今議会を終えて
私からは、4項目、お話をさせていただきます。
まず、先ほど閉会いたしました9月定例会についてであります。
今議会では、県政全般について、幅広い御質問や御提言をいただきました。
7月に発生した熊本地震につきましては、被災地へ職員を派遣するなど、現地のニーズに応じた支援に努めているところでございます。本県におきましても、現地での課題を市町村と共有し、避難所の環境整備を進めるとともに、自主防災組織等と連携しました災害対策の推進、実効性のある物資供給マニュアルの策定などに取り組んでまいります。
次に、20代の女性をはじめとする若者の転出超過につきましては、地域や産業の担い手不足などにつながり、本県の持続可能性に大きな影響を及ぼすことから、深刻な課題であると認識しております。この世代の転出超過は、特に大学卒業後の就職時に増加することから、今後は、大学や企業等との連携を一層強化するとともに、女性・若者への訴求力のある情報発信の充実に取り組んでまいります。
次に、令和12(2030)年には、倉敷マスカットスタジアムでプロ野球オールスターゲームが開催されます。「晴れの国おかやま」の魅力を全国に発信する絶好の機会でありまして、開催までの4年間で、大型LEDビジョンの整備といった施設改修を行うとともに、県や倉敷市、関係団体で実行委員会を設立し、万全の体制で受入れの準備を進めてまいります。
節水のお願いについて
次に、節水のお願いについてであります。
全国的には台風や秋雨前線により大雨となっている地域もありますが、県内では、高梁川水系と旭川水系で、取水制限が実施されております。
特に高梁川水系では、9月18日から第2次取水制限が実施されておりますが、その後も貯水量が著しく低下した状況が続いております。
このため、9月30日に開催された高梁川水系水利用協議会の第3回渇水調整会議において、第3次取水制限が決定され、本日正午から開始されることとなりました。
県では、引き続き、国や関係市町・団体と密に情報共有を行いながら、連携して渇水対策に取り組んでまいります。
高梁川水系の水を使っている地域の皆様におかれましては、引き続き、節水への御協力をお願いいたします。
岡山村田製作所の大型投資等について
次に、岡山村田製作所の大型投資等についてでございます。
このたび、株式会社岡山村田製作所が90億円の設備投資を行うことを決定し、来月初旬頃に、同社の責任者の方から、県庁で本案件などについてご説明いただく予定でございます。今年度5件目の大型案件の決定であり、大変うれしく思っているところでございます。
今年度の上半期が終了しましたが、本件を含む投資実績は782億円となりました。
企業の誘致と投資の促進については、私が知事に就任して以来、力を入れて取り組んできた分野であり、特に昨年度の実績は、就任以来最高の3,400億円でありました。これは、第4次生き活きプランの4年間の目標を1年で上回るものであります。
大変ありがたいことでありますが、現状の結果に満足することなく、今後も企業の誘致と投資の促進に努めてまいります。
もともと、投資の実績は大体200億、300億(円)あたりが普通だったわけでありますけれども、ずいぶんいろいろ売り方を工夫しまして、今もう1,000億(円)あたりが普通になってきている。ベースが、3倍か4倍ぐらいに底上げされているということでございます。コロナの最初のときには本当に投資がフリーズしたわけですけれども、すぐ、我々が今考えている1,000億(円)あたりのベースに戻ったと。時々大型案件があるとこんな(実績額が突出する)年もあるわけですけれども、大体我々が思っている1,000億円をキープできている。これ(今年度の782億円は)半年でありますので、1年経ったらやはり1,000億(円)を越えるのではないかと、我々は期待をしているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
「ライフデザイン講座」について
最後に、高等学校や大学等での「ライフデザイン講座」についてでございます。
結婚や出産、子育てに対する前向きな意識の醸成を図るため、若い世代に対し、自らの将来設計について考える機会を提供することは、長期的な少子化対策の観点からも重要であると考えております。
