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2021年6月4日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0721629 2021年6月7日更新公聴広報課
会見写真

新型コロナウイルス感染症について

 本日は、新型コロナウイルス感染症に関し、2項目お話をさせていただきます。
 まず、感染状況等についてでございます。
 緊急事態宣言の延長が決定されてから、1週間が経過いたしました。人流の推移を見ますと、岡山市中心部の飲食店に対し営業時間の短縮要請を行いました5月3日直後から、夜間を中心に岡山駅周辺のみならず倉敷駅周辺においても人流の急速な減少が見られ、その後も減少傾向続いております。
 県民の皆様の行動変容によりまして、本県の感染状況はようやく最悪期を脱し、直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数は、ステージ2の目安である15人程度まで下がってまいりました。しかし、重篤化しやすいという変異株の特性によりまして、入院期間が長期化しており、病床使用率は依然として50%を超える高い水準にとどまっており、いまだ予断を許さないという状況が続いております。
 この週末から、大規模集客施設への休業要請は、営業時間の短縮要請に変更をしておりますが、混雑時間帯を避けた一人または少人数での利用ですとか、短時間での計画的な買い物など、感染リスクをなるべく避けた行動をお願いいたします。
 次に、県営ワクチン接種会場の運営開始日を決定いたしましたので、お知らせをいたします。
 川崎医科大学総合医療センター会場は今月14日に、岡山県南部健康づくりセンター会場は今月17日に開設することといたしました。一日当たりの想定接種回数は、川崎医科大学総合医療センターは300回から600回程度、岡山県南部健康づくりセンターは450回から900回程度としております。
 県内の市町村では、5月17日の一般高齢者のワクチン接種開始以降、接種が本格化しておりまして、毎日1万回以上の接種が行われている状況であります。
 県としても、県営接種会場の設置により、県民のワクチン接種をより一層加速させ、新型コロナウイルス感染症の発症や重症化の予防につなげてまいりたいと存じます。
 県民の皆様には、リバウンドを起こさせず、感染拡大を完全に封じ込め、皆様の健康と命を守るため、引き続きご協力をお願いいたします。
 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 今回ステージ4が据え置かれるという形でしょうか。

知事)
 そうですね。とりあえずまだステージ4でありますけれども、ただ先ほど申し上げましたそれぞれの指標を見てみますと、一番大事なこの病床使用率(51.6%)、これがステージ3と4の敷居である50%を超えている、これがステージ4にとどまっている一番の理由であります。そうは言っても、ボーダーの辺りまでは戻ってきた。もうこの数週間、ステージ4に入っているだけじゃなくて、ステージ4のかなり深いところに入っていましたので、そのステージ4とステージ3のボーダーの辺りまで戻ってきたというのは、それ自体はいいニュースになります。この療養者数(30.58人)のステージ4とステージ3の境も、これ30人ですから、ほぼほぼボーダーのところまで戻ってきた。入り口になるこの新規陽性者数(15.13人)、これも我々、県全体で50人を超えたこともありましたし、一番厳しかった岡山市の場合80人を超えたこともありましたけれど、今この15人、15人が(ステージ)2と3の境、25人が(ステージ)3と4の境ですから、実はこの数日で我々、この(ステージ)4と3の境を突き抜けて、今もう(ステージ)3と2の境の辺りまで、この新規陽性者数は来ています。実際このピークの頃、180何人出した頃、5月の中旬あたりですけれども、そこからすると、この減っていくスピード、かなり速いスピードで減っているということもまた事実であります。1日当たり8%ぐらいのスピードで下がっている、もしくは1週間でだいたい6割ぐらいになっているという、半分までにはちょっと足りないわけなんですけれど、1週間で半分じゃなくて、8日、9日で半分になるぐらいのペースで今、新規感染者数が落ちています。これはひとえに、時短、県独自の岡山市中心部における時短、それからその後の岡(山市、)倉(敷市)に広げて、また(5月)16日からは緊急(※言い間違い(非常)を訂正)事態宣言に移行したことが、非常に効果が出ているということだと思います。

記者)
 この(緊急事態宣言)期間中に、ステージ2に入ることを目指したいというふうにおっしゃっていたかと思います。このペースが続けば、(6月)20日の今の期間中までの宣言適用で十分な状況になりうるかどうかというところを。

