デニム製品愛用の日の取組について
私からは、4項目お話をさせていただきます。
まず、デニム製品愛用の日の取組についてでございます。
本日10月26日は、語呂合わせで「デ(10)・ニム(26)」の日ということで、私も今日1日デニムスーツを着用して執務にあたろうと思います。
今年も本県を代表する地場産品であるデニム製品のPRを行う取組を、県庁全体で行っているところでございます。
KOUGEI EXPO IN OKAYAMAの開催について
次に、KOUGEI EXPO IN OKAYAMAの開催についてでございます。
11月2日から5日まで、コンベックス岡山などを会場に、KOUGEI EXPO IN OKAYAMA、第40回伝統的工芸品月間国民会議全国大会を開催いたします。
この大会は国等と共同で実施するもので、本県での開催は初めてになります。11月2日の記念式典に続き、3日からは県内の伝統的工芸品のほか、日本各地の伝統的工芸品が集い、職人による製作体験や実演、展示販売などが行われます。会場内では、伝統芸能の親子共演や県内高校生によるステージイベント、また地元大学生の作品展示等も予定しております。各地域の自然と暮らしの中で育まれ、受け継がれてきた伝統的工芸品は私たちの生活に豊かさと潤いを与えてくれるものでございます。
この機会に、その魅力を多くの方に体感いただき、理解を深めていただけるよう、残り1週間準備を進めてまいります。
皆様にはぜひ会場でお楽しみいただきたいと存じます。
おかやまマラソン2023について
次に、おかやまマラソン2023についてであります。
11月12日の開催まで残り2週間となりました。県内各所でランナーが練習する姿を目にする機会が増えるなど、大会開催に向けた気運の高まりを感じているところでございます。
今大会は、マラソンの定員を1万5千人に戻すとともに、4年ぶりにファンランを復活するなど、コロナ禍前の姿に戻し、より賑わいのある、また盛り上がりのある大会として開催いたします。ランナーのみならず、ボランティアや応援してくださる方など、全ての皆さまに、岡山の秋の一大イベントであるおかやまマラソンを、存分に楽しんでいただきたいと思います。私、今回はファンランに出場をいたしまして、ランナーの皆さまと一緒に楽しんで走って、大会を盛り上げていきたいと考えております。
地域が元気になり、岡山の魅力発信につながる大会となるよう、残り僅かの期間ではありますが、関係者と一丸となって、準備に万全を期してまいりたいと存じます。
おかやま縁むすびネット 成婚250組達成について
最後に、「おかやま縁むすびネット」成婚250組達成についてでございます。
県の結婚支援システム「おかやま縁むすびネット」のマッチング事業を通じた成婚数が、今月11日に累計で250組に達しました。今年度は入会登録料を「無料」とするキャンペーンを展開中であり、これまでに昨年度1年間の数を超える700名以上の新規登録があり、このたびの250組目のカップルも、男女ともに、このキャンペーン中に入会された方でございます。
また、県では、このほかに趣向を凝らしたマッチングイベントを開催しており、今月初めに井原鉄道と連携して実施した「婚活列車」では、男女各12名の参加のもと、7組のカップルが誕生したところでございます。結婚を希望する方々や出会いの機会を求めている皆さんには、ぜひ、「おかやま縁むすびネット」への登録や、様々なマッチングイベントへの参加を検討していただければと思います。
より多くの方に登録・参加していただき、多様な出会いにつなげていくとともに、引き続き、一人でも多くの方の結婚の希望がかなえられるよう、しっかりと取り組んでまいります。
私からは、以上でございます。
質疑応答
記者)
おかやまマラソンについてお尋ねします。今回の大会、先ほど知事がおっしゃったように、大会規模がコロナ禍前と同じ規模、4年ぶりにマラソンEXPOで飲食ブースも開かれたり、ポスト、コロナ5類移行後初の大会になります。あらためて、この大会の意義と掛ける思いをお願いします。
知事)