このため、県では、大学や県教育委員会等と連携し、ライフデザイン講座を実施しているところでございます。
今年度は、将来をより具体的にイメージしやすいよう、新たに、学校の先輩などとの意見交換を実施することとしております。
このたび、山陽学園短期大学、県立和気閑谷高等学校、山陽学園高等学校での講座を報道機関向けに公開いたしますので、ぜひお越しいただければと思います。
こうした取組を通じまして、今後とも、一人でも多くの若い世代に対し、結婚や出産、子育てに対する前向きな意識の醸成を図ってまいります。
私からは、以上でございます。
質疑応答
記者)
節水の関係でお尋ねします。高梁川水系においては本日から第3次の取水制限だということですけれども、あらためて今の現状をどのように受け止めて、さらなる節水、今後も引き続き必要だと思うのですけれども、どの辺りを県民に、特に流域の県民の方に呼びかけていくおつもりでしょうか。
知事)
このグラフを見ていただくとわかりやすいと思います。東日本では雨続きと。関東ではもう1ヶ月以上、毎日1回は雨が降っているというようなことでありますけれども、ちょっと西日本はずいぶん様相が違っていると。我々の体感では、そうは言っても時々、何回か降ったよなということなのですけれども、実は高梁川水系の上流にはあまり雨が降っていない。やはり場所によってずいぶん濃淡があるようでございまして、濃い赤が現在の高梁川水系6ダムの合計貯水量ということでありまして、これが今20%のところにかかるのではないかというところで、先日の雨でようやく一旦戻したのですけれども、でも、戻し方とすれば、この程度と、30%にはいかないまま止まっている。ここからまた同じような角度で下がっていくわけであります。これに匹敵するものというのが平成14年の渇水、もしくは平成6年渇水、これは1994年に、近年、岡山県で一番厳しい渇水だった。たぶんこの50年で見ても一番厳しい渇水だったと思うのですけれども、倉敷市においては、私の記憶が正しければ、15時間(正しくは16時間)断水があったという大変厳しいものになりました。それと比べるとまだマシかもしれませんけれども、結構怖い状況になってきていると。第3次の取水制限にも至っているということでございます。旭川水系と吉井川水系についてはそれぞれ今、貯水量が68.2%、99.9%ということで、そこまで心配することはないわけなのですけれども、高梁川水系が29.2%ということで、ぜひ節水に御協力をいただきたいと思っているところでございます。
記者)
高梁川水系に関しましては、先ほど知事おっしゃられたように、平成14年だったり(平成)6年だったりとか近年、厳しかった状況に近づきつつあるという警戒感を持っているということですか。
知事)
もうまさにこの平成14年の渇水と同じような軌跡を(グラフは)描いています。平成14年の渇水は、本当ちょうど今頃の(貯水量の)ところで雨が降っているわけですけれども、我々もここで雨が降ったのですけれども、この先ちょっと天気予報を見ても、あまり雨が期待できるかどうかわからないということで、ぜひ気を引き締めて臨まなければいけないなと思っています。
記者)
旭川水系においては、先ほど知事そこまで心配はないということですけれども、今まだ取水制限がかかっている状況だと思うのですけれども、今後の見通しというのはありますでしょうか。
知事)
(取水制限や節水の)お願いはしておりますけれども、ずいぶん高梁川水系とは状況は違うなということで、高梁川水系にお暮らしの皆様には、ちょっと(節水に)注意していただきたいですし、旭川水系、それから吉井川水系の皆様には、そこまで気にしていただく必要はないのかなと現時点では思っています。
記者)
先日、国勢調査の確定値が公表されました。5月の速報値に比べると、若干5年前からの減少幅というのは、減少率、減少数等も増えていますし、やはり14歳以下、子どもの減少率が著しく減少しているというのも明らかになりました。これをあらためてどのように受け止められているのかと、併せて、今後の取組についてお尋ねします。
知事)
