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滝谷川<たきだにがわ>遺跡 久米郡美咲町

更新日:2026年7月17日更新

その2(令和8年7月17日更新)

 今年度の調査が始まって3か月が過ぎました。梅雨空のもと着実に調査を進めてきました。

 前回ご紹介した竪穴住居の西側から、直径1メートル前後の大きめの土坑が15基も集中して見つかりました。このようなあり方の土坑群の多くは食料を貯蔵した貯蔵穴と考えられています。

 土坑群の中には、土器が含まれるものがあり、最も多くの土器が見つかった土坑(写真参照)の底部付近からは、煮炊きに使用された甕や食膳具として使われた高杯などの弥生土器をたくさん検出しました。これらの土器は、貯蔵穴が使われなくなったあとに、まとめて廃棄されたものと想定しています。この貯蔵穴群と竪穴住居群との関係ですが、出土する土器がともに弥生時代後期(約1,900~1,800年前)のものであることから、貯蔵穴群は住居を営んだ集団が使用したものと考えられます。こうした調査成果から、当時の集落像を具体的に紐解いていくことが可能となります。

 梅雨が明けて、夏本番となりました。暑さに負けないように調査員も日々奮闘してまいりますので、今後の調査成果にもご期待ください。

滝谷川遺跡_大量の弥生土器が見つかった土坑の写真
​大量の弥生土器が見つかった土坑(南西から)

滝谷川遺跡_弥生時代の貯蔵穴を調査している様子
​土坑の調査状況(北西から)

その1(令和8年5月27日更新)

 昨年度に引き続き、今年度も一般国道374号(美作岡山道路)改築に伴う滝谷川遺跡の発掘調査を行っています。

 現在は昨年度調査区の北側から調査を行っており、弥生時代後期(約1,800~1,900年前)の竪穴住居<たてあなじゅうきょ>を新たに2軒発見しています。うち1軒は円形で直径が約9メートル近くもある大型の住居跡です。この住居内からは炭化した建築部材や焼土が多く見つかり、屋根構造等を考える上で貴重です。

 また住居の中からは完形に近い状態の土器も出土しており、当時の様子を知るための重要な手がかりになります。

滝谷川遺跡で新たに見つかった大型の竪穴住居
新たに見つかった大型の竪穴住居(北から)
※写真中央の黒色円形部分

滝谷川遺跡の竪穴住居内で見つかった弥生時代の高杯
住居内で見つかった弥生時代の高杯

滝谷川遺跡で出土した炭化した建築部材を掘り出している様子
​炭化した建築部材を掘り出している様子