このおかやまマラソン、最初は難産だったわけですけれども、岡山のいろいろな関係者の皆様をお招きして、実行委員会を作って、本当にオール岡山で開催する大会になっています。そういったことを反映しまして、盛り上がり方がすごい。私、他のマラソン大会をあまりよく知らなかったわけなのですけれども、何回か他のマラソン大会を見させていただいて、もしくは研究させていただいて、必ずしも街中で盛り上がってマラソン大会をしているわけではないのだと。考えてみればそうですよね。別に一つのステージイベントをするときに、街中でやらなければいけない法律はないわけでありますので、ここまで、街中のありとあらゆる関係者が参加をして、協力をしていただいて行っている都市型マラソン。それを反映して、本当に応援がすごい。私去年、自分自身でフルマラソンを走ってみました。あのときはまだコロナの関係でいろいろな制約がありましたし、雨も降っていたわけですから、例年のおかやまマラソンと比べると、ずいぶん応援は少なかったのだよというふうに教えていただくのですけども、それでももう途切れない沿道応援。実際疲れてヘトヘトですし、足も痛いですし、身体も痛いですし、つらいのですけれども、あの応援、これは本当に嬉しかった。これを良い天気の中で、例年のようなもっとすごい応援をもらいながら駆け抜けるというのは、これはさぞかし気持ちがいいのだろうなというふうに思いますし、私、これまでむしろ早めにファンランを済ませて、ゴールでランナーをお迎えする、もしくは応援した人の話を聞くというところですが、応援する人にとっても楽しいという、これはなかなかないことだなと。知り合いの人が前を通ると楽しいですし、ランニングアプリで登録しておいた知り合いの人をスマホ上で追っかけることができる。今20キロ地点を超えたですとか、いろいろな楽しみ方があるこのマラソン、ぜひ今回良い形で復活をさせて、走る人も見る人も、またボランティアとして支えてくださる方々にとっても楽しい、また、岡山を全国に、大げさに言えば海外からの方もいらっしゃるので、世界にアピールする大会として、これからも発展をさせていきたいと思います。私自身は去年で一生分フルマラソン走ったような気になっていますので、今回、復活したファンランを走るということでありますけれども、私、ここ数日でもおかやまマラソン走るのですよという話をよく声を掛けていただいて、今練習中です、頑張りますみたいなお話を聞いています。そういった方々が1人でも多く完走できるように願っています。
記者)
知事がファンランを走られるのは何年ぶりですか。
知事)
4年ぶりだと思います。ファンラン自体が4年ぶりですので。ファンランがあるときは必ずファンランを走ってきました。楽しみにしています。
記者)
吉備中央町の浄水場から有害物質が検出された件でお伺いします。まず、この問題に対する知事の受け止めをお願いします。
知事)
これに関して、私がコメントするのが初めてということで、有害性が指摘をされている有機フッ素化合物であるPFOS等を含む水質管理目標設定項目、これは水道法で定める水質基準ではありません。水質基準ではないのですけれども、国の通知において、検査結果の公表ですとか、関係者への注意喚起等に努めることとされているものでございます。そうした中で、吉備中央町の水道水で、2020年度、令和2年度からPFOS等が暫定目標値を超過していたにも関わらず、その対応が遅れたことについては、大変残念に思っております。さらに、今月14日の立入検査の際に、2020年度、令和2年度はPFOS等の水質検査を行っていないと、事実とは異なる説明がなされていたことについては、誠に遺憾とするところでございます。またそれに加えまして、公益財団法人日本水道協会の2020年度、令和2年度水道統計調査におきましても、1ng/L未満と、事実と異なる内容で公表をされているところでございました。水質検査結果の管理等が不適切であったと言わざるを得ない状況でございます。そういうことで、過去の対応については、いろいろ指摘せざるを得ないということであります。ただ、今、吉備中央町山本町長を先頭に、必死の対応をしているところでございますし、県も全力でサポートをしているところでございます。対象区域の住民の皆さんは大変ご心配のことと思います。できる限り速やかに善処したい。吉備中央町の対応を県としてもバックアップしていきたいと思っています。
記者)
重複にはなるのですけども、一連の吉備中央町の対応、ここ数年適切な対応をしなかった、もしくは県に対して、不正確な事実と異なる対応していた、この点については、あらためて知事どのようにお考えですか。
知事)
先ほど申し上げたとおりでありまして、それぞれの対応の遅れ、また事実と異なる説明があったこと、また、違う内容で公表されたということについては、これは率直に遺憾と言わざるを得ないところでございます。本来であれば、もっと早く対応ができたはずであるわけでありまして、ただ、今現在においては、吉備中央町が必死に対応をしているところですので、我々も過去は取り戻せませんので、これからベストを尽くすということに尽きようかと思います。
記者)
昨日、県の方でも水質調査をして結果を公表して、発生源の特定を急いでいると思うのですけれども、先ほど知事がおっしゃられた、県もサポートするということですけれど、これから具体的にはどのような対応、役割を果たされるお考えですか。
