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2024年10月4日知事定例記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0939253 2024年10月7日更新公聴広報課
会見写真

今議会を終えて

 私からは、3項目、お話をさせていただきます。

 まずは、先ほど、閉会いたしました9月定例会についてであります。
 今議会では、県政全般について、幅広い御質問や御提言をいただきました。
 第4次晴れの国おかやま生き活きプラン(仮称)につきましては、これまでの対策を上回る勢いで進む少子化に、なんとしても歯止めをかけなければならないとの強い決意の下、「結婚・子育ての希望がかなう社会の実現」を新たな柱として明確に位置付ける案としたところであります。特に結婚支援の重要性に着目するなど、より効果的な施策を検討し、さらに一段ギアを上げて積極的な展開を図ってまいります。
 スポーツの振興につきましては、パリオリンピックで3冠を達成した岡慎之助選手をはじめ、本県ゆかりのアスリートが、世界や全国の舞台で「岡山旋風」を巻き起こし、県民に勇気や感動を与えてくれており、あらためてスポーツの持つ力を強く認識したところであります。今後県内で開催されるおかやまマラソンや国民スポーツ大会冬季大会等の機会も捉えながら、さらなる機運の醸成を図り、スポーツを核とした地域の一体感や活性化につながるよう取り組んでまいります。

「森の芸術祭 晴れの国・岡山」について

 次に、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」についてであります。
県北12市町村をはじめ、多くの皆様の御支援・御協力をいただき、先日9月28日に無事に開幕することができました。改めまして感謝申し上げます。
 さっそく、私も実際に会場を回ってみたところでありますが、明治・大正時代の歴史的建物、緑豊かな公園、鍾乳洞など個性あふれる会場に、素晴らしいアート作品が展開されており、県北部の魅力ある地域資源と「アート」との相性の良さを体感したところであります。きっと県内外の多くの皆様に驚き楽しんでいただけるものと確信しております。
 森の芸術祭は、11月24日までと約2カ月間の開催となることから、引き続き、市町村や関係者等と連携しながら、さらなる情報発信を行いますとともに、温かいおもてなしでお迎えしたいと考えております。

少子化対策の取組について

 最後に、少子化対策の取組について、3点、お話をさせていただきます。
 まず、結婚支援の取組から2点申し上げます。
 1点目は、おかやま結婚応援パスポートの協賛店募集についてであります。
 県では、今年度の新たな取組として、結婚予定のカップルや新婚夫婦を応援する「結婚応援パスポート」アプリの作成に取り組んでおり、来月中の運用開始を目指して準備を進めているところです。
 「結婚応援パスポート」は、「ももっこカード」と同様の仕組みで、県内の店舗や事業所に協賛店として登録いただき、カップルや夫婦が、協賛店でアプリを提示することで、割引や特典など各店舗に応じたサービスを受けることができるものです。
 現在、そうしたサービスを提供いただける協賛店を募集しております。
 地域全体・社会全体で若い二人を応援し、結婚を前向きに捉える気運の盛り上げに向け、ぜひ、ご協力をお願いいたします。

 結婚支援の2点目は、同窓会開催の呼びかけについてであります。
 今年度、結婚を考えるきっかけ等につながる取組として、若い世代の同窓会の開催支援に市町村と連携して取り組んでいるところです。
 できるだけ多くの同窓会が各地で開かれるよう、このたび、開催を呼びかけるポスター等を作成いたしました。
 今後、県の施設やデジタルサイネージ等での掲示のほか、若い世代が集まる商業施設や飲食店、企業等にも協力をお願いするなど、多くの人の目に留まるよう、様々な場所や方法でPRしたいと考えております。

 最後は、子育て支援関連で、保育人材の確保に向けた取組についてであります。
安心して子育てできる環境づくりに向け、保育サービスの一層の充実が求められる中、保育士の確保が課題となっているところです。
 そうした状況を踏まえ、このたび県として初めて、広域での「就職相談会」を開催することとしました。
 市町村や保育士養成校と連携しながら、まずは県北において、今月26日、美作大学を会場に開催いたします。また当日、会場では、保育業務の負担軽減等に役立つ各種のシステムや機器を体験できる「ICT見本市」を併せて開催することとしています。
 保育士を目指す学生の皆さんや、保育の仕事に関心のある多くの方に、ぜひ、ご来場いただければと存じます。
 なお、来月23日には、県南会場として、岡山ドームにおいて、同様の相談会と見本市を開催する予定です。