今回発表された確定値、基本的に先日発表された速報値と大きくは変わっていないと。(人口は)減っているということなのですけれども、これ各地で大体似たようなことが起きていると聞いていますけれども、結構、特に高齢者において、家族は自分でうちのおじいちゃんがということで計算をする。老人ホームは老人ホームで計上するということで、ダブルカウントをしやすいと。ダブルカウントがないように精査をした結果、こういうことになると、これ毎回の国勢調査でしっかりやっていると。ですから、より正確になったということでありますけれども、大きく言えば、もう同じ結果をいただいているということで、前回の速報値(※1)の時点で大変大きな衝撃を受けたところであります。今、同じ受け止めということでございます。我々やらなければいけないことがずいぶんあるわけですけれども、それをあらためて思ったと、そういうことでございます。
記者)
総合グラウンドのナイター照明のLED化事業のことで伺えたらと思います。今、岡山市の負担金のこと議論になっているかと思いまして、そもそもこれはどう考えても維持管理費に当たるのではないかとか、まず50%負担割合は高すぎるとか、そもそも岡山市が負担すべきだという根拠はグラウンド全体を散歩しているとか、人が入っているけど、LED化するのは実際ファジアーノが主に使うところで、これはちょっと使っている数値がおかしいのではないかとか、いろいろ議論があって、協議にもちゃんと応じてくれないみたいなことを市側が言っているわけですけれども、現状、知事はまずこの問題をどのように認識しているのでしょうか。
知事)
まずLED化はしなければいけません。今の水銀灯は製造が中止されておりますので、今買い集めた在庫を少しずつ使いながら回していますけれども、これ早急にLEDに変えなければ、そもそもファジアーノの試合ができなくなるというものでございます。これはもう必ずやると。そのLED化の事業が維持管理になるのかそれとも、改築(※2)に当たるのかということで言えば、これ国交省のマニュアルというか、ガイドライン(交付要綱)に明らかに改築(※2)ということになっていますので、ですからこれが維持管理だという議論はそもそも当てはまらないと考えています。そうなると、今の条例で50%を支払っていただくということでありますので、我々はそれをお願いしていると。岡山市が今払うつもりはないよと言われていますけれども、だからといってこの工事をしないと、止めるということには、これ絶対なりませんので、本当にファジアーノの試合ができなくなりますので、この工事はやるということでございます。協議については事務方で粛々と進めておりますので、ぜひご理解いただきたいと思っています。
記者)
国の条例(交付要綱)で明らかに(維持管理ではなく建設事業だ)ということだったのですけれども、これはどういった類型のガイドラインなのですかね、同じ条件のものなのでしょうか。
知事)
国交省に非常に詳しくガイドライン(交付要綱)ができておりまして、我々がする(LED化の)工事よりも、より軽微なものであっても、改築(※2)に相当しますよというところまで詳しく載っています。今、その資料はありますか。
知事室長)
担当課にあらためて確認していだだければと思います。
記者)
それではやはり50%とか他県と比べてもあまりにも突出しているというようなこともありますけれども、これトップ同士であらためて協議をするとかお考えはないのでしょうか。
知事)
我々からすれば条例を見直すに足る理由と内容を示していただきたいということをお願いしているところでございます。
記者)
理由として主に市側が言っているのは、要するに総合グラウンドの中でもサッカー場のところでファジアーノというのは、要は県全体の方が来るところと、陸上競技にしてもですね。これが岡山市の住民だけがそこまで利益を享受しているという理屈に苦しいということを言われて、それについてはいかがお考えですか。
知事)
実際、総合グラウンドは岡山市民の利用が非常に多いということでありますので、過度な負担にはなっていないというのが我々の考えです。
記者)
利用が多いというのは公園機能としてのところであって、要は、今回照明を付けるのはグランドの部分だけじゃないですか。だからそこの議論をする、参考にする数字が違うのではないかと議論があるのですけれども、そこについて妥当性はいかがお考えですか。
