましたけども、2回目の緊急事態宣言の最後の方は緊急事態宣言慣れで数字が増えていっていた、下がるんじゃなくてですとか、まん延防止をやっていた大阪の3月でしたっけ、その大阪というのはまん延防止だけで抑えられなかった、今緊急事態宣言に移行して何とかピークアウトしているのか、してないのかという感じですけれども、結局のところ、その緊急事態宣言だとかまん延防止等重点措置が伝家の宝刀で抜いた途端にすごい効果が出るわけではないということは、我々もう何度も見ていたわけなんです。例えば、宮城県におけるまん延防止は非常にうまくいきました。その地域の方が、いやこれは大変だぞ、やっぱここはちょっとこれまでとは変えなきゃいけない、楽しみにしていた会合だとか集会だとかはこれはちょっとキャンセルしなきゃいけないというふうに、どれぐらい真剣に思っていただけるか、これが一番大事なんだと思います。我々とすれば、もう本当にこれは抑えなければいけないフェーズに入っていますので、国の力をさらにいただき、今でも時短をしている協力金の8割は国から支援をいただいていますので、国からしっかり支援をしていただいているわけでありますけれども、さらなるご支援いただけばこれは本当にありがたい話ですし、でも、国が支援してくれるから岡山の状況が自動的によくなるわけではないということは、しっかり我々自身認識をしなければいけないと思っています。

記者)
 その上で、もし実際適用されるとしたら、範囲とか期間というのはどれくらいが妥当だというふうにお考えでしょうか。

知事)
 それをこれから相談をしていくということですし、じゃあどういうふうに考えるんだというのは、日々のこの数字(新規感染者数)が非常に大事になってきます。数字がぐーっと落ちてくると、ここまで経済を下押しし皆さんの生活に制限を加えなくてもいいのかもしれないということになるかもしれませんし、全然数字が減らないということになると、これはもう仕方がない、もっとかけなければいけないということですし、その上がってくる数字というのは実際この10日前ぐらいの岡山県の皆さんがどういう行動をとったかということですから、我々その1週間から10日、場合によって2週間のタイムラグがありますので、別の指標とすれば、例えば夜ということで言えば、昨日の夜どれぐらい岡山の街が静かだったのかということは、実際に感染が成立したかどうかというのはもう目に見えないことですからわからないんですけれども、でも街の様子を見ればかなりいい推測ができるということですので、そういったことも勘案しながら、例えば関東の一部のにぎやかな場所では、緊急事態宣言が出ているにもかかわらず結構普通に飲み歩いている人がテレビでインタビューをされている。いやもうそんなことだと、多分どこまで延長したってそうそういい結果は出ないでしょうし、いかにきちんと我々自身がやり遂げるかということが、テクニカルなこの範囲の問題、期間の問題よりも大事です。ただ、範囲、期間というのは非常に大事なことですので、これはしっかりいろいろな場合を考えてシミュレーションをして、相談をしようと思っています。あともう一つ、とにかくまずは、これも薬とか治療と一緒ですけれども、小さく抑えられるんだったら小さくやった方がいいわけなんですけれども、それで抑えられなかったらもう広くやるしかない。昨日見回りをしたばかりです。私なんてもう一部に付き合っただけですけれども、この2,500件回るという、これはなかなか大変なことです。一部別の県で、見回りはしているけれども非常に形式的な見回りしかできていない、ザルみたいなことになっている、実際行けていないお店もいっぱいあるらしいみたいな報道を目にして、それではなかなか形は作っているけれども実効性どうなのかなということがあります。我々とすれば、一番感染を起こしている、クラスターを作っているところにきちんと働きかけて、実効性ある形で抑えていきたい。広くするとどうしても薄くなってしまいます。形式的な部分が出てくるわけなんですけれども、大事なところは実際に我々自身責任を持ってきちんと行って、もしこれじゃ駄目だというところがあれば率直にお願いをする、そういう、ただ広げました、ただ長くしましたっていうんじゃないことをしなければいけないと思っています。


記者)
 時短要請についてなんですけれど、直近1週間の数字が631人でなかなかちょっとピークアウトが見えない状況ですけれども、その上で今やっているその時短の範囲を広げるとか期間を延長するとかというお考えというのはあるんでしょうか。