 以上、3点の取組を通じて、若い世代の結婚や子育てをしっかりと応援してまいります。

 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 おかやま結婚応援パスポートの狙いと運用開始日の11月22日は「良い夫婦の日」なのかなと思いますが、そのあたりの狙いをお願いします。

知事)
 とにかく若いカップル、夫婦を社会全体、地域全体で応援する機運を盛り上げる。これがもう一番の狙いでございます。実際にサービスですとか、割引ですとか、そういったことがあると形だけじゃなく、実際に応援してもらっているのだなということが伝わりやすいということであります。ももっこカードが我々とすればなかなかうまくいっているという認識でありまして、今ももっこカードの協賛店が2000店を超えているわけですけれども、せっかくいい取組があるのであれば、もう少し前から応援しようということで、今回このアプリを作るということになりました。ぜひ、できるだけたくさんの店舗にご協力をいただきたい。ちょうど結婚をするというタイミングはいろいろな生活が変わる時ですから、引っ越しですとか、少なくとも、これまで別々に住んでいたお2人が一緒に住もうかというときに、いろいろな需要が発生をしますので、それぞれのお店にとっても、売上獲得のチャンス、もしくはリピーター、これからの長いお得意様を獲得するチャンスだと思いますし、もし、割引がぐっと割り引いてしまって、応援する気持ちが出過ぎたということで、収支(が)トントンになったとしても、地域のこれからの発展に非常に資する取組ですので、ぜひ皆様、商店主の皆様一肌も二肌も脱いでいただきたいと考えているところでございます。いい夫婦の日というのは、すごくいいタイミングを狙ってくれているなと思っています。いろいろなことでちょっとしたことも全部使って盛り上げていきたいと思っています。

記者)
 同窓会支援の関係で、これ知事肝いりの事業だと思うのですけども、議会でも質問ありましたけども、今の現状がどのようにあって、今年度どういうふうな展開を期待されてますでしょうか。