知事)
それを考えても、そんなに著しい差異があるとは思っていません。
記者)
そうするとファジアーノの応援に来ている人の8割ぐらいは、岡山市民であるというふうなことでお考えってことですか。
知事)
8割かどうかは知りませんけれども、そういったことについてぜひ理由を示していただければ、我々議論をしますけれども、なにかそういうエピソードベースでは、なかなか条例を変えるということにはなりづらいと考えています。
記者)
市側としては支払いを応じないという姿勢で、たぶん県が出した通知に対して回答を寄せてきていると思うのですが、その中で、またというか、以前からもたぶん知事がご説明、数年来されていると思いますが、トップ同士での協議を求めるということについて、回答を求めているという形なのですけれども、これについて今後の県の対応と、あと今ご説明いただいたのですが、あらためて今回の負担金については、県の全体的な大まかなスタンスというか、その辺りをもう一度ご説明願えますでしょうか。
知事)
トップ会談については、ちゃんと環境が整えばしたいということであります。これまで何度も会談をしませんか、ではしましょうか、ということにはなったわけですけれども、いざしましょうかということになったときに、まず謝罪が必要だということになったりですとか、なかなかそういう環境になっていないというのは、これまで何度も繰り返されてきたところでございます。実際我々とすれば、その条例を変えるというのは大きいことですので、条例を変える理由を示していただきたいということを言ってきたわけですけれども、我々が考える、県議会に諮るような理由が示されているとは思えないということであります。
記者)
その(岡山市がトップ同士での協議を求めるということについて)回答を求めているということについて、回答をなんらかするということのアクションについていかがでしょうか。
知事)
現在、特にこれ以上の具体的なアクションをするつもりはありません。
記者)
市側のほうで、この間、市長会見だとか、あと本会議のほうでも問題の話が出ていて、あとその合意文書というのが、これも以前知事が数年前にも知事会見でお話をされてらっしゃったと思うのですけれども、あらためて知事としては、この合意文書というのはどのような性質のものという認識であるのか、その合意文書の中身をもとに、今後なにか先ほど来申し上げていますように、なにかアクションというか、される予定というのはなにかあるのでしょうか。
知事)
その合意文書の中で、結論に従って見直すということが書かれているわけですけれども、別途、その結論が出なかった場合については、出ていないけれども、継続中だということをもって結論とみなすということを書いてあるわけでありまして、我々はそれに従って、支払いはしていただくというスタンスが、ずっとあの文書を作ったときから継続をしています。
記者)
この問題はおそらく県民目線で見ると、数年来続いているかなと。負担金が発生するたびにと言ったら変ですが、2024年のときも、結局その負担金を払う、払わないという形で同じように知事会見でこのような質問が出たと思うのですが、県民から見れば、まだこれが続いているのかというところが率直な感想だと思うのですけれども、この解決に向けてというか、これはどういうふうになれば解決となるのかとか、あとは県側としては今後その解決に向けてのアクションというか、なんらか起こすというか、そういったことで考えていることはございますでしょうか。
知事)
我々からすると、(岡山市の)過度の負担になっているのだろうかというのが、そもそもございます。それぞれの運動施設というのは、国が持っている場合もあれば、県が持っている場合も、市が持っている場合もあると。どこが持っているものでも大抵の場合、その施設を使うのは、その設置されている市民が非常に多いです。ですので、最近はそういう運動施設は、市が作ることが大変多いわけですけれども、それだと負担と利益の享受がほぼ一致するわけです。ただ、時々県がなんらかの理由で設置をする。でも、実際に使うのはその該当市の市民が非常に高頻度で使用するというときに、どういうふうにして受益と負担をバランスするかと。その一環で、この50%ということで同意をして、条例にまでしているわけですので、それを変えるとなれば、相応の理由がいると、そういうことなのだろうと思います。