知事)
 私自身この1年以上コロナ対応をしていまして、これはしないんだとかそういうことは作らないようにしています。今の岡山県にとって何が必要なんだ、できるだけ広くオプションを用意してその中で施策の組合せをしていくということですから、これから広げる可能性もあれば、延長する可能性もあるし、もっと厳しくお願いをする、例えば夜間だけだったのが昼間も含めて外出自粛をお願いしなければいけないですとか、東京ですとか大阪でやっていることも参考にしながら、どれだけ広いのか、どれだけ深いのか、どれだけ厳しいのか、どれだけ長いのかということは、いろいろな組合せについてこれからも考えていこうと思っています。ただ今回出した、お願いした時短要請、これは2週間です。もう非常に悔しいタイムラグがありますので、実際時短要請をして、3日から少なくとも6日からやってくださいねという時短要請をしてそれがどうだったのかというのは、そこから例えば10日ぐらい、早い場合には1週間以内に感染してわかることもありますから、1週間でわかるとすると、5月の10日あたりから何か見えてきだす。それを見なければ、なかなか判断ができないということであります。それも感染の9割が飲食クラスター、飲食感染なんだということになるとよく見えますけれども、残念ながら他の要素もありますので、なかなかわかりやすい形でどう見えるかというのは難しいと思います。

記者)
 まん延防止等重点措置のことですけれども、今の段階は端的に言うと、要は申請に向けて国との協議に入ったということでよろしいでしょうか。

知事)
 そうですね、はい。

記者)
 対象地域、先ほど答えられませんでしたけれども、少なくとも岡山市、倉敷市、この辺りは視野に入れているのでしょうか。

知事)
 これはもういろいろな可能性がありますので、今予断をもってここと言うことにはなりません。例えば一番狭いということで言えば、今の時短の範囲というのが一番狭い、これより狭くなることはちょっとないんですけれども。広いということで言えば、岡山市全域というのが可能性がありますし、倉敷市全域を足すというのも可能性はあるんでしょうし、もういろいろな可能性について協議をすることになります。

記者)
 その措置の申請の狙いという部分ですけれども、時短を既にやっているわけです、一番大きな狙いというのは、要は他の地域からの流入を防ぐ、人の移動を防ぐという意味での申請ということですか。

知事)
 実際のところ、まん延防止の主要メニューについては時短でありまして、時短については今やっている。私昨日の夜はちょっと見回われなかったんですけれども、それまで3日、4日、5日ぐらいですか、連続して夜8時、9時頃に対象エリアを車で視察をさせていただいておりますけれども、非常に私の個人的な見解ですけれども効果が出ていると思っています。本当にここまで人のいない岡山の夜というのも、久しぶりに見たということであります。ぜひここで効果を出していきたいと思っています。あと、他県からあそこはもう、岡山はまん延防止地域だからこれはちょっとやっぱり出張やめておこう、今行くの気をつけようというふうにわかりやすくお伝えできるというのは一つのメリットだと思っています。その逆で、まん延防止になったから自動的に何か感染防止の力が働くということではないわけでありますので、なにかまん延防止とかなんかすごい武器が後に控えているというふうに思われる方がいらっしゃったら、それはもうむしろ勘違いということになります。あと、まん延防止でありがたいのは、時短要請だけじゃなくて指示が出せる、その指示に従っていただけない場合に罰則が出せる、より強制力が強くなるというところはありますけれども、ただなかなか実際には使いづらいというのがいろいろな知事の率直な本音であります。より真剣に我々のお願いを聞いていただける可能性が上がる、その程度に考えています。

記者)
 本日政府が緊急事態宣言の延長と2県追加する見通しを出されていますけれども、短期集中ということをおっしゃられている中でのこの状況についてのご所見をいただきたいんですがいかがでしょう。