知事)
 まだその申請ですとか、補助の仕組みを通じて同窓会が何件開催されたということで言えば、非常に少ない数字しかまだ我々報告を受けていないということですけれども、いくつかあるのですけど、同窓会は大体ご案内の通り年末が多いです。ミニ同窓会なんていつでも開けるわけなのですけれども、何か我々にその補助申請が上がるぐらいの規模のものというのは、たいてい年末で、実家に帰る、故郷に帰るときに、誰か面倒見のいい人がいて、せっかくだから集まろうみたいなそういうことなので、それに向けて今、告知をしっかりしているという状況でございます。私自身、私が呼びかける前から当然、当たり前ですが同窓会というのは開かれていたわけですし、これさっきのアプリに少し近いものがありますけれども、金銭面での予算は、実際にはわずかな予算ですけれども、そのお金でプログラムを組んだわけですけれども、大事なのはそうではなく、同窓会最近開けてないよな、でも、皆さんもおわかりのとおり、同窓会は自分で案内するのは少し面倒くさいし、自分が案内したときに、あいつが呼びかけてるよみたいなこと言われたら少しいやだなということなのですけど、あいつは面倒見がよかったよなとか、あいつは何かやりそうなタイプのキャラだったよなみたいな人が頑張ってみんなに声をかけてくれるというのは、たいてい皆さん喜ぶのですよね。それはいろいろな都合があって、出たり出なかったりするのですけれども、同窓会に出た人というのは、よかったというふうに思う方が多いのだと思う。私自身は積極的に同窓会に行こうとこれまでもいろいろ頑張ってきた方でもないのですけれども、中学校、高校、大学、大学院のどの同窓会も出ると、懐かしかったな、楽しかったなということで、大変幹事(である)きっかけを作ってくれた人に感謝をしながら家路につくことばかりでありますし、毎回ではないのですけども、それをきっかけに本当に元々仲の良かった人とまた時々会うようになったみたいなことで、すごくありがたい。その同窓会の話題が出ることによって、同窓会が開かれればいいなと思っています。市町村を通じて県が支出することで、同窓会が増える。これも素晴らしいのですけれども、実際のところ、お金を千円応援してくれたら(同窓会を)開くのにという人はあまりいなくて、要するに、誰かがきっかけ作ってくれると行くのだけどなという、その誰か元気な人、面倒見のいい人は、結局、別に毎月開くようなものじゃないし、毎年開いてもいいのですけど、その何かついついやろうやろうと思っているうちに気がついたらもう5年たっていたみたいなのがたいてい同窓会なので、そうか同窓会、そうだよな、最近開けてないよねということで思い出す、開こうというふうに思うきっかけにしていただきたいというのが私の元々の強い思いで、予算に載せるということで、話題にしていただいて、今回なんだこれはと、とんでもない発想じゃないかということで、少なくとも私が把握しているだけで、2度、全国放送で批判をされまして、それであの同窓会ということが随分いろいろな人の頭に浮かんだということで、私は岡山県のみならず全国の少子化対策にほんのちょっと貢献したのではないかと考えています。予算のときにご説明しましたけれども、同窓会で会うことによって、私が一番心配している、会社の社風によりますけれども、すごくこの仕事にのめり込んでしまって、会社以外の外の世界が見えなくなってしまう。いや、もう主任になるため、もしくはせっかく先輩から上司から期待されているのだから、ここをこなさなければいけないと言って、一生懸命、一生懸命良かれと思って頑張って、はっと気がついたら、そういえば結婚・出産のタイミングを逃してしまっていたというのは、これはちょっとライフプランということを考えると残念なことでありまして、仕事を一生懸命やっていただくのは、当然もうぜひ頑張っていただきたいのですけれども、ほんの数ヶ月に1回でも、ふと我に返って自分の人生の計画はどうなっているのだと、後回しにできない、後から振り返って、あのときに考えておかなければいけなかったという、そういうことを放っておいたりしてないだろうかということを考えるすごくいいきっかけになるのが、同窓会だと思っています。全然違う職場、仕事、人生のコースを選んで、今こうしているよ、実は結婚したのだ、今もうパパになったのだ、ママになったのだという話を聞いて、そうかいろいろな生き方があるのだなと、それぞれ楽しそうだなということで、ご自身のこれからの人生を振り返って、考えていただく。その上でどういう人生を歩むか、これはもうその人の決断ですから、役所が介入するようなことではないのですけれども、そういう振り返るきっかけにしていただきたいと思っています。

記者)
 9月議会の中でも、これまでの教育再生についていろいろご実績がありつつ、その中でいわゆる教員の働き方改革についてのいろいろな調査も出ています。取組によって数値が改善しているというデータも出ている一方で、長時間労働だけではないのですけども、精神疾患を理由に休職される先生が、ここ2年過去最多といったような問題も出ております。このような現状を踏まえまして、いわゆる教員の方の働き方改革、長時間労働の是正、そのあたりについて知事はどのようにこれから進めていこうと考えていますか。

知事)
 これはもう全国的にもそうですけれども、岡山県においても大きな問題だと思っています。一ついいのは、以前はというのがどこかというのが明確にはわかりませんけど、この問題はずっと続いてきたわけですけれども、認識をきちんとされていなかった。ひとえに現場の先生方の頑張りで、結構無理のある仕組みを回してくれていたのだけれども、もう本当に負担が強くかかって、その休職せざるを得ない、もしくは退職に追い込まれるような先生が高い割合で出ていたということなのだろうと思います。ようやく問題だということが認識をされた全国的にも岡山県でも、要するに、いくら残業しても給料変わらないわけですから、その中で少しずつ、少しずつ、1回1回は大したことないかもしれませんけれども、積み上がっていくと、1人の先生にとっては過度とも言えるような業務負担が当たり前のように課せられるような職場風土になっている学校が多くなってしまったという、もしくは保護者からの期待も少しずつ少しずつ高くなっていってしまったということでございます。岡山県教委を始め、それぞれの市町村教委もこれは問題だということはもう今認識しているわけですので、いろいろな取組をしています。ほんの少しずつですけれども、先生を増やす取組ですとか、もしくは大きいのは、この仕事のやり方を見直す。これは本当に必要なのだろうかということで、必要性の薄い仕事を減らしていく、会議を減らしていくとか、あと教師業務アシスタントのように、もしくは、スクールソーシャルワーカーですとか、スクールカウンセラーですとか、登校支援員ですとか、部活動指導員ですとか、そういった先生の教員資格を持っていなくても、先生を手伝える人を学校に送るということで、先生が先生でなければできない仕事、もしくは先生こそがするべき仕事にしっかり取り組んでいただいて、先生自身にその上で過度な負担がかからないようにということで今取り組んでいます。先ほどおっしゃっていただきましたように、議会での答弁、中村教育長が小中高校、全てにおいてこの時間外(勤務)が減っているということで、その改革の方向の成果は出ていると、まだこれでもう大丈夫だというところにまでは至っていないものの、我々のやっていることの方向性は正しいということを教育長も思われている、私もその思いは共有をしています。ぜひ、この取組を続けていきたいと思っています。私も予算面で教育長をバックアップしたいと考えています。