記者)
今後ですけど、まだ先のことなのですが、もし支払わないという形になった場合、おそらく督促という形も含めて、県側としてはなにか動きをすると思うのですけれども、その辺りどのように現状考えていらっしゃいますか。
知事)
まだどういうことになるかわかりませんので、仮定のことについてあらかじめ答えるということにはなりませんけれども、ただ、だからといって(LED化の)工事を止めるということにはなりません。これファジアーノの試合をちゃんとできるように、環境を整備するのは我々の責任ですので、工事は進めます。
記者)
先ほどの高梁川の取水制限の件なのですけれども、市民生活については、まだそこまで影響ないのではないかというふうなところで、先ほど呼びかけがあったと思うのですが、ただ工業用水のほうがじわりとカット率が上がり、高梁川水系の場合は水島(コンビナート)のほうに水を供給していると思うのですが、その辺りの今後への影響については懸念とか、どのように考えてらっしゃいますでしょうか。
知事)
おっしゃるとおり、第3次(取水)制限からは工業用水15%(カット)ということでありまして、私も大変心配をしているところでございます。もうひたすら晴れているほうが気分はいいのですけれども、ちょっと雨が降ってほしいと、私自身お祈りをするような気持ちです。
記者)
新スタジアムについてお尋ねしたいと思います。新スタジアムの建設を求める署名を県が受け取ってから、ちょうど今月で1年の節目になります。現時点で新スタジアムに対する知事の今のご所見を伺えないでしょうか。
知事)
スタジアムについては、本当に期待している人がたくさんいらっしゃる。それは50万(筆)の署名で明らかになったわけでございます。一方、これがもっと他に使う道はあるのではないかですとか、一つのスポーツのために県費を使わないでくれというふうに思っている方がいらっしゃるのも、これは事実であります。どこかの時点で全ての県民がどちらかの結論に納得するということ、これはないと思うのですよ。ただいろいろな議論がある中で、多くの方がこっちなのだろうなという、なにか流れができるというのは非常に望ましいことだと思っています。今、フットボール(スタジアム検討)協議会において、この熟議をしていただいている。いろいろな場所のことですとか費用のことですとか、普通の人が知らないような、こんな事情があったのかと、こういう難しいことがあるのか、もしくはこんな楽しみなことがあるのかということを、この(協議会メンバーの)10人の方にしっかり議論をしていただいて、その情報も県民で共有することによって、私はいろいろな条件、制約、事実に基づいた世論が形成されることを期待しています。そこで、いやあこれはもうこういう感じだなと、多くの人がこういう気持ちが固まってきているなということになると、私としてもその方向で議会に提案をしやすいというふうに考えていまして、その協議会の議論に大きく期待をしているところでございます。
記者)
先ほど来から岡山市とのトップ会談についての質問がありますけれども、知事がそのトップ会談に向けてクリアしたい環境というのは、どのようなことを考えてらっしゃるのでしょうか。
知事)
静かに議論できる環境ということでしょうか。もう(記者さん)長いですから、よくご存知だと思いますけれども、ちょっととても普通に議論できるような環境でなかったり、もしくは議論するときの前提が付いたりということで、なかなか普通の議論に入れない状況が何年も続いたというのは、私としても非常に残念なことだと思っています。元々私ビジネススクールの出身ですから、いろいろ、これどうなのですかあれどうなのですかというのは好きなのですけれども、ちょっと普通でない状況が続いています。
記者)
課題がある中、岡山市とは様々な政策で話し合う案件があるかと思うのですけれども、岡山市の大森市長は、県が検討中の新スタジアムについても、市のほうからその議論に加わりたいという意向を示していらっしゃいます。トップ会談のハードルはまだあるかもしれませんが、新スタジアムについて市と議論を交わす、このことについては知事どのようなお考えでしょうか。
