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2023年7月21日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0867282 2023年7月24日更新公聴広報課
会場写真

岡山県新PR! いま、岡山がアツい!「岡アツ!」始動!

 私からは、3項目お話をさせていただきます。
 まず、県の新PR「いま、岡山がアツい!『岡アツ!』」についてであります。お笑い芸人、歌手、俳優、スポーツ選手・団体と、昨今、さまざまな分野で本県出身者やチームの活躍が目立っています。また、海・山・川などの豊かな自然や、歴史・文化にも恵まれた本県は、映画やドラマの撮影地として大きな人気を博しています。
 このチャンスを生かし、「岡山旋風」をさらに加速させるべく、「岡アツ!」というPRを始動いたしました。「岡アツ!」に込めたのは、「いま、岡山がアツい!いま、岡山にアツまれ!」という熱い思いであります。
 このたび、漫才のチャンピオン「ウエストランド」と、コントのチャンピオン「空気階段」のW王者の熱演による、本県のグルメと観光をPRするアツいムービーが完成しました。このムービーについては、おととい7月19日に、東京のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」において、お二組とともに記者発表会を開催し、私自ら、「岡アツ!」を熱くPRしたところです。
 今後も、「岡アツ!第二弾ムービー」やSNSキャンペーンなど、「アツい!」企画を切れ目なく展開し、さらなる岡山ファンの獲得に努めてまいります。

第15回岡山県経済戦略会議の開催及び「こどもまんなか応援サポーター」共同宣言について

 次に、経済界との共同による「こどもまんなか応援サポーター」宣言についてでございます。来週27日、岡山県経済戦略会議を開催し、「子どもを生み育てやすい地域の環境づくりに向けて」をテーマに、経済6団体の代表の方々と意見交換を行うこととしております。また、会議の開催に先立ち、「こどもまんなか応援サポーター」の共同宣言を行います。この取組は、こども家庭庁が進めているもので、広く国民や自治体、企業等に「こどもまんなか社会」の実現に向けた「サポーター」になることを呼びかけており、県としても、これに呼応することとしたものであります。経済団体と共同で宣言することにより県民に力強く発信し、社会全体で子育てを応援する気運を高めるとともに、経済界との今後一層の連携への契機とし、喫緊の課題である少子化対策を強力に進めてまいります。

全米知事会議への参加について

 最後に、全米知事会議への参加についてであります。全米知事会からの招待を受けて、先週12日から14日に開催された全米知事会議に、全国知事会を代表して、平井会長とともに参加してまいりました。渡米中には、新会長のスペンサー・コックス ユタ州知事をはじめ、多くの州知事と個別に意見交換を行い、日米の知事会の交流促進について、共通認識を深めることができました。また、これを契機に、来週24日から26日に、山梨県で開催される日本の全国知事会議において、アメリカ合衆国の州知事とオンラインで意見交換をすることが決まり、非常に有意義な訪問であったと考えております。引き続き、日米の知事会の交流深化を通じ、地域経済の振興や地方行政の向上に努めてまいりたいと存じます。
 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 「こどもまんなか応援サポーター」の件を2点お尋ねします。あらためて「(こどもまんなか)応援サポーター」宣言を経済6団体と共同で宣言することの狙いと、これを宣言することによって、具体的なアクションを起こしていくことになると思うのですけれども、今考えられているアクションはどういうことを考えられているか、この2点についてお尋ねします。

知事)
 ご案内のとおり、「こどもまんなか応援サポーター」宣言、これはこども家庭庁が主導をしている動き、とにかく少子化(を)何とかしようと、子どものことを社会全体で考えていこうという呼びかけに、岡山県が呼応したものであります。岡山県だけで宣言をしても構わない、とにかく、岡山県庁も国から言われるまでもなく、岡山県の(少子化の)現状、合計特殊出生率が0.06ポイントも下がって1.39になっているということを非常に強く受け止めているところですので、1日でも早く宣言をして、国と共同歩調でいろいろな政策を、これまでにない勢いでしていくということなのですけれども、実際、皆さん考えていただければおわかりのとおり、いくら役所が旗を振ったところで、今働いているお父さん、お母さん、もしくはお父さん候補、お母さん候補の皆さんの大半は、民間企業に勤められている、もしくは将来、民間企業に勤められるわけでありまして、それぞれの企業がどういった環境を作ってくれるのか、制度を作ってくれるのか、もしくは、どういった社風を、どういったそれぞれの職場での雰囲気、例えば育休が取りやすい雰囲気なのかどうなのか、育休が取れる環境なのかどうなのかという、そういう整備をしてくれるかどうかで、実際の岡山県の子どもの数、子どもの育てやすさということが違ってくるわけですので、ぜひ役所だけが、役所(は)倒産しませんので、やろうと思ったら役所内の環境は整備することは理論上可能ですし、何か呼びかけをするのもそれは勝手なのですけども、実際に効果があるのは、それぞれの民間企業がどういうふうにこれまでと行動を変えてくれるかということですので、今回、毎年のことですけれども民間の経済6団体と、この会議(岡山県経済戦略会議)を行う場面を利用して、経済6団体の皆さんにも、共同で宣言に加わっていただくことによって、強いメッセージを発していただく。それぞれの傘下の企業のトップに対して、強いメッセージを発していただくということが目的でございます。そうしたら、何をしようとしているのだということなのですけれども、例えば、我々(県が発行している)「ももっこカード」(は)、非常に好評で、子育て中のご両親にとっては非常に心強いと言われているものですけども、これをアプリ化をして、もっともっと使いやすく広げていこうということは、元々やることにしているわけなのですけれども、今、岡山県の民間企業に対して、非常に幅広いアンケートを実施しているところです。今、何が起きているのか、どんな工夫をしているのか、どういうことで困っているのかということですけれども、そういったことを、分析をしながら、のベストプラクティスをぜひ広めていきたい。どこで我々が望むような取組が頓挫しているのか、止まっているのかというところを突き止めて、我々自身、それぞれの民間企業の皆さんと協力をしながら、ボトルネックだったり、障害を取り除いていきたいと思っています。とにかく、民間企業を巻き込まないことには、実効性のある少子化対策が取れないと判断をいたしております。その大きな第一歩になると期待をしています。

記者)
 会見の内容ではないのですけれども、昨日、岡山県発表の速報値で、コロナが6週連続増ということで、ちょっと増加傾向にあるのだなと思うのですけれども、知事のご認識や今後の見通しあたりを教えていただけたらと思います。お願いします。

知事)
 連続でコロナの定点医療機関当たりの患者数が増えておりますので、心配しながら数字を注視している状況ということでございます。ここに、何やら警報とかどうのこうのとか、色を変えたりしていない一つの理由は、伸び方、伸び率が穏やかということであります。コロナの数字について、本当に単純に言ってしまえば、今の絶対的な水準がどうなのかと、これすごく大事です。やっぱりこんな(高い)ところにあるのと、これ(低い)レベルにある(のとでは)、これもうずいぶん違うのですけれども、前の週からの伸び率というのも非常に大きな意味を持っています。例えば、同じ水準でも、一番極端な例を言いますと、波の最初の頃と終わりの頃、同じ水準のところはあるのですけれども、前の週から3割減っている、減りつつある中での水準と、それからどんどん増えているこの水準、これは意味合いが全然違うので、すぐおわかりいただけます。減っている時と伸びている時が全然違うのは当たり前なのですけれども、これまでの波の場合、立ち上がりの本当に山をこれからさあ作ろうかというときの患者の増え方は、典型的な倍々ゲームが3週間、4週間続いています。算数の問題ですけれども、倍々(ゲーム)を3回続けると8倍で、4回続けると16倍ですから、それで桁が変わってしまうわけです。ですので、倍々のスピード、前の週の倍、それ以上のこともありましたけれども、前の週の1割増し、2割増しじゃなくて倍ということになると、これはこういうタイプの急速な増え方が始まったということで、一気に我々警戒モードに入るわけなのですけれども、実は今の状況(は)、ずっと前週と比べて増えてはいるけれども、10数%増えている、20数%増えているということがずっと続いていますので、同じ水準だとしても、倍々が続いて今の水準にたどり着いたよりは、我々とすれば、事態の推移を見守る時間がある。当然ながら、厳しくすればするほど、水準を抑えるには有効なのですけれども、せっかくいい水準まで戻った社会経済情勢を、また押し下げてしまうというデメリットがありますので、我々としても、必要以上に大げさに騒がないという方針を持っています。そのバランスの中で、今、数字を注視しているという段階になります。当然、何度も繰り返しますけれども、高齢の方ですとか、基礎疾患をお持ちの方にとっては、今のコロナでも重症化をする可能性はあるわけですので、そういった方はマスクの着用ですとか、気をつけていただければと思います。また、ワクチンの接種、これは依然として非常に有効だと私は考えています。私自身が先月(※間違い(数か月前)を訂正)にコロナに罹患したときも、本当にありがたかったのですけれども、ちゃんとワクチンを打っていたせい(おかげ)だと私は解釈していますけれども、非常に軽い症状で、最後まで熱は出ないまま終わったわけでありまして、ぜひ必要な対応は取って、備えていただきたいと思っています。

記者)
 少し補足なのですけども、今(第)9波の入口というふうに言われる専門家もいらっしゃるのですが、知事のご認識としては、まだそこまでの段階ではないということでしょうか。

知事)
 この数字、もしくはこのグラフをもって、岡山県で第9波に入ったということは言えないと思います。これは当然、全て後から振り返って、ああ、これはもう明らかに山だったので、順番からすると、これまで8波があったのだから、(第)9(波)だなっていうことはある。半年後に振り返って今が(第)9波の裾野だったのだなというふうに解釈する可能性はあると思いますけれども、今の時点で、私がこれが(第)9波だと申し上げることはできません。

記者)
 項目外なのですけども、マイナンバーカードを巡って、岡山県内でも自主返納の動きが広がっているというような感じになっていますけども、知事の受け止めをお願いします。

知事)
 地元有力紙でも、今朝の新聞で大きな記事になっていたところでございます。正直、いろいろなマイナンバーに関するトラブルが報道されています。いや、大丈夫なのかなというふうに心配になられる方もいらっしゃると思います。ただ私自身は立場上、普通の人よりは、マイナンバーについて勉強している、まあ勉強していると言ったって、そうしたら専門家として説明ができるか、仕事の指示ができるかというと、そういうレベルではないのですけれども、私自身、一県民もしくは県民の代表として、マイナンバーについて勉強すればするほど、結構しっかり考えて作った仕組みなのだなということを、むしろ感心をしている。当然、人間がやることですから、全ての作業をパーフェクトにできているわけではありませんので、そのミスが今明らかになっているのですけれども、これは、例えば銀行の口座を作るときでも、クレジットカードを作るときでも、もしくは何か趣味のサークルの会員名簿を作るときでも、どんな仕組みを作るときでも、最終的に人間が手で打ち込むということであれば、起きるタイプのものです。これが100人ぐらいだったら、ミスなくできることもあるかもしれませんけれども、何て言ったって、対象が1億人を超える国民ですので、これを全くミスなくやるというのは、なかなか事実上難しいわけです。じゃあミスが起きたときに、どういう心配事があるのかということで言えば、専門家でないので、大事なことだけ二つ言うと、非常にトラブルというか迷惑が起きにくい仕組みになっているというのが、私の印象です。一つは、マイナンバーの中に磁気カードがあるので、ここに何かいろんな大事ものが、私の大事なものが入っているのじゃないかというふうに、なんか思っても不思議じゃないのですけど、実はほとんど大したものは入っていません。基本的な私の名前ですとか、生年月日ですとか、そういうものが入っているだけでありまして、それを使って、私のもっと大事な、いろいろな情報が入っているところと照合をするという、まずマイナンバーカード自体に、そんな大した情報が入っていないということ。あともう一つは、そうは言っても、その番号がばれた場合に、いろいろなところにしまってある私の大事な情報が、芋づる式に漏れるのじゃないかというふうに心配する人もいると思います。その場合、世界中の似たような仕組みの中で、実は日本のマイナンバー制度は、私が見て一番合理的だなという仕組みを使っているということであります。なんかこれは国がすればいい説明を私が代わってやっているようなことなのですけれど、一つはフランスですとかドイツがやっているセパレートモデルということなのだそうで、それぞれの省庁がそれぞれの番号で、要するに伊原木隆太という人間を、経産省はこの番号でやっている(管理している)のだけれど、実は財務省は別の番号で管理している、それでということで、私自身はそれぞれの団体で、5も10も場合によっては15ぐらい別の番号が割り振られていますと。そうなると、芋づる式に私の情報が漏れる心配はないのですけれども、私はそれぞれ(の機関に対し)で、10も20も番号を持っていなければいけないと。財務省からこの番号を言われた、総務省からこの番号を言われたと、これは結構面倒くさい。もうしようがないのです。その利便性をもう少し便利にしようということでアメリカ、私もアメリカに留学中には、その番号(を)いただきましたけれども、一つの番号で全部が済む。これは便利です、私も痛感しましたけど。ただ、全ての役所が、この伊原木隆太というとそのソーシャルセキュリティナンバーで全部処理しますので、もしかしたら私の番号が漏れたら、全部のところに行って、全部ばれるかもしれない。それぞれのところでゲートがあるので、アメリカでもそんな(個人情報が漏れるような)ことになっていないというのが認識ですけれども、でも、可能性とすれば(個人情報が漏れることがあるかもしれませんが)、日本のモデルというのは、セクトラルモデルという名前なのだそうで、どういうことかっていうと、それぞれの役所が別の番号で私を管理しているというのは、ドイツ、フランスの仕組みと一緒なのですけれども、私が持っている番号は一つ、そんな都合のいい組み合わせができるのかということなのですけれども、私は自分の持っている番号を一つ持って、どっかの役所に行きますといって、その(役所で管理している)番号は使っていないのですけど、はいはい、あなたが言っている番号というのは、我々が言っているこの番号のことで、ここで変換して、別の番号で向こうで処理しているっていう、そういうことをそれぞれの役所でするものですから。私の番号が一つ漏れたからと言って、全部ワーッと漏れる心配は現実的にない。日本の場合、(マイナンバー制度が)出遅れたこともあって、それぞれの国がやっている仕組みを研究して、一番合理的なものを入れることができたというのは、怪我の功名的なところはあるのかなと(思います)。これで心配だと言ったら、他(の)先進国(でも)住む場所(は)なくなってしまいますので、ここはぜひ、思い出していただきたいのがコロナの対応で、必要な人に給付をしなければいけない。いろんな急いでやらなければいけない場面で、日本は先進国の中で本当に珍しく、それぞれの人に番号が割り振られていない国だったので、大変混乱をして時間がかかったということであります。これは、コロナが最後の災害ではないわけでありまして、ぜひその体制は整えておかなければ、困っている人が、より困ることになると思っています。なかなか意を尽くせませんけれども、いろいろ心配事があるのはわかるのですけれども、ぜひ、ここはしっかり(マイナンバー制度を)前に進めるべきだと、私は考えています。

記者)
 こちらも案件外なのですけれども、いわゆる(岡山市の)アリーナ構想につきまして、(今年の)3月頃、我々も取材させていただいた事務レベルの会合などもあったと思うのですが、それから4か月ほど経ちまして、何か進展等ありましたら教えていただきたいです。

知事)
 特に我々の方で進展というものは、ありません。事務方の方で、定期的に会合を持っているという報告は受けております。

記者)
 当時、(岡山)市長はトップ同士で話し合いたいという意向もあったと思うのですけれど、そういう段階ではまだないということでしょうか。

知事)
 全く我々にとって、そういうレベル、(トップ同士の)高いレベルで検討するようなことに全くなっていないというのが、私の認識であります。

記者)
 (JR)芸備線だったり、県北のローカル線について議員連盟ができたと思うのですけれども、それに対して県の受け止めだったり、今後の展望みたいなものがあったら教えてください。

知事)
 輸送(※間違い(乗)を訂正)密度の少ない路線についての存続が、将来的にできるのだろうかという懸念、心配が、沿線で高まっていると理解をしています。それに呼応した動きだと思っています。少子化が進んでいる、また、それぞれの地域で人口減少が進んでいることで、これまで回っていた仕組みが回らなくなっているということが、いろいろな場面で起きています。医療にしても、もしくは自動車を使っている人にとっても、近くからガソリンスタンドがなくなってきているですとか、いろいろな問題が起きています。根本的には、少子化対策をしていくという、それぞれの地域の強みを磨いていくということになろうかと思いますけれども、当面、今から子どもが増え始めたからといって、生産年齢人口が増え始めるには、ずいぶん長い時間がかかりますし、今起きている事態に対応していかなければいけないというのも、また事実であります。どういう形で、それぞれの地域の皆さんの足を確保していくのか、生活を守っていくのか、いろいろな考え方があろうかと思います。ぜひ、サスティナブルというか、持続可能な形を、我々でも考えていかなければいけないと思っています。今、岡山県庁ではとりあえず、今ある仕組みを使って、鉄道もちゃんとあるわけですから、その利用促進を通じて、JRの皆さんから、これだったら何とか存続しようかという結論にしていただけるように、地元の皆さんとも協力しながら努力をしているところでございます。

記者)
 川辺橋の仮橋なのですけれども、先だって県の方では梅雨が明ければ着工するというような発表でしたけれども、梅雨が明けました。具体的にその着工時期は決まっているのでしょうか。

知事)
 すぐやって(着工して)くれという指示を出しています。梅雨が明けたといっても、台風のことを考えれば、今、実は出水期の真っ最中でもあるわけなのですけれども、出水期中であっても、天候に注意をしながら、安全性に注意をしながら工事をしてもいいという許可を、国交省から、これはもう例外的にいただいております。せっかく許可もいただきましたので、できるだけ早く工事を始めて、できるだけ早く工事を終えたいと思っています。

司会)
 それではこれをもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見