知事)
まず、県として発生源をぜひ突き止めたいと考えているところでございます。ご案内のとおり、発生源を突き止められたわけではありません。ただ、問題になっている河平ダムに注ぎ込む川を遡って調査を今している段階で、上流に行けば行くほど濃度が高くなっているということですので、今一番遡っている調査地点の、さらに上流において、何らかの原因物質があるということが強く示唆をされるところでございます。ただ、我々の知る限り、その上流において、何かPFOS、PFOA等を発生させるような工場を確認していないわけですので、何らかの不法投棄があった可能性が高いなと、今の時点では考えております。いずれにいたしましても、さらに調査をして発生源の特定をし、その除去をするという作業にできるだけ早く入りたい、そのためにも、発生源を突き止めたいと考えています。
記者)
今月3日に、JR西日本が再構築協議会の設置を国へ要請した件でお尋ねいたします。県への聞き取りが始まっているかと思うのですけれども、来月2日が締め切りだったと思いますが、現時点の進捗はいかがでしょうか。法定協議会でやるのか再構築協議会を設置するのか、方針が決まっていれば教えていただきたいです。
知事)
(国から)文書での回答を求められているところでございます。現在、新見市や広島県などと相談しながら、内容について検討を進めておりまして、今の時点で、こういう方針になった、もしくはこういう方針になりそうだということで、申し上げられることはございません。今検討中ということでございます。
記者)
11月2日までの提出期限には、何らかの返答はきちんとされる方向で進んでいるのでしょうか。
知事)
11月2日までに必ず返答できるかどうかということについても、まだわかっておりません。期限変更の申し出を行うかどうかについても、今相談をしているところでございます。
記者)
昨日、JR西日本の社長は、再構築協議会について年内には始められるように、開始できるようにしてほしいという言葉がありました。今の段階で、県としての意見聴取中なので、答えられる範囲もあると思うのですけれども、知事も協議会という場には立つ必要があるというお考えを、以前示されていると思うのですが、昨日のJR西日本社長の言葉を受けて、どのようなご意見でしょうか。
知事)
それぞれの立場の方が、それぞれの思いを今、表明をされているわけでございます。JR西日本の立場からすれば、ズルズル先延ばしをされるのは困る、というふうに思われる、表明されるのは、それは自然なことだろうと思います。我々は我々でいろいろ検討することがありますので、わざと引き延ばしているわけではありませんけれども、関係者と相談をして対応していきたいと思っています。
記者)
知事としても、早めに協議をしたいというご意向ではあるということでしょうか。
知事)
私とすれば、こういった問題について、二つのある種矛盾した思いはあります。一つは、今は鉄路があって列車が走っているわけですから、この状態で何とか5年、10年、20年としていただければ、我々の方とすれば、それはありがたいなという思いと、ただ、実際の輸送密度、それぞれの区間別の採算を公開していただいたわけでありまして、これは経営的に維持するのは非常に厳しいであろうということは、わかるわけでありまして、ですから、どんどん事態が悪化してから示されるオプションよりは、まだそこまで悪化していない、現時点でもかなり厳しい現状ではありますけれども、状態、もしくは利用を増やすような形で、いろいろな工夫をして、みんなが利用している状態でのオプションというのは、私、まだ状態が良いときのオプションの方が、より良いオプションが示される可能性があると思っていますので、いたずらに先延ばしすることが必ずしも地元である我々にとっても良くないという思いもございます。とにかく良い形できちんと話し合いの場について、いろいろなオプションが示されて、合理的で、かつまた、これなら仕方がないな、これだったらいいのじゃないかという案が出てくることを期待しております。
記者)
来週(10月31日)、広島県知事との両県知事会議がありますけれども、この件については話されるご予定ですか。
知事)
岡山県にとっても広島県にとっても非常に気になっている案件ですので、これが共通の議題になるかどうか、まだ私、最終的な報告を聞いておりませんけれども、公式な議題になる可能性もありますし、公式な議題に上がらないとしても、非公式の場で意見交換をすることになると思います。
司会)
それではこれをもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。
知事)
ありがとうございました。