知事)
 とにかく短期集中で感染を抑えるというのは、もう誰にとってもいいことであるはずだったわけであります。ところが、もうこれ本当に私残念なんですけれども、国民の大多数の方がこの状況を理解して行動変容をしていただいている、楽しみなはずのゴールデンウィークのいろいろご予定、計画はあったんだと思うんですけれども、基本的にステイホームをしていただいたにもかかわらず、ほんの一部、一部と言いながら1億人以上いる日本で1%の人がうろうろしたらもうそれで100万人ですから、テレビ画面上もしくは新聞の写真では結構な数の方がいろんなところを歩いたり、食事をしたり、飲んだりということで、なかなかみんなが望んでいたような効果につながっていない。日々上がってくる感染者数が、岡山県もそうですけれども他の地域においてもなかなか下がらない、この延長という事態に至ってしまった。これもう本当に残念であります。こういうことで得をする人は誰もいないわけでありまして、いや自分一人飲みに行ったって何も変わらないよ、現に自分はかかってないんだしみたいな、そういう考えをもうぜひともやめていただきたいと思っています。これはちょっと選挙の投票率と近いところがあるんですけれど、自分一人が投票したって選挙結果は変わらないという、なんかすごい賢そうなことなんですけれども、もし誰も投票しなかったらこれはもう選挙成立しないわけですので、やはり一人ひとりが自分の行動が10日後、2週間後の地域もしくは日本を変えるんだ、実際そうなんです。もう本当に1年前、皆さんがこれは何とかしなきゃということで行動を変えていただいたら、本当に感染状況がもうゴールデンウィークの後、劇的に改善をしたわけであります。ぜひあの時を思い出さなければいけない。あの時我々が闘っていたのは今で言う従来株でありまして、今は西日本はもうほぼ丸ごと、東日本もかなりの部分、変異株に置き換わっています。大変、大変うつりやすい、また重症化しやすいウイルスと闘っている。去年よりも敵がバージョンアップしているのに、去年より油断をしているような闘い方をしている。いやこれ本当に大丈夫か、もしこんな闘い方を我々が続けていったら、もっと恐ろしいと言われているあのインドの変異株の広がりを許してしまう。今のインドの状況の厳しさ、私報道で聞くだけですけれども、これもうちょっとどうしようもないような状況です。もう救いようがない。ただそのインド、ほんの数か月前まで、いやあ結構うまくいっているよねと言って褒められる方の国だったわけでありますので、ぜひ我々とにかく英国型の変異株は上陸を許してしまいました、まん延を許してしまいましたけれども、なんとかここで抑えて、少なくとも高齢者の皆さん、医療従事者の皆さんにはワクチンをできるだけ早く打ってもらってこれ以上のまん延を防ぐ、インド株についてはもう絶対に日本でまん延させないということにしなければこれは本当に大変だと思っています。いまだにこの1週間で、岡山県だけでもいまだにカラオケで感染をして担ぎ込まれている人がいるというのは、私本当に情けなく思います。これは、どれだけの人が迷惑を被っているのかということをわかっているのに、防げない感染もあります、気をつけていたのに感染してしまうということもあるんですけれども、わざわざ今一番危険だと言われているカラオケ喫茶に行ってマスクを外してカラオケをするという、もしくは、この1週間だけでもホストクラブで感染があった。うつりやすい、マスクをしていてもうつっている例が報告され出している変異株がまん延している状態で、マスクを外してお酒飲んでうわーっと盛り上がるというのがどれだけ危険なことか、もうぜひよく考えていただきたいと思います。

記者)
 政府の延長および追加という判断についてはこれはもう仕方がないということで、かつ、例で出されたカラオケしたりする人がいるのは情けないというのはリスクの高い行動を取って感染した人が情けないという趣旨ですよね。

知事)
 はい、もう残念だ。

記者)
 国の対応として求めることというものがもしあれば、一言いただきたいんですがいかがでしょうか。

知事)
 実際に岡山県で私今感染を抑えられていない立場ですので、人のことを言えるような立場ではありません。私が国で感染についての権限を持っていたとしても、なかなかいい策が、私だったら水際対策はもっと厳しくするとは思いますけれども、海外からのインド変異株だとかはもう絶対に、いまだに結構海外から人が入っているというのはちょっと私からすると信じられないところです、それ以外については、とにかくこれはそれぞれの地域の皆さん、広く言えば国民の皆さんがどれだけ真剣に考えてご自身の行動を変えていただくか、もうそこにかかっています。今国のことをどうこう言ったって、本当にこれ以上何ができるんだろうかということはあります。

記者)
 もう国のやれることとしては限界に近づいていて、国民が考えないとということでしょうか。

知事)
 元々1年前、新型コロナウイルスが入ってきた時から、ヨーロッパであるようなよく言うロックダウンとか外出禁止令、戒厳令みたいな強制力のある法律が日本にはない。だからどうするんだという中で、国民の自発的な協力で非常にうまく去年の春の感染第1波を抑え込むことができた。我々、ヨーロッパの国と違って国の強制力がなくてもできるんだというのが、私大変いい成功例だったと思っているんですけれども、もしこの第4波を抑えられない、ひどい状況を生み出して、今もう一部に出ていますけれども、してしまうと、やはりそういった国のもっと強制力のある施策がない日本は、これはちょっといけないんだ、もっと国は強制力を持たなきゃいけないんだという議論になってしまうんじゃないか。そういうのを嫌いな人もいっぱいいるわけでありまして、そういうのをなしで済ませられればそっちの方がいいわけでありまして、ぜひあの時のことを思い出してきちんと、そんなすごいことをお願いしているわけではありません、特に夜気をつけて、会食、お酒気をつけてというのがメインですので、お願いしたいと思います。

記者)
 この状況が続くと、国としても強制力というものを使いかねない議論に移るかもしれないというようなことでしょうか。

知事)
 あまりそこに私重点を置いているつもりはないんですけれども、今もう現に強制力ないわけですから、もうない中でやるしかないですし、もしこれがうまくいかなかったらそういう議論もどこかで始めなきゃいけないんだと思うんですけれども、それよりもまず目の前の感染を抑えるということです。

記者)
 まん延防止に関する国との協議なんですけれども、要請を前提とした協議を始めたのか、今後の感染状況次第では要請をすることも検討の上での協議を始めたのか、だいぶニュアンスが違うと思うんですけれども、今お話を伺っていると、要請を前提とした協議を始めているように今のニュアンスだと聞こえるのですが。

知事)
 はい、要請を前提にした協議です。

記者)
 岡山よりひどいところの首長がなかなかその言を出さない中で、今冒頭ではっきりと一般医療提供体制の崩壊が始まっているとおっしゃった、これは非常に勇気あることだと個人的には思うんですけれども、具体的にはどういう状況が進行していったい何例が、示せるものがあれば。

知事)
 崩壊というとちょっと言葉が非常に強いですけども、我々が思っているのは普通の医療がちゃんと提供できているんですかということなんです。例えばの話、事故に遭いました、もう血が流れているわけですからすぐ病院に行かなければいけない、岡山の場合そういうことになったらだいたい平均5分ぐらいで病院に入れる状況、これは病院との位置関係にもよりますけれども、それがいやいやいやここの病院は今コロナの対応で手一杯で、普段だったらやっているんだけれど救急今お断りしているんですみたいなことで受け入れるところがなくて1時間も2時間も待たされた、その間ずっと血を流し続けたという、これ普通の状態ではありません。もしくは、癌なんです、今でも癌の患者さん岡山県にいっぱいいらっしゃいますけれども、ゆっくりした癌もありますけれども肺癌ですとか非常にスピードの速い癌もあります、これは手術しましょうという手術ができるタイプの癌であるにもかかわらずいやちょっと少し先に延ばさせてくださいというは、これ本人からすると大変なことです、すぐやればきちんと切除できるかもしれないのに延ばされたがゆえに再発して死んでしまうかもしれないわけですから、そういったことが残念ながら岡山でももう起きている。かなり一般医療に負荷をかけながらなんとかコロナ患者を受け入れて治療にあたっているということですので、これからさらにコロナ患者が増えてくると、その負荷がどんどんどんどん日増しにひどくなってくるわけです。よくコロナ患者がちゃんと治療を受けられないというところが大きくニュースになりますけれども、コロナと関係ないところで割りを食っている人が出てきているというのは、私、むしろより深刻なことだと思っていまして、本当になんとかしたい問題だと思っています。

記者)
 要は救急のレスポンスタイムが通常より遅くなっている、あるいは必要な癌の手術等が延期されている状況を踏まえて、一般医療提供体制の崩壊が始まっていると冒頭申し上げたのはそういう理解で間違いないでしょうか。

知事)
 そうです。救急体制で何分延びているのかという正確な数字はわかりませんけれども、いろんなエピソードベースで、いや非常に苦労したとか、普段こんなことはないんだがというのは、結構最近残念ながら聞くようになりました。

記者)
 離職看護師の方の協力をぜひお願いしたいという内容で、これに関連してくると思うんですけども、今率直に一定程度批判の声が出ているものとして、五輪の組織委が500人体制の看護師を全国から、東京に限らず全国から集めるんだという方針が今回言われているわけですけれども、まさにこれバッティングする可能性があるものだと思うんですけども、それに関してはどう思われますか。

知事)
 それぞれで看護師さんの必要があるわけでありまして、私の立場で特に声高に批判するものではありません、それぞれでそれぞれの思いがあって頑張っているわけでありますので。ただ、ここまでコロナがひどいことになっていなければ、オリンピックのために当然医療従事者が要りますよというのはもっと暖かく当たり前のように受け止められていたわけでありまして、とにかくコロナの感染者数を抑えなければ、本当にいろいろなところに矛盾が噴き出してくる。もうこれは当たり前であります。我々自身も回らなくなっていますので。

新型コロナウイルス感染症対策室長)
 一般医療への影響の中で知事がおっしゃった中で、一つ癌を例に出されたんですけれども、例えば生死を争うような手術までを延期しているわけではなくて、ちょっと医師の判断で少し1週間延ばせるなという判断のもとに手術の延期をしているという状況が起きているということです。

知事)
 ちょっと救急車と混同しまして。検査が先延ばしになっているとかということは起きていますけど、すいません、癌で一刻も早く手術しなきゃいけないのにそれが延びているというほどではありません。結果的に間接的にそういうことが起こり得る、検査が延びると発見自体が遅れるということはあるわけですけれども、すいません、一刻を争う人の手術までは、幸いまだ私自身は聞いていません。

記者)
 救急のレスポンスタイムが遅れているというデータを私も見たことがあるのですが、それは事実でしょうか。

知事)
 救急の調整に苦労したというのは私自身も聞いています。これが日に何件あって、トータルの平均レスポンスタイムにどれぐらいの影響を与えているかというところまではわかりませんけれども、でもそういう例がもう現に出始めているというのは間違いないことだと思います。

記者)
 まさにまん延防止を前提とした協議を始まる中で、今日聖火リレーランナー別途の発表があるわけですけれども、この状況で実際形式ないし、その可否についてあらためてお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

知事)
 さっきの東京都の看護師募集と似たようなことだと思うんですけれども、これはコロナが収まっていれば私はもう当然のように計画どおり盛り上げていきたいという人間でありますけれども、とにかく感染状況が悪くなればなるほど二つの面で難しくなってきます。一つは、実際に密の状態を作ることが感染拡大の可能性を高めてしまうということ。もう一つは、本当に大変な状況の時にいやーこんなことやっている場合かという、みんなで祝福する盛り上げる気持ちが本来もう天井ぐらいまであったものが、ちょっとどうしても少しずつ低くなってしまうというところがあります。私自身は、聖火ランナーに罪はないわけでありまして、ぜひとも今の感染状況が許す範囲内でできるだけもともとのプランに近い形で聖火リレーもしくは関連行事をしてあげたいと思っていますけれども、当然私は岡山県のコロナ対策の責任者ですので、どこまでできるかということにはおのずから制約がかかってくる。できる限り直前まで見極めて、該当市とも相談をしながら決めていきたいと思っています。実際は、このリレーについてはそれぞれの市の権限がかなり大きいところがありまして、それぞれの市が考えるわけです。ただその市の考えることがあまりにも今のコロナの現状とかけ離れている場合は、当然県としてもいろいろご相談をせざるを得ない。いや本当にそれで大丈夫だと思いますかみたいなお話をせざるを得ないということであります。

記者)
 聖火リレーで直前まで考えたいということなんですが、とは言えもう(5月)19日まで日もなくて準備等々いろいろ対応が必要かと思うんですけれども、例えば来週中までにはとか、具体的にいついつまでに最終判断というか、そのあたりのお考えはありますでしょうか。

知事)
 今何日までということを申し上げるつもりはございませんけれども、もう本当に言われるとおり19ですから、7を引くと12、もう2週間ないわけですよね。そういう中で、急いでそれぞれ決めなければいけない時期が近づいているということは認識をいたしております。あとは、我々の意思もあるんですけれども、それぞれの市町村の意思も非常に大きいわけでありまして、我々連絡を取りながら、それぞれの市であれば市長の考え、これを非常に気にしているというところであります。

記者)
 例えば、今公表されているルート全部じゃないにしても、一部だけやめるとか、そういったケースも考え、想定はされるということでしょうか。

知事)
 もう何度もここで申し上げているとおり、リレーに限らず、我々もういろんなシミュレーションをします。ちょっと極端に小さくなるシミュレーションだとか、もうそのまま強行するシミュレーションだとか、どういう可能性があって、どういう組み合わせが可能なのか、その場合も感染拡大防止という点ではこれはちょっと大変だなとかの盛り上がりという点ではこれはなかなかいいなとか、実際に現実に取り得る組合せというのは、こっからここからまで考えたとしても、これぐらいに限られるので、さあABCどれにしますかみたいなことを考えるわけであります。それについても、結局のところそれぞれ市がどういうふうに考えているかというのが大変大きいところでありまして、我々が決めて伝えるというものではありませんので。

記者)
 全国的な報道ではゴールデンウィーク中も飲み歩いたりとか、そういった人出があったように申し上げましたけれども、県内の人出についてもゴールデンウィーク中はどういったふうに知事は見られていますでしょうか。

知事)
 (配付資料)岡山県のゴールデンウィーク中のコロナ感染例、Case1からさっと行きたいと思います。岡山県の実際の感染例になります。
(Case1)実際帰省というのが危ないというのはもう何度も申し上げているわけなんですけれども、実際岡山県でも帰省をきっかけにした感染が起きてしまいました。また出張も行く場所にとっては危ないわけなんですけれど、行くなって言わないけれども、もうとにかくリスクを下げて、もう必要最小限のことで行って帰ってきてねということをお願いしていたんですけれども、会食が入ってしまうとそこでもうぐうっとリスクが上がってしまうということで、こんなことになりました。
(Case2)いまだに昼カラが起きている。もう本当にもう情けない話でありまして、
店主、オーナーが、これカラオケもスナックも、お客さんと一緒に感染する例が非常に増えています。
(Case3)これも前からある話なんですけれども、国の方で言う場所の切り替わりですが、更衣室とか喫煙室で何か油断しちゃうんですよね。ずっと職場で張り詰めていて、ふうっとなんか油断しちゃう、でもその油断したところをウイルスは見逃してくれませんので、ちょっとマスクを外してしまうということで感染してしまう。あと、すごい残念なのが、いや実を言うとちょっと何かこれおかしいな、風邪かな、だるいなと思いながらでも、自分が行かないと穴を開けてしまうので、お客さんに迷惑かかるから頑張って仕事をしたんだ、で、数日後検査をしてコロナにかかっているのがわかった、職場の同僚にも広めていましたということが、いまだに何度も何度も繰り返し出てくるということであります。普段だったら美談になるのかもしれませんけれども、今の状況で体調が悪い時に職場に行く学校に行くというのは、自分の同僚もしくは同僚のご家族の命を危険にさらす行為でありますので、これもう本当に勇気をもって休んでいただきたいと思います。
(Case4)マスクなしのバーベキューですとか、マスクなしの仕事、これやっぱり怖いです。今の変異株は、マスクをしていたのにうつったという事例が報告され出しているぐらいですから、もうマスク外したらこれも一発です。本当にやめていただきたいと思います。
(Case5)ドライブ、これ本当にうつりやすくなっています。マスクをしててもうつるとさっき言いましたけれども、マスクをしてないともう本当にうつりやすいということですので、こういったことをぜひ気をつけていただきたいと思います。
 1年前だったら、一例一例がどんな例だったのかということが、いい意味でも悪い意味でも大騒ぎになって、ああそっかこれ危ないんだというのが勉強になったんだと思うんですけれども、1日に90件だ100件だということが出てきて、実際どんな形で感染が起きたのかということが、逆に伝わりにくくなっているような気がしています。ぜひ、それぞれの保健所設置市にもこれは伝えなければということはきちんと伝えていただきたいですし、県としても、これからより頻繁にどんなケースが起きているのか、どこを気をつけていただきたいのかというのは伝えていかなければいけないと思っています。

記者)
 昨年のゴールデンウィークは県内でも比較的落ち着いていた状況だったと思うんですけれども、今年は人手が県内の観光地等々でも見られたかなと思うんですが。

知事)
 今年の場合は、去年ほどステイホームがきっちりできなかったということもありますし、やはり変異株の存在が大きいですね。これまでだったら防げたような場面で感染が成立をしてしまっている。本当に変異株がどれだけうつりやすいかということについて、県民の皆さんがきちんとまだ認識が追いついていないと感じます。本当に残念です。あと、重症化しやすいです。ゴールデンウィーク中にすごくいい記事が二つありまして、いい記事はもっとあるんですけれども、変異株闘病で、高熱、呼吸困難でいっそのこと殺してほしいとさえ本気で思ったということが書いてあります。この方、50代の健康な基礎疾患がない方がもう本当に苦しかったという記事があります。あと別の記事で、コロナ後遺症増加の懸念という、これもすごくいい記事でしたけれども、後遺症が他の風邪とかインフルエンザと比べて非常に確率高く、起こっています。治ったはず、治ってから3か月、半年経ってもまだ症状がひどい方が結構いらっしゃるということも、これもぜひ県民の皆さんに知っていただきたいと思います。

記者)
 県医師会会長が本日の会見において、岡山県として医療崩壊をする前に規制をかけていただきたい、緊急事態宣言の要請が妥当だと思うという趣旨の発言をなさったとのことなんですけれども、どのように受け止められますでしょうか。

知事)
 医療の最前線で県民の命を守ってくださっている方々が、これは大変だ、何とかしなければいけないというふうに思われるのはもう当然だと思います。私が申し上げていますのは、行政の立場としてまん延防止が認められるのは悪いことではないんだけれども、ただ、まん延防止が認められたから自動的に何かすごいことが起きるわけではないんだ、先ほども2回目の緊急事態宣言後半は数字がかえって上がっていた、緊急事態宣言になったから自動的になにか素晴らしいことが起きるんじゃないんだということは強調はしたいと思いますけれども、ただ、医療現場の皆さんが今の施策よりももっと強い施策が必要なんだというふうに思われるのは本当に当然だと思います。我々、お願いする立場、行動を制限する立場ですから、実は我々の権限は、医療従事者をはじめ多くの方が期待されているほど強い権利は持っていなくて、いかに我々の要請ですとか、名前はいろいろですけれども、そのお願いに対して協力をしていただけるか、もうそこにかかっているわけですけども、ただ、協力をしていただきやすいような環境作りというのは大事だと思っています。

記者)
 医師会の話なんですけれども、向こうの会見の中で緊急事態宣言とまた別で以前出されていた医療非常事態宣言について、一応医師会の方では県側との協議で聖火リレーが終わるまではちょっと待ってほしいというような話があったというふうにおっしゃってたみたいなんですけれども、ここについての事実の確認と認識の方を。

知事)
 私自身がリレーがあるからそれまで待ってほしいというふうに言うほど、細かいことを私が指示しているわけではないんですけれども、リレーに関係している人からすると、そういう思いがあってもおかしくないです、それぞれの人がそれぞれ一生懸命やっていますから。それは、県全体の意思ではありません。私自身、ここでも申し上げていますけれども、リレーってすごく大事ですけれども、県の全体のコロナを抑えるどうのこうのということからすると、もう次元の違う話ですので、それで我々の施策が影響を受けるということにそもそもなりません。ただ実際、医療非常事態宣言、これは去年の12月あれは21日でしたっけ、松山会長とここで並んで出させていただきました。あの時は、国の方で何か緊急事態宣言だとか何か宣言が出ない、いまだにGoToトラベルのことで、あの時の私の思いとすれば、国全体とすればまだ経済のことを気にしているじゃないかと、いやそんな状況じゃないよと、もう残念ながら、もう経済も大事なんだけれども今は感染を抑えるフェーズに切り替えなきゃいけないだろうということで、岡山県の方で医療非常事態宣言というのを無理やり自分たちで宣言をしたということになっています。今は、国全体ももう抑えるよという方に明確に舵を切っていますので、今ここで岡山県医療非常事態宣言を発令したから、何か急に物事が変わるかどうかというのは私ちょっとよくわかっていません。もし医療非常事態宣言を出すことによって、いやこれはもう気分がずいぶん締まるよということであれば、私は明日出したっていいと思っています。それについて、もうリレーというのは私の中でも全然関連付けられてはいませんけれども、まん延防止というのが事実上時短なので、まん延防止になってもそんな皆さんが思うほど効果がないかもしれないというのとちょっと近いようなところがあります。

記者)
 今回ステージ3据え置いたという形で、感染状況の数字から見ると該当し得る可能性もあるんだけれども、知事も言われているとおり政府の分科会の方でステージ3、4、それぞれのガイドライン的なものがあって、その4のガイドラインの内容が今県の方で独自にやられているものとほぼほぼ重なるようなものだから、あえて今回ステージ4にする必要はないというそういう判断だったのでしょうか。

知事)
 ちょっとここは例えで言わせていただきたいんですけれども、私もあんまりいい受験生じゃなかったんですけれども、私自身がよく失敗していたのが、ある参考書と問題集を買います、で、やっているんだけどなんか学力が上がるような気がしなくて、次のもっとなんか絵がカラフルで何かすごそうな参考書と問題集に変えてしまうと、それで頑張るんだけれど、こっちに使った何十時間かが半分ぐらい無駄なっちゃうみたいな、実際に最初の参考書と問題集よりも二番目の方の問題集の方が内容とすればよかったかもしれないけれども、多分5%分ぐらいよかったかもしれないけれども、あんまりやることがころころ切り替わると、もうなんにもいいことがないということがありますので、まず今やっていることをきちんと、当然足すことはありますよ、ただ今やっていることからなんか切り替えてしまうことで、ふらふらふらふらいろんなことをかじっているんだけれども、結局効果がないままやっているということにはしたくないということで、まず今いろいろな報告から、今時短については結構皆さん協力をしていただいている、また、そのお店の協力もさることながら市民県民の方が今はちょっと夜出歩かない方がいいらしいということで、ずいぶん夜の外出が控えられている。これをしっかり大事にしていきたいと思っています。当然ながら状況悪くなっていますので、これから緩和するというよりも、なにか別のものを足していくということは十分今も検討しているわけでありまして。ステージ3、4のことについて、今日はぎりぎり4の宣言はしませんけれども、ただ、もう危機感はもう本当にこの一歩手前というふうに申し上げたとおりでありまして。どういった追加の施策が必要なのかということについては、昨日も今日も協議をしているところでございます。

記者)
 その今日はぎりぎりしないというのは、今回のこの感染状況の指標を見られてのことでしょうか。

知事)
 そうですね、はい。

記者)
 まん延防止の適用の申請を前提に協議をされているということですけれども、国への要請について、例えば時期的なところで、少なくとも県がやられている自粛が終わる(5月)16日まで様子を見てから要請を検討したりとか、国への要請の時期的な目途を今お返事いただけるとかできますか。

知事)
 我々が教えていただいたのが、なかなかいつという約束はできないよ、それぞれの県はもう大変だと言って手を挙げるんだけれども、国から見ると当然それぞれあるわけであって、やはりこれだけ燃えていると緊急事態宣言、この程度だったらまん延防止、それもちょっとあれだったら県独自でとりあえずしっかりやりなさいという振り分けがなされるわけで、それもそのまた日々の数字で変わってくる。緊急事態宣言は当たり前なんですが、まん延防止についても国会への報告義務があって、国の方でもこの日というふうに国が思うほど機動的にも動けない。それは県からすると、より機動性を欠くことになってしまいますので、ですから、我々とすればもうそういうご相談に入っている以上、待ってほしいなんて思わないわけなんですよね、当然早い方が、早くもう岡山県もこれは大変な状況ですと、兵庫の皆さん、大阪の皆さん、この岡山もまん延防止の地域なんですよというふうにわかりやすく色分けしていただいた方が、それはもういいということなんですけれども、これは他の県にあったように、岡山県にとっても岡山県が望むようなスピードもしくはタイミングでできるとは限らないんですよという、まん延防止の仕組みについては教えていただいています。

記者)
 今の話では、国側で適用の可否を判断する時期はという話だったかと思うんですけれども、県から国の方へ適用の要請をするという時期についてもまだ今検討中ということでしょうか。

知事)
 要請の手続も、いやーまん延防止にしてほしいと思っているんですよというのは要請になりませんので、どういう範囲、どういう期間で何をするというあたりが、ある程度すり合わせができないと、ただ願望をぶつけられただけではそれは申請ではありません、これは願望に限らずそうだと思うんですけれども、ですから、我々とすればどういう形で今の県独自の施策をまず骨格にしながら、まん延防止を認めてもらうのであればどんな対策をするのかということについて、今相談をしているところです。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事臨時記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見