記者)
 教師業務アシスタントですとか、部活動指導員、登校支援員等、教員が教員の仕事に集中できるように、やはり外部人材の力を活用するというのが大きな点というふうにお考えですか。

知事)
 おっしゃる通りです。これ私1期目のときから強く感じていまして、何度もここでもお伝えしました。病院に行くと、一番時給が高い、一番希少な資源というのはお医者さんの時間ですので、お医者さんの時間が無駄にならないように、看護師さんですとか薬剤師さんですとか、会計の人ですとか、いろいろな人が総合的に病院を運営している割に、私知事になって学校を見て回ると、たいていの仕事が全部先生に振ってきていると、すごく変わった病院があって、いろいろな仕事を全部国家資格を持ったお医者さんがやっている病院を見ているような思いがいたしまして、これはもっともっといろいろな人がそれぞれの得意分野を持ち寄って、学校を回さないとこれはもう回らないということで、例えば部活動指導員については、国がその制度を作る1年前に、岡山県の取組として始めたりとか、ありがたいことに、私がもしくは我々が思っている問題意識というのは、もう国でも、間違いなく私が思いつく何年も前から認識をして、いろいろな手続きを経て、ほぼ同じタイミングで支援をしてくださっていると、そういった大きな流れに乗って、岡山県でも取組を進めていますので、比較的短期間で随分現場での改善は進んでいると思っています。

記者)
 森の芸術祭についてですけども、明日で開幕から1週間を迎えるわけですけれども、現時点で森の芸術祭の課題とかを感じておられることがあればお聞かせください。もう一点、私も森の芸術祭を取材させていただいているのですけれども、地域住民の方々から、地域の魅力を再発見することができたというふうな良い感想もお聞かせいただいているのですけれども、この盛り上がりというのは今年だけで終わってしまうのではないかと、来年以降はどうなるのだろうというふうな声も聞かれています。森の芸術祭、来年以降どういうふうにしていきたいかお考えはありますでしょうか。

知事)
 まず2ヶ月間、このきちんと盛り上げるというのが大事なのだろうと思います。来年の心配をする前、この会期中に盛り下がってしまっては、せっかく随分前から準備をしてきたわけですので、そういうことで言えば、例えば、奈義町現代美術館、初日が、1100人以上の入場者、これが開館以来、2番目の入場者数なのだそうで、ですから、それぞれの地域、これがいいことかどうかわかりませんけれども入場待ちの列ができている場所もあるですとか、最初の1週間、非常に盛り上がっていると、いいスタートダッシュが切れたということを伺っています。これPRが十分でなかったら、開幕したのだけど、うちのところ人が来ないよという、元々人がわんさかいる場所ではないですから、それぞれの会場は。という可能性もあったのですけれども、結構そのメッセージは、いろいろなところに届いていたのだなということを、今実感して本当にありがたく思っています。次のハードルはこの最初の盛り上がった1週間を1週間だけではなくて、2ヶ月間、まんべんなく盛り上げていくということが課題でございます。それができて初めてこの盛り上がりを来年以降にどう繋げていくかということになるわけでありまして、ちょっとまだその来年とか3年後みたいな心配をするほどの余裕が我々にないわけなのです。ぜひ、たくさんの方に来ていただいて、事故なく、それぞれの会場を回っていただいて、特に現代美術ですので、見てすごいな、綺麗だなというのもあるのですけれども、そのアーティストのメッセージ、そのメッセージそのものじゃなくていいのですけど、そうかこういうことなのかということで、何か自分の人生を考え直してみたり、これまでのことを、これからのこととか、いろいろなそれぞれテーマがあるそうですけれども、ぜひ、考えるきっかけにしていただきたいと思いますし、何かこの森の芸術祭見に行った後で、ほんのちょっとだけ何かこういう活動に対する関わり方が少し変わったとか、それぞれの新聞の記事を見るときの見方がちょっと変わったとか、もしくはもう具体的に自分の時間の使い方が変わったとか、そういったことになればいいなというふうに思いますし、その当然我々とすれば、岡山県北に対するイメージが変わったというのは大歓迎ですし、この県北の皆さんが自分たちの地域に対する見方が変わったというのは、ぜひ期待をしているところです。その普段会わない人がいろいろ道案内ですとか、芸術のいろいろな会話をすることによってお互い影響を受けることで、何か私はこれまでになかったいいことがそれぞれで生まれるのではないかなと期待をしています。ぜひ、どういう影響があるというのを正確に理解、予測して始めたことじゃないのですけれども、どんなことになるのか楽しみにしながら、これから2ヶ月弱、一生懸命頑張っていきたいと思います。その後、みんなで、さあどうしていくのだということを考えたいと思います。

記者)
 石破政権が発足しました。当日コメントもいただいていたのですけども、地方創生(※「地域創生」を訂正)へ期待するということだったのですけども、具体的にどういう点について期待とか要望ありますでしょうか

知事)
 石破先生、最初の地方創生担当大臣をされたということもありますし、この地盤でいらっしゃる鳥取県というのは、47都道府県の中で人口が一番少ない県ということもございます。それぞれの地域、このままではなかなか難しいぞ、人口減少も厳しいぞということを、国会議員何百人もいらっしゃいますけれども一番、肌で体感をされている方のお1人なのではないかと思います。別にそれが悪いとは言いませんけれども、例えば東京だとか大阪選出のたくさんの先生は、東京は一極集中で、そこでは子供はあまり生まれてないけれども、若い人が押し寄せることもあって、人がいなくなると本当に大変だということを、この毎週、毎週実感している人というのは、あまりいらっしゃらないと思いますけれどもそれはやはり選出されている選挙区によって随分見える景色というのは違って当然でありまして、我々と同じ思い、同じ似た景色をずっと見てこられた方が、今回、日本のトップに立たれると、それは我々にとって非常にありがたいことでございます。とにかく今、例えば東京が元気そうに見えるのも、このずっと何十年にもわたって継続的に人が、特にこれからいろいろな仕事をするぞという教育が終わって、一番これから生産ができるという人を大量に集めて、今東京の活力が維持をされているわけですけれども、そろそろ送る人材もそれぞれの地域で枯渇をしてきているということですから、これはそのサスティナブルなものではそもそもないということを、ぜひ、より多くの国会議員の先生方にもご理解していただいて、この構造を変える、私はこの東京一極集中の日本というのは、先進国でも非常に稀な形になってしまっている。実際、韓国と日本ぐらいですからここまで、ありとあらゆる機能が首都に集中してしまっているというのは、大変この安全保障のことを考えても、災害に対する危機管理のことを考えても、脆弱だということですので、ぜひ、構造改革を視野に入れてお仕事をしていただきたいと思っています。

記者)
 それに関連してなのですけれども、そういったことを具体的に全国知事会を通してというところもあると思うのですけれども、直接、お目にかかったりとかして訴えていきたいなというところはあったりしますでしょうか。

知事)
 我々、仲の良い知事20人ほどで、常にこの連絡を取り合っているわけですけれども、(石破総理の)地元の平井(鳥取県)知事、前全国知事会会長がもう早速、そのときは総理じゃなくて新総裁に会いに行っていただいて、我々の思い、先ほどのような地方をしっかり見ていただきたい、今の構造的な問題にもしっかり取り組んでいただきたいということをお伝えをしたのだということを教えていただいて、大変心強く感じたところでございます。全国知事会としても、石破新総理の方針に対して、ある一定の影響力を持ちたいと思っていますし、その我々の思いを施策に反映していただいた場合、全力でご支援を申し上げたいと、そういうふうに思っているところです。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見