知事)
新スタジアムどこに作るかということについて、まだ協議会のほうで協議をしている最中ですので、我々岡山市に決まっているという前提で話をするべきではないと思うのですけれども、ただどう考えても今、岡山市にあるわけですし、ファジアーノが試合をしている場所は、岡山市が有力候補であることは間違いありません。協力するよというふうにおっしゃっていただいている、これはもう率直にありがたいことでありまして、我々自身の対応が決まっていないので、なかなか具体的な話ができないわけですけれども、この協議会での議論が、例えば前向きな結論が出て、そうなのかということになったら、これもう大変ありがたい話になると思います。
記者)
知事が冒頭で少し触れられた若い女性の転出超過についての件で、政策投資銀行さんの分析で、20代前半女性の転出の悪化率がワーストという結果が出てきました。県民満足度調査のほうもされて、(岡山県への)定着に関する項目、なかなか満足度低めだねという結果が出ていると思うのですけれども、結果について取り組まれているところもあると思うので、受け止めと、今どのように分析されているか、今後どういうふうな取組をしていきたいかというところを教えてください。
知事)
よくできたレポートだと思います。1年前ですか、にも似たようなレポートがあったわけですけれども、今回のレポート、より深掘りしたような形になっています。10年前からの悪化率、ある特定の年齢層の悪化率が一番ということで、なにかすごくセンセーショナルな感じで受け止められていますけれども、レポートそのものは、そんなにワーッと煽るようなレポートではなくて、非常に正統的な分析をした後で、いろいろな、どうしてこうなっているのだろうかという仮説があったり、もしくはこれからこの状況を変えるためには、こういう施策が必要なのではないかという提案も、いくつも載せていただいていますし、その提案のうちのかなりの部分は、実は我々もうやっている。それがうまくいってるかどうかは別として、これ必要だよなという点では考えが一致しているところでございます。あのレポートで私自身も感心したのが、東北地方ですとか、他の地方を見ても、大体流出率というのが、まず一つごめんなさい、若い女性、これ20代前半だったり後半だったりしますけれども、若い女性の転出率からすると、岡山はまだマシなほうだという評価をいただいています。それは順位見ればそうなのですけれども、例えば東北地方は我々が3%程度だとすると、6%出ていますので、これかなりきついと。そしたら、なにが理由になっているのかということで要因分析をされると、その県にある一番大きな街の人口がいくつあるのですかということと、転出率の相関が非常に高いねと。たしか相関係数までは出していなかったと思いますけれども、ただ相関が高いというのは、表を見れば明らかでありまして、漠然と我々が思っていたことを非常に明確に示していただいたと。よく人口のダムというふうに言いますけれども、やはりある程度の規模の街がなければ、そのダムとして機能しないということを、数字でわかるように示していただいたなと思っています。言われているのが、10年前の岡山(市)は70万都市なのだけれども、100万都市のような振る舞いをしていましたと。この意外と人が出ていかないと、ダムはそんなに大きくないのに、結構大きなダムみたいに働いていました。今はそのダムの大きさに大体沿ったような、他の県と同じような動きになりましたねというのが、そのレポートが言っていることでありまして、なんでこの10年で変わったのだろうということで言われているのが、岡山の人によく聞くと岡山は保守的なのですと。子どもが進学、就職で外に出ることを、特に女の子が外に出ることをずっと嫌ってきたのが、最近ずいぶん、女の子なのだから外に出てはいけませんみたいなことを言われることが、減ったような気がすると。それが効いているのではないかという仮説が書いてありまして。私も私の年代は、女の子が本当に外に出るのに苦労していましたので。たしかに私自身はもう夢育挑戦しようということで、やる気があるのだったら実力を伸ばせるところに行こうよと言って、留学も含めて推奨してきた立場ですから。その結果、岡慎之助選手ですとか、木村葵来選手ですとか、桑木志帆選手ですとか、外で活躍する人が増えているわけですので、それと裏表の関係なのかなと。活躍はしてほしいけど外に出ていかないでほしいというのは、ちょっとなかなか両立しないで、ただ、我々とすれば、一旦外に出るかもしれないけれども、戻ってきたい場所であるように、もしくは戻ってこられるようにする努力が足りていたのかというところは、十分反省しなければいけないことだ。もしくはこれから工夫すべき点だと思っていますので、あのレポート、大変よい分析、示唆をいただきましたので、そこからきちんと岡山県に必要な施策を打っていきたいと思っています。
記者)
ファジアーノの関連でお伺いしたいのですけれども、先月中国ダービーございまして、(サポーターから)知事に直接訴えるような、スタジアム建設について、という横断幕が出ていたと思うのですけれども、あれをまず見られたのか、見られていたとしたら、受け止めとしてはどうだったか教えていただけますでしょうか。
知事)
大変申し訳ない、私、自分が挨拶したときには気がつかなかったのです。挨拶が終わってから、すごいいっぱい横断幕が出ていたな、ということでありまして、その横断幕にレスポンスするような形で挨拶できなかったので、ちょっとなにか、申し訳なかったような気持ちです。無視したわけではありません。気がつかなかったということで。ただ、なにしているのだ、もっとさっさとやれよというふうに言われると、私としても私のお金ではないので、県民の皆さんのお金をどう使うかということについて協議会の皆さんに熟議をしていただいているので、私に言われてもな、という思いがあるのですけれども、私とすれば、もうこれだけたくさんの人がこれだけ一生懸命願っていることですから、関係ないとか、しばらく置いておこうなんていうことは全然思っていないわけであります。非常に重く受け止めています。ただ、場所なんていうのは、空中に作るわけにいきませんから、実際に作る場所があるのかと、具体化できるのかというところは非常に重要な問題でありまして、そういったことも含めて、協議会の皆さんにしっかり検討をしていただいて、県に対して、もしくは県議会に対してこうすべきだという、具体的な案を出していただきたいと。その案が出て、その案が出るまでの選考過程が、たしかにそうだな、それぞれのデータですとか条件とですとか、事実をきちんと踏まえた上でのこういう結論なのだということがあれば、私はそれを重く受け止めるべきだと考えています。
記者)
重く受け止めているということだったのですけれども、それは横断幕が出たという客観的な事実、あるいは重く受け止めたという知事のお気持ち的な意味を含めて、今後の(スタジアムを)作る作らないになにか影響を与えるものでしょうか。
知事)
一番影響を与えるのはその協議会での議論だろうと思います。とにかく県民の意思、なにか作ったらうれしいなとか、お金を使われたくないなという、それも大事なのですけれども、実際にどういう制約があって、どんな可能性があるのかということをきちんと踏まえた上での、この議論の結果というのが、県民の皆さんに説明するにあたっても、こういう事があるから、皆さん方はこういう結論、もしくはこういう提案をされたのだと思いますということになると思います。
記者)
議論の話題の一つぐらいにはなるかもなぐらいな、それぐらいな感じですか。
知事)
50万(筆)の署名ですとか、毎回毎回スタジアムがいっぱいになるですとか、試合がある日、ホームで試合がある日というのは、何時間も前からあの赤いユニフォームを着た人が街中にあふれるというのは、これはすごい熱があるのだなということを、ひしひしと感じるわけでありますし、とにかくその多くの皆さんが願うというのは、その分だけ実現に近づいていると、これはもう間違いないことだと思います。
記者)
新スタジアムの件で、前回協議会では四つの候補が出ているうちの一つに晴れの国スタジアムの改修というものがあって、協議会の中では、この協議会は新設を前提としているものだから、それにそぐわないという反対意見もあったのですけれども、最終的にはそれも含めて協議をするということが決まりました。この現状の施設の改修という候補については、知事ご自身はどのようにお考えで、今後協議会の中でどう協議されていくべきか、教えていただいていいですか。
知事)
私が協議会を作るにあたって、気をつけていることが、私自身がバイアスをかけないようにしなければいけないということです。例えば私には二つの逆方向の、たぶんバイアスがかかる余地があろうかと思います。一つは、選挙というのは基本的に人気投票ですから。ですから、多くの人が熱心に望んでいるものに対して、冷たい態度を取りたくないなという思いは、選挙を受ける人間からすると、当然あります。ただ、こちらでは岡山県の財政をきちんと守らなければいけない、自分の任期中に花咲じいさんみたいにワーッと使って、次の知事が入ってみたら大変なことになっていたみたいな、無責任なことはしてはいけないという立場もあります。ですから、私とすれば、両方に引っ張られるインセンティブはあるのですけれども、とにかく(協議会メンバーの)10人の方々に真摯に議論をしていただいて、それを受けて私自身が判断をして、県議会に提案をするにあたって、この私が議論をこっち方向に誘導しようみたいなことにすると、やはりこれはよくないのではないかと。もしくは、誘導した結果の結論について、その結論というか提案を残念だと思う人から見て、説得力が薄まってしまうのではないかというのが、私が危惧するところでありまして。ですから私自身は、こういう議論はやめて、こっちにしてくださいみたいな指示は一切していませんし、お願いしているのは、とにかくテキパキ、密度の高い議論をしてくださいと。私がなにか引き延ばしているみたいに見られると大変困るので、皆さんお忙しいのですけれども、ちゃんとある程度の頻度で、しっかり議論をしていただきたい。それだけで、(議論の)中身について私自身が言ったりしませんし、思っていたとしても、それをそこで表に出すのが、議論にバイアスをかけることになるのではないかというのは、私が心配するところですね。
記者)
協議会は今年度中に一応終わる予定ということですけれども、先ほどおっしゃられていた世論の形成というところで、既に署名というのがある中で、その協議会が終わってなにかしらの結論が出た。その後にどうやってその世論というのを県として把握していくのか、なにか考えていることあれば教えていただきたいです。
知事)
今でもこの世論というのはゆっくりゆっくり形成されているのだと思います、例えばその今協議会があるというのは、少しずつ具体化に向けて進んでいるわけでありまして、反対する人がものすごく多ければ、そこでたぶんなにかいろいろな反対運動が我々にわかる、見える形で起きているかもしれませんし、そういうのがあまり起きているようには見えないですとか、本当に街の雰囲気ですとか、ファジアーノが活躍をしている。負けそうなところから勝ったというときに、すごく喜ぶ人が多いのか、それともなにか嫌味を言う人が多いのかというので、やはりなにか気分というのは違ってくると思いますし、ずいぶん私は応援しようという気分は、この1年だけをとっても、なにか少しじわっと上がっているような気はしていますけれども、ただこれ私の体感ですから、それぞれの皆さんがそれぞれの感想を持っていると思います。
記者)
高梁川水系のことを伺いたいのですけれども、12時から取水制限第3次が始まりまして、第2次と比べて農業用水がやはり一番上がっていて、まさに今、冬物野菜の出荷に備えて今からどんどん種植えとか始める時期で、あと大規模経営をやられていて、もう既に契約先とも契約をしている農家さんも結構多いということで、結構影響の声が多いのですけれども、農家に対してのなにか支援とか対策とか、そういったものを県として考えているのであればちょっと教えてほしいなと思います。
知事)
今の時点で考えているわけではありません。これ市民生活、工業、農業それぞれの皆さんに少しずつご無理をお願いする、ご不便をお願いすることであります。農業については、非常に水の使用量の多い水稲の稲作については、今からはあまり使わないシーズンということで、50%というなにか数字はすごいことになりますけれども、そんなに影響はないのだというふうに聞いