今議会を終えて
私からは、先ほど閉会いたしました11月定例会についてお話をさせていただきます。
今議会では、県政全般について幅広いご質問やご提言をいただきました。
新型コロナウイルス感染症につきましては、感染拡大が続き、医療への負荷が高まってきております。そのため、昨日、岡山県医療ひっ迫警報を発令いたしました。県民の皆様には、基本的な感染対策の徹底、体調不良時に備えた検査キットや解熱鎮痛薬等の準備、適切な受診へのご協力、ワクチンの早期接種をお願いしているところであります。引き続き、皆様のご理解とご協力をいただきながら、感染拡大防止に全力を尽くしてまいります。
経済対策につきましては、ご議決いただきました補正予算に基づき、市町村が実施する出産・子育て応援交付金事業への支援、おかやまハレ旅応援割の延長、防災・減災、国土強靭化の推進などを進めてまいります。引き続き、国や市町村等と連携し、県民の命と健康を守り、地域経済の維持、回復に向け、全力で取り組んでまいります。
私からは、以上でございます。
質疑応答
記者)
来年に入って、新型コロナウイルスが国内で初めて確認されて3年という節目になりますが、岡山県にとって、この2022年というのはどういう位置付けだったのでしょうか。
知事)
2022年、何とかコロナとあまり関わりたくないと思って迎えた1年でありました。年末年始でくくると、毎回冬は、コロナ(が猛威をふるって)大変なことになるわけですけれども、2022年の始まりは非常に穏やかな始まり方をしまして、(昨)年末(に)ぐっと抑え込んだおかげで、冬にあまり大きな波を作らずに迎えることができるのかもしれないと思いながら始まったわけですけれども、結局、年明け以降、ある程度大きな波になりまして、今、我々は第6波と呼んでいるわけでありますけれども、オミクロン株による波を作ってしまいました。(今年の)夏にはまたオミクロン株のさらに大きな第7波ということで、それを何とか大きな行動制限なしに乗り切ることができたというのは、コロナに関して、今年最大の成果であったと思います。岡山県というよりも、全国的にということでありますけれども、もうワールドカップの観戦状況で皆さんよくおわかりのとおり、外国、特に先進国では、行動制限はほぼない。マスクもあまり厳しく言われずに波を乗り切るということができています。我々としても当然、それを目指していく上での、マスクはなかなか外せていないのですけれども、行動制限なしで波を乗り切ることができた。本当に大きな一歩を踏むことができたと思っています。ごめんなさい、ちょっと余分なことですが、どうしてヨーロッパ、アメリカで(マスクを外すことが)できて、我々できないのだということなのですけれども、客観的に数字だけ見れば、ヨーロッパの方が人口当たり、もしくは感染者(数)当たりで、まだまだ死者を日本と比べてかなり出しています。社会としてそれを許容しているので、ああいうこと(マスクを外すこと)もできますけれども、我々そこまでのコンセンサスは取れていない。ぜひ、高齢者を守ろうという意識が強いわけですから、我々とすれば、であるならば、ワクチンを打つことによって、一番は高齢者ご自身、基礎疾患をお持ちの方ご自身がワクチンを打つ、また、そういった方々を守るべき若い人たちも、もしくは自分の後遺症のことも考えて、ワクチンを打つことで、ぜひ、いずれ来るであろうマスクにあまり頼らないウィズコロナということになろうかと思います。すいません、ちょっと脱線しました。
記者)
経済も動いた一方で、また第8波のような波が来ていますが、今後、どう向き合っていきたいか、伺いたいです。
知事)
とにかく今回の第8波は、これまであった波と比べて、今流行している株に対応しているワクチンが打てる、初めての波です。岡山県民、医療従事者除いた一般の県民にとって、初めてワクチンを打てる状態になったのは、デルタ株が流行をしているときでした。第5波(2021年8月頃)であります。で、そのときのワクチンの効果が劇的でありました。ここで何度もお伝えしております。そのとき打ったワクチンは、デルタ株に対応したワクチンではなく従来株で作ったワクチンだったわけですけれども、今回、オミクロン株で作ったワクチンをオミクロン株が流行っている状況で打っているわけですので、デルタ(株)のときよりもさらに効果が高いことが、普通予想されるわけでありますので、ぜひ、何度も言いますけれども、リスクのある方はもう真っ先に(ワクチンを)打っていただきたいですし、予約に空きがあれば、若い方もぜひ順次打っていただきたいと思っています。それによってこの第8波を、今、私もう第8波というふうに言っていますけれども、もう病床使用率が第7波(のピーク)に並んでいますので、この先のもっと大きな波になってしまうのか、それともグーッと抑え込みが進んでいくのか、それが変わってくるということで、ぜひとも(ワクチン接種を)お願いしたいと思っています。
記者)
行動制限の話もありましたけど、(行動制限が)ない中での年末年始になりますけれども、あらためて県民に今どうしてほしいか、お聞かせください。
知事)
これまでお願いしていた行動制限というものが、ある種、かなり乱暴な行動制限であったのは事実です。つまり、我々今、どういった行動がリスクが高くて、どういった行動がそんなにリスクが高くないのかわかっているわけですけれども、もうそんなこと言っていたら、リスクの高い行動も出てくるだろうということで、もうリスクが低いものも含めてもう全部まとめて、この(行動を)止めてくださいということをお願いし、一番極端な第1波のときの、外出するのを止めてくださいというのが一番極端なものですけれども、今お願いをしているのは、とにかく普段会わない人と会うことが、リスクが高いですよね。もしくは、リスクが高い方と会うのが、その方にとってリスクが高いですよね。これ当たり前ですけれども。あと、マスクを外して会話するときが大変リスクが高いですよねという、そういうファクターが重なったときには、もうぜひとも気をつけてください。それ以外のとき、屋内で1人でいるとか、外を1人で散歩するだとか、そういったことで、もうリスクはほぼないわけですし、普通に外で本屋さんに行ったりですとか、何か買い物していても喋っていなければ、ほぼリスクはないわけですので、そういったご自身で、これがリスクが高いのか低いのか、十分考えながら気をつけていただきたい。特に、帰省をして、もしくは帰省した人と久しぶりに会って、それが同級生だったり、仲のいい友だち、家族で盛り上がる、これはもうある種一番リスクの高い、酔っ払っているとなかなかリスクのことを考えないのと一緒で、久しぶりに会った人って嬉しい、もうお互い嬉しいですから、もうワーッと盛り上がる。これがもう本当に悔しいことなのですけれども、非常にリスクが高いので、親しき仲だからこそ、マスク(の着用)と。はい、ぜひ年末年始、そこは気をつけていただきたいと思います。
記者)
来年の展望になるのですけれども、知事もウィズコロナというキーワードをおっしゃいました。長いコロナというトンネルの出口がようやく見えつつあるのかなという気もします。岡山県では岡山(桃太郎)空港の国際便の再開も、おそらく辿り着けるであろうと思います。そういったところで、ウィズコロナの来年の展望をどういうふうにお考えでしょうか。
知事)
これ本来、今年の展望でもあった。1年前に、いや、2022年はぜひというふうに思っていたこととほぼ一緒ではあるのですけれども、2023年、コロナウイルスが世界中から消えてなくなるということは、なかなか考えづらいのですけれども、ぜひ我々があまりコロナのことを気にせずに、最小限の制約で、普段の社会経済活動を回していけるようにしていきたいと思っています。そういう点では、先ほどの質問との関連でもありますけれども、いろいろなイベントが、例えばおかやまマラソンがそうですけれども、3年ぶりに開催できたという今年は、コロナがあったとしても、いろいろ工夫をしながら、大きなイベントが開催できた、もしくはデスティネーションキャンペーンのようなキャンペーンを継続することができたという意味で、非常に大事な1年でありまして、ぜひこれを続けていく、この今の波が最後の波になるかどうか、私、確信が持てないわけですけれども、ある程度の感染者(数)の波は出るけれども、でも、いろいろなことが粛々と進んでいくということができる1年にしていきたいと思います。もっと欲を言えば、きちんともう一度初心に戻って、ワクチンを打つことで、波自体がずいぶん起きづらくなるということができれば、もう、素晴らしいなと思っています。
記者)
ダメージを受けた観光だったり、地域産業だったり、反転攻勢の年におそらくなろうかと思いますが、その思いをあらためて伺ってもいいですか。
知事)
反転攻勢、良い言葉をいただきました。まさに反転攻勢の年にしたいと思っています。私自身、信条として、転んでもただで起きない。転ぶときのケガを最小限にするというのも大事ですし、何か転んで得るものもあるはずだという、今、デスティネーションキャンペーンでも我々痛感したのですけれども、皆さんの好みですとか、いろんな価値観が少し変わってきている。それが例えば移住の増加ですとか、我々に追い風になることもあるわけなのですけれども、そういったことをいち早く掴んで、岡山の活性化に繋げていきたいと思いますし、いろいろやりたいことができなくて悔しかった思い、もういろんなものを全部前向きのエネルギーに転化をして、県民一丸となって前に進む1年にしたいと思っていますし、岡山県庁(として)それぞれの市町村と協働しながら、そういった皆さんの頑張りをバックアップしたいと思っています。
記者)
今議会に補正(予算)等々で必要な手を打たれてほっとされているところだと思うのですが、一方で、コロナと鳥インフル、県としては年末年始も緊張感が続きますが、そのあたり一言いただけますでしょうか。
知事)
おっしゃるとおりです。鳥インフルエンザについては、今朝8時に皆様方にお知らせいたしましたように、(4例目の)殺処分、全て完了をしたところでありますけれども、(今シーズン)3例起きて今回4例目で、5例目がいつ起きてもおかしくない状況であります。全国的に今シーズンは、大量に発生をしていますし、野鳥からのウイルスの検出ということも、岡山県でも起きています。もう間違いなく、全県的にウイルスがばらまかれています。今、瀬戸際でなんとか抑えているので、約170(※間違い(数百)を訂正)ある(養鶏)農場のほとんどでまだ起きていない状況を維持できているというのが、現状だろうと思います。大変緊張感のある状況が続いておりまして、コロナももうご案内のとおり、既に病床使用率がほぼ第7波の、これまでのピークに並んでいるわけでありますので、大変な緊張感を持って日々事態の推移を注視しているところでございます。私も、しばらく前に、年末年始どこかに行こうということについてはもう諦めまして、地元にとどまって、何かあったらすぐ対応に移れるように、近場で過ごすということにいたしております。
記者)
11月の下旬(11月24日)に岡山県が設けられたカーボンニュートラルのネットワーク会議について、水島、県の経済を支える地域の脱炭素というところで、今後の地域経済の生き残りにとっても重要になると思うのですけれども、今回その産官学と、あと金融機関で集まってということで、どのような取組を期待されているのでしょうか。
知事)
二つの点で非常に大事だと思っています。一つはそのままの意味で、脱炭素を進めていかなければ、温暖化が今後急激に進む可能性がある、もしくは高いということが、気候変動に関する政府間パネル(※間違い(国際パネル)を訂正)ですとか、気象庁ですとかいろいろなところから示されています。100%当たるかどうかは別として、この数十年の温暖化でもずいぶん我々、それによって災害の規模が大きくなっているのではないか。例えば、4年前のあの水害(平成30年7月豪雨災害)ですとか、そういったことを感じているのに、今、二酸化炭素の量を減らしているわけではありません。どんどんどんどん毎年新たに排出する量を何とか減らそうというふうに言っている段階ですから、温室効果ガス(※間違い(温暖化ガス)を訂正)が蓄積されていっているこの悪影響は、これからも出ていく、出てくることが当然想定されるわけですので、これ自体が非常に大事なことになります。岡山県の(温室効果ガス)排出量の、実は半分が水島から出ています。工場から出ているものの半分ではなくって、我々の生活で出るものも全部含めた温室効果ガス(※間違い(二酸化炭素)を訂正)の半分が水島から出ている。これは水島が悪いと言っているわけでなくて、水島がそれだけ日々大きな仕事をされていることの反映なのですけれども、減らすということになった場合に、水島で減らすことをできなかったら、岡山県全体で減らすなんてことも、とてもできないことですので、これが非常に大事だという当たり前のことが一つ。あともう一つは、水島で良い減らし方ができないと、今後これじゃ駄目だということで、いろいろな強制的な規制がかかってきたときに、水島のそれぞれの会社の大事な工場が、そういった新たに課される可能性のある厳しいこの制限に適応できなかった場合、もしくは無理矢理でも適応するために必要なコストがとても賄えない、もしくはそういったことを一部取り入れた結果、競争力、コスト競争力ですとか、いろいろなその会社にとってのその工場の、価値、意義が大幅に低下をするということが、可能性とすれば考えられるわけでありまして、それによって非常に元々良い工場だったけれども、これ以上の投資はできない、もしくは生産を縮小せざるを得ない、最悪の場合、撤退を考えざるを得ないということになりますと、この地域の産業、雇用に大きなマイナスの影響が当然出てきます。その手の対策というのは、早め早めに考える方が、大抵良い解決策が出てきますし、もしくは一社で考えるよりも、お隣近所で融通を考える、もしくは我々も入って行って、何か一緒にできないかというふうに考えると、当然、よりオプションが広がるわけですので、ここについては、我々にとっては全く他人事ではなくて、ようやく今回、こういった良いプラットフォームができましたので、ここはもう真剣にどういうことができるのか、それぞれの会社、それぞれの工場はそれぞれの本社のご方針というものがありますけれども、そういったことも教えていただきながら、水島のコンビナートとして何ができるのか、ぜひ真剣に良い取組をしたいと思います。
記者)
同じ時期には、千葉県の京葉臨海コンビナートでも協議会ができたりとか、各地で脱炭素の取組が進んでいるのですけれども、全国的に見たときに水島の強みだとか、特に期待されていることというのが今の段階であれば、教えていただけますか。
知事)
それぞれのコンビナートでいろいろ考え、これから考えられるであろうことというのは、我々にとっても非常に参考になることです。そういうことがあるのかもしれませんけど、何かどこかであるやり方、良いやり方を取り入れられたので、我々ではもうそれができなくなりましたという、何か1か所やったら終わりっていうみたいなことは、ほぼ考えられなくて、大抵のものについては、ここでできるのだったらここでもできるだろう、もしくは我々が何か良い取組の例を作ることができれば、それは他の地域でも応用していただける大事なノウハウになりますので、これも1社だけで考えたらできないことが、コンビナートなら、我々だけで考えて思いつかないようなことでも、他のコンビナートで考えていることを教えていただければということで、ぜひ幅広で少しでも良いやり方を考えていきたいと思っています。
記者)
観光面について、2022年デスティネーションキャンペーンもあって、月別で見てもコロナ前とほとんど変わらないぐらいの観光客があった時期もあったと思うんですが、振り返ってみて、2022年、観光面にとっては県としてどういう効果があったのでしょうか。
知事)
とにかくコロナになってから、観光産業、大変なダメージを受けたわけです。とにかく、ウイルスはウイルスだけでは、ほぼ動けないわけですから、実際には人と一緒に動いて、最後くしゃみ等で外に出るということですから、人が動くことが感染拡大の元になっていた。観光というのは人が動くことそのものですから、大変、感染拡大抑制とは相性が悪かったわけなのですけれども、私自身も心ならずも、観光業を下押さえするような、下押しするようなお願いを何度もしてきたわけでありますけれども、幸いというか、このオミクロン株で重症化率が低くなってきたですとか、いろいろな事情で、あまりこの観光について制限をかける必要がなくなってきた。ワクチンもできてきましたし、薬もできてきましたので、気をつければ出張に行かないでくれとか、旅行に行かないでくれみたいなことを、前程言う必要がなくなってきました。また、以前であったら、国際線の再開なんていうのはもう信じられない、止めてくれみたいなことを、ここで何度か、例えば2年ほど前に言いましたけれども、そういうことではなくて、もう世界中ずいぶん、ワールドカップを見ればお分かりのとおり、行き来してもとんでもないことがそれぞれの国で起きているという状況ではありませんので、観光については、制約が少しずつ少しずつ軽くなっている状況で2022年を過ごし、これから2023年を迎えようとしています。また、岡山県としての旅行支援、また国全体としての全国的な旅行支援も始まって、今ずいぶん、それぞれの観光地、もしくは旅館、ホテルが賑わっているところでございます。ぜひこの流れは、来年にも続けていきたいと思っています。インバウンドの観光客、外国人の観光客が入ってくると、よりまた盛り上がることが期待されるわけであります。元々コロナがなければ、もう今頃、外国人で溢れかえっている。日本経済、もしくは岡山県のそれぞれの地域の経済、外国人観光客が楽しんでいただくお金でずいぶん下支えしていただいているはずだったわけでありまして、できるだけ早くそういった状況に戻していきたいと思っています。
記者)
先日(12月18日)、M-1グランプリでウエストランドが優勝しましたが、岡山県出身(者)で初めてじゃないかなと思うのですけど、それについてのご感想と、あと、岡山県は多分これまで、動画でウエストランドさんを起用してこられたりとか、環境啓発系の動画(オンラインエコツアー「カーボンニュートラル入門2050の秘密」)だったのですけど、また今後ご予定とか、そういったスケジュールがあるかどうかというのを教えてください。
知事)
私自身、ちょっとリアルタイムでは観ることできなかったわけなのですけれども、翌日、これ録画はしておきましてですね、優勝したということを聞いて、すぐ見させていただきました。ウエストランドさん、お2人とも津山(市)のご出身で、そもそも、名前が津山(市)にある(スーパーマーケットの)マルイさんのお店の名前ということですから、津山中の人が喜ばれているだろうな、(県立)津山商業(高等学校)のOB・OGの方もそうですし、マルイさんの社長さんと言ったら、(津山)商工会議所の松田会頭ですから、松田会頭も喜ばれているだろうなとか、いろんな方のお顔が目に浮かんで、本当に私自身も嬉しく思ったところです。2年前にウエストランドの2人が確か9位だったのですよね。決勝に出たのだけど、なかなかちょっとそこでうまくいかなかった。2年ぶりに(決勝の舞台に)戻ってきて、ファーストラウンド(※間違い(決勝)を訂正)3位で滑り込んで、最初の(ファーストラウンドで)10組ざっとやるのが10番目で、それで決勝ファイナルステージ(※間違い(決勝)を訂正)は1番目で、なんか温かいままどんどんと2つすごい大爆笑を取って、そのまま勝ちきったっていうことで、いや面白かったですし、かっこよかったですし、たまたまですが順番が10番ということで、(サッカーアルゼンチン代表の)メッシも(背番号が)10番だったよな、金色のこんなトロフィー掲げていたよなということで、非常にちょっと私の中で印象が被るものがありました。ぜひこれから大活躍していただきたいと思います。M-1を勝つと人生が変わるというふうによく言われますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
記者)
今後、何か動画とか出演予定はありますか。
知事)
また公聴広報課ともいろいろ相談をしまして、ぜひ岡山県庁の悪口は言わないようにしていただければすごく嬉しいなぐらいは。本当にテンポ良かったですよね。あのキレと、井口さんのあのマシンガンのようなキレも素晴らしいですし、河本さんの温かい感じ、いやまいったなみたいな、あのお人柄というのも素晴らしい。ちょうどお2人のこのキャラが絶妙の味を出しているのじゃないかなというふうに思っています。
記者)
地方路線の話について伺います。国の方でも、自治体が地方路線の再編検討することについて財政支援をするというふうな話が、今議論されているのですけども、その中で来年以降のJRさんとの話の進め方について知事のお考えを伺いたいのですけれども、JRの方としては、将来に公共交通のあり方を考えたいということで、国にも相談をしているわけなのですけども、知事としてはいかがでしょうか。来年以降も、当面は利用促進の議論をまずはやるという方向なのか、それとももう国のそういった財政支援とかも踏まえて、将来のそのあり方にも踏み込んで議論をしたいと思っておられるのか、現状いかがでしょうか。
知事)
両方なのですけれども、このJRの在来線の問題、これはJR西日本さんにとって、なかなか2年でも3年でもゆっくり議論してくださいというように、悠長に待ってられるような問題ではないのだろうというのは、私も元経営者ですからよくわかります。大変、鉄道そのものが、まず固定費の重い、それがもう何本通過、そのレールの上を何本電車が走ろうが、そのレールを維持するコストはほぼ一緒ですから。ですから、なかなか少ない人数を輸送する(※間違い(通す)を訂正)ために、毎日線路の事故を防ぐために維持しなければいけないというのは大変なんだろうなということは、ひしひしとわかります。ただ、我々が常に申し上げておりますのが、JRさんの問題、JRさんだけでは解決なかなかできません。地域の市町村だとか、県にもきちんと入ってもらって、何とかこの代替案、もし、廃線がいやと言うのだったら提案してくださいよ、話し合いしませんかということなのですけれども、我々とすれば、ここまで大きい問題を市町村や県とJRだけでできるとは思っていませんというのが、私含めた多くの知事の考えでありまして、ここはぜひ国に入っていただいてスキームをきちんと作っていただく。また、ぜひ国も応分の負担をして、支援をしていただきたい。これアナロジーとすれば、地域の交通問題、なかなかそれぞれ大変ですけれども、市町村で完結しているものについては、市町村に頑張っていただいています。市町村を跨ぐ幹線路線は、今、岡山県(として)は絡むというか、支援をするようにしています。そこで分けています。市町村で完結しているのか、市町村を跨いでいるのかということで、県が財政支援も含めて関わるかどうかを決めているわけなのですけれども、我々からすると、そのルールを延長したところに、今言われている路線というのは、市町村を跨ぐだけじゃなくて県境も跨いでいますので、これこそ国が乗り出してくるべき理由が十分あるじゃないかということで、今、国がどういうスキームにするのか、どういった支援をするのか、ちょうど今議論をされていますので、その議論を注視しておりまして、その結論が出てから、ぜひ考え(を出したり)、みんなで考えたいと思っています。まだその具体的な話に入るのは拙速だと思っていて、それとは別にできることとして、この路線の乗客を増やす、いかに皆さんにもう一度使っていただくようにするか、これもう常に考えてきたことですけれども、今力を入れて取り組んでいるところです。
記者)
先ほど知事から、国も応分の負担をというご発言があったのですけども、国のその財政支援の内容をその国の負担がどうなるかというそこの内容次第では、あり方について議論してもいいということでしょうか。
知事)
これは私、いずれ議論をしなければいけないと思っています。全て、JRさんで完結してください、決めてくださいということにはならない大きな問題ですから、市町村が関わる、県が関わるというのは、私にとってはこれだけ大きな問題ですから、ある意味必然だと思っています。
司会)
それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。
知事)
ありがとうございました。