知事)
 それ、私も気をつけなきゃいけないんですけれども、ここがよくなっています、こういうふうになっていますということで、緩むということが一番心配なことでありまして、そういった、一言で言えば、緩む、油断ですとか、自分だけは大丈夫とか、ここまで下がったんならみたいな、そういうことさえなければ、このペースでいけば、この(6月)20日までにステージ2まで戻すということは十分見込めるペースで改善が進んでいます。今は、他の町、他の都道府県で起きたような、せっかく下がってくると、みんなが、あーじゃあ自分だけはちょっと少しわがままを言わせていただきましょうということでリバウンドをする、それをいかに岡山県で防いでいくか、もうここだと思います。

記者)
 当然気が緩むことは警戒しなければならないかなという一方で、確実に数字が下がってきているというところで、自治体の方で、岡山市の大森市長の方からもこの(緊急事態宣言)期間中に前倒しで宣言を切るということも一つ手段ではないかという話が会見で出ていました。そのあたり、知事の考えを聞かせていただければ。

知事)
 いろいろな考え方あろうかと思うんですけれども、まだ(緊急事態)宣言が延長されたばかりですので、その時にあまり出口のことを考えたりするのが、ちょっとその緩みに繋がりかねないということで、とにかく油断しないようにこの状態をキープしたいと思っています。とにかく、ステージ2になったからと言っても、ステージ2も結構広いですから、ぎりぎりステージ2になるのか、それとも本当にぐっと抑え込むのかということで、次の波が来るのか来ないのか、どんな波が来るのかということに大きく影響を与えるんだというシミュレーションが、いろいろな大学ですとか、研究所から出ています。もしくは、事例研究で、この地域はぐっと抑え込んだから次の波が小さかった、この国は中途半端に解除してしまったのでものすごい波が来たという、我々の一番近い身近で言えば第3波、年末年始の第3波の緊急事態宣言を関西で早めに解除したことがこのばかでかい第4波につながったんじゃないかという議論があります。かなり説得力があると思います。その教訓を我々生かさなければいけない。

記者)
 次の波に備えるというところで、仮に(6月)20日に(緊急事態)宣言が予定どおり終了したとして、その後またあらためて国の方にまん延防止(等重点措置)の適用(申請)をするだとか、あるいはこれまでの実際県の独自の措置を続けるだとか、そのあたりの出口というか、今後の見通しについてはどうでしょうか。

知事)
 これも先ほどちょっと気が早いんじゃないかなということと同じなんですけれども、とにかく(6月)20日できちんと制約が取れることを目指して頑張りたいと思います。状況が期待されたほど改善しなければ、緊急事態宣言は終わるかもしれないけれども、県として何か独自のということがあるのかもしれません、一般論として。ただ、今そんなことを考えるよりも、非常にうまくいっているこの状態をいかにキープするかということが、一番大事な考え方になるんだと思います。

記者)
 このうまいこといっている状態をキープするために、県民の方へあらためてこの(6月)20日までの期間、メッセージをお願いします。

知事)
 いろんなお考えがあろうかと思います。ずいぶん減ってきたよねとか、例えば今だいたい20人から30人のペースで発表がなされています、これは170人だ、180人だという、もしくはどこで止まるのかわからないということからすると、ずいぶん安心感があるかもしれません。でも、この20人、30人というレベルはどういうレベルかというと、これはちょっと私事になりますけれども、去年の10月、私は選挙活動をしていました、毎日当然感染者数は気になって、いろいろ報告を受けたり、一部選挙から抜け出して県庁で会議をしたりしていたわけですけれども、その選挙期間中に一番数字が大きかった日が11人、二桁というものが出まして、その時の最高だったんですけれども、ついに二桁が出たということで、私、県庁に飛んで帰りまして、それ以降の夜までの選挙活動はせずにずっとこのコロナ対応にあたったわけですけれども、我々ちょっと悪い意味で大きな数字に慣れてしまっているわけですけれども、ついその半年前まで二桁に乗るというのはもう本当にみんながびっくりするような状態でしたし、それぐらいだとそんなに死者も出ていなかったわけなんです。ですから我々、30なら大丈夫だ、20なら大丈夫だということじゃなくて、そもそも二桁にしているから病床がこんなに切迫、逼迫しているんだということを考えていきたいと思います。あと、不要不急ということになると、人によって解釈が全然違います。本当に真面目な方が食品の買い出し以外はもう全て我慢をされている一方で、いやまあ、これもいいでしょう、あれもいいでしょうと言ってずいぶん広く解釈される方もいらっしゃいます。いくつかの県が最近言っているように、普段の外出を半分にしましょう、いろんなこと、それがどういうことでも、あなたが普段やっているような外出をいろんな工夫で半分にしてくれれば、このトータルの社会全体の接触がぐっと下がります、これが大事なんですということですから、もう一歩も外に出られないという人からすると、いや、時々の散歩ぐらいいいんですよという、時々の買い物ぐらいいいんですよということですし、いや、これも大事、これも大事と言って、あまり生活パターンを変えていない方に対しては、ちょっとそこは考えていただいた方がいいと思いますよ、普段の生活からどこを削れるのか、まだまだ真剣に考えていただきたいということは申し上げたい。みんなで協力しながら、感染の機会、可能性を下げていくということを、ぜひ6月に入っても続けていただきたいと思います。

記者)
 依然として厳しい状況であることは間違いないと思うんですけれども、ただ数字として下がってきているのを見ると、やはり県民としてはこれからもこういう行動を気をつけようというモチベーションにつながるかと思うんですけれども、その辺、知事の評価はいかがでしょうか。

知事)
 嬉しいことが二つありまして、数字が順調に下がってきている、この数週間我々がやってきたことが正しいということが証明されているということ、それからもう一つは、ワクチン接種が進んでいるということなんです。先ほど1万回を超える接種が進んでいるというふうに申し上げましたけれども、日によっては1万5,000回、1万6,000回を超える日もずいぶん出てきておりまして、ワクチン接種のスピード、全国の中でもかなり岡山県、今早い部類に入っています。このペースで粛々と打っていく、また県の接種センターも今日申し上げましたように二つ開設されますし、これから職場での接種というものも進んでいくということになるとずいぶん景色が変わってくると思います。あと、(緊急事態)宣言期間中の3週間弱、それからこの数か月間、皆さんがワクチンを打たれるまで我慢していただければ、もう全然違う明るい未来が待っていますので、もうちょっとご辛抱いただきたいと思います。

記者)
 ワクチン接種でとうとう大規模接種(会場運営開始)の日にちが決まったということで、一言、意義と意気込みをお願いします。

知事)
 このワクチン接種、いろいろなボトルネックがあるわけですけれども、打ち手の問題というのもあるんですけれども、ワクチンが足りないというのもこれまでずっとあったボトルネックです。ファイザーのワクチンがある、今回モデルナのワクチンが入るようになってきた。モデルナが使えるのが、県の接種センターもしくは職域での接種センター、これから広がる可能性もありますけれども、そのモデルナを使う接種会場があるかないかでずいぶんボトルネックが違ってきます。県全体としても、そういった会場があるとぐっと接種が進みますので、これ非常に大事なことだと思っています。これが市町村の接種の邪魔にならないというところも素晴らしいところでありまして、ぜひ市町村の努力と、それからそれ以外の主体、県であったりそれぞれの会社の努力があいまって、もう1日も早く岡山県民にこのワクチンが、接種が進むようにしていきたいと思います。

記者)
 先ほどの期間の前倒しのご回答についてちょっと確認なんですけれども、出口のことを考えるのは緩みにつながりかねないということと、この状況をキープしたいということで、この状況をキープしたいというのがちょっといろんな取り方があるような気がするんですけれど、これってなにかそのまま受け取ると、現時点で知事としては前倒しについては考えていないというふうに考えられるんですが、その理解でよろしいんでしょうか。

知事)
 そうですね、はい。とにかく今いい状態にあるので、これをもう1日1日積み重ねていくことが明るい未来につながります。あまり、なんて言うか、延長したばかりの時に先のことを考えると、なんか転んでしまいかねないということで。

記者)
 数は減っているけれども、緩まずに施策を続けたいという趣旨ですか。

知事)
 そうですね。

記者)
 新型コロナの影響で、県内で予定されていたオリンピックの事前キャンプ、これ中止になっている箇所ありますけれども、知事はどんなふうにご覧になっていますか。

知事)
 そもそも聖火リレーにしても、事前キャンプにしても、本当に多くの方が準備をされ、また楽しみにされていたものが、こうやってもう最小の形で、リレーというよりもトーチキスで終えなければいけないですとか、多くの事前キャンプがキャンセルになっているというのは、これはもうそれ自体は残念なことです。ただ今の感染状況を考えれば、やむを得ないのかなと思っています。とにかく感染状況を改善するということが、そういった楽しみにしていたイベントができるかできないか、もしくは事業活動ですとか、県民の日常生活を戻せるかどうかも、全ての鍵になりますので、きちんとこの数字を抑えていかなければいけないと思っています。

記者)
 その関連で、感染状況を考えるとやむを得ないというお話ですけれども、オリンピック自体は、今の感染状況で開催については知事はどんなご所見でしょうか。

知事)
 私自身もこのオリンピックを大変楽しみにしていた人間の一人ですので、オリンピック、ぜひ無事に開催されてほしいと思っています。専門家でもなければ、詳しい説明を受けているわけではないので、観客を入れるべきか入れないべきかとか、どういう対策を打っているのかということを、詳細を知りませんので、コメントは控えたいと思っていますけれども、ただとにかく、オリンピックをしました、そのことでものすごい感染の波を引き起こしてしまった、ありえないぐらいの死者を出したということになると大変残念なことですので、するしないというのはそれぞれの方が考えて決断をされることで岡山県が決めることではありませんけれども、とにかくきちんと水際対策ですとか、感染防止対策をとってやっていただきたい。皆さんが、いやさすがにこのオリンピックというのは違うな、母国開催というのは違うなというふうに応援できるような形でしていただきたいなと思います。

記者)
 これまでの岡山県内の感染状況を見ていると、首都圏ですとか、特に京阪神地方の感染の影響を本当にもろに受けていると思うんですよね。そうすると、オリンピックについては、例えばこういう環境が整えば開催できるんじゃないか、つまり岡山県知事として、その辺はどういう環境になればオリンピックは今おっしゃったように安全に開催できるというお考えですか。

知事)
 正直申し上げて、オリンピックで何人ぐらいの方が来られるのか、どれぐらいの移動があるのかということを、報道ベースぐらいでしかわかっていません。それ以上の情報、データを持ち合わせていませんので、あまり皆さま方の参考になるような意見は言えないわけなんですけれども、例えばゴールデンウィークについては、去年のゴールデンウィークと比べると今年のゴールデンウィークはずいぶん人が移動してしまいました、でも普段のゴールデンウィークと比べるとかなり人の移動は抑えられてはいたんですよね。去年のもう本当に抑えに抑えたゴールデンウィークよりは緩んだけれども、うーんまあ例年と比べるとずいぶん今年も抑えることができたな、ただ変異株は心配だなというふうに、期待半分、不安半分で過ごしていました。岡山市内で言えば、そんなに人が溢れているようには見えなかった。でも、その後で岡山県、大変な感染の波に巻き込まれてしまいました。北海道の感染が、マラソンのテスト大会が関係したのではないかというふうに言われています。それについて私、きちんとあるデータを全部調べて分析したわけではないので、どれぐらいそれが関係したのか、皆さま方の前で言えるような結論はありませんけれども、意外とその程度のそんなにたくさん人が移動したわけでもなくても、それがその波を作ることもあり得るということを考えれば、このオリンピックで世界中から選手、関係者が来られる、一応バブルの中に包み込むと言いながら、それがどれぐらい完全にバブルが機能するのかはわからない中で正直不安はあります。もうぜひとも、これまで私、日本の国境での水際対策についてはもう緩い緩いというふうに何度も申し上げてきましたけれども、そこのところはきちんとしていただきたい。選手が全員ワクチンを打っていると、ずいぶんまた展望は違ってきます。それぞれの条件でずいぶん違ってはくると思います。ぜひとも、できる限りの感染防止策をとっていただきたいと願っています。

記者)
 (緊急事態)宣言解除をめぐる考え方の確認なんですけれども、先ほど知事、現時点では緩みにつながりかねないので考えていないとおっしゃっていますけれども、そもそも国が発令した(緊急事態)宣言に対して、知事として状況によって解除を求めるというふうな、そこの考え方自体は、知事どのような見解をお持ちでしょうか。

知事)
 もうこれは一般論ですけれども、状況が厳しければぜひ厳しい措置をお願いします、それがまん延防止等重点措置なのか緊急事態宣言なのかは別として。ずいぶん収まって、もうここまで厳しい制約をかけなくても大丈夫なんじゃないかという時に、そろそろどうなんですかということを言うことは当然あり得る話です。我々、今でも国とは定期的に状況を報告してお互いの認識をすり合わせていますので、今非常にうまいペースでいっているということについては認識は共有をしています。ただ一つは、まずそれを決めるのは国だということと、我々は今うまくいっているということについてはもう伝えていますので、それを基に国が判断をしますので、なにか皆さんの前でパフォーマンス的にこうするべきだみたいなことをしなくても十分意は伝わって、実務的に本来あるべき場所に落ち着くだろうと我々は思っています。

記者)
 先ほど知事がおっしゃった実務レベルにしろ、状況によっては(緊急事態)宣言解除をお願いしたいということは、状況によってはあり得ることでしょうか。

知事)
 はい、一般論とすればあり得ます。ただその時に気をつけなければいけないのが、第3波の時に関西でやった早めの解除が、激しいあの大きな第4波を招いたというふうに言われていることについてはやはり留意しなければいけないと思っています。インド株、最近はインド株と言うんじゃなくてデルタ(株)というふうに呼ぶそうですけれども、我々が本当に苦労した英国株よりもさらに厄介な変異株、またベトナムの変異株がまたちょっと非常に厄介なタイプだという報道がなされていますけれども、そういったものが入ってきたら本当に大変なことになりますので、我々とすればできる限り抑え込んで、その時間、その努力の結果いただいたなぎの時間、静かな時間にいかに効率的にワクチンを打っていくか、もうそこが勝負だと思っています。あまり焦って早く戻してくれというふうに言うと、とてつもない夏や秋を迎えることになりかねないと思っています。

記者)
 病床確保についてのお考えをお聞きしたいんですけれど、今回病床使用率がかなり高くなったということで急遽病床を積み増ししているかと思うんですけれども、これに関して、一般医療にしわ寄せがきているというお話だったんですが、この状況というのは今のところ当面維持するというお考えなんでしょうか。

知事)
 もうこの1週間、2週間、大変厳しかったということで、それぞれの病院に強くお願いをいたしまして、上積み、もともと412床あったものを、5月20日に482床に、また5月28日には492床にしていただいたところです。また、重症用病床43床から55床、今58床になっています。そのおかげでこのレベルに落ち着いてきたということもあります。我々とすれば、この病床、せっかく確保してもらったものについては、基本的には維持をしたいと思っています。この病床を確保しているということが負担になったりするんですけれども、一番負担になるのは実際にそれを使っていることで負担になるわけでありまして、それがその8割埋まっているのと、5割程度、5割も大変ですけれども、それで済んでいるということで、現在それぞれの病院にかけている負担、ずいぶん違ってきています。ぜひこのペースで負担を抑えていきたいと思っています。

記者)
 今後さらに新しい波が来る可能性もあるかとは思うんですけれど、それの備えというのはなにか考えてらっしゃいますか。

知事)
 今回の第4波の教訓は生かしていかなければいけないと思っています。一時待機所の酸素センターについて、これも一旦役目を終えたということで閉めることになりましたけれども、次に波が来た時にはそういったことも考えなきゃいけませんし、今回の第4波の教訓というのは、自宅療養の方が非常に増えた、その方のフォローがちょっと一部不十分なところがあったということ、結果的にはだいたい綱渡りでなんとかなったということですけれども、あれよりも大きな波だと、もう本当にどんどん連鎖的に問題が大きくなった可能性がありますので、これから次の波が来る可能性にどういうふうに備えていくのか、それは我々にとっての課題だと思っています。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事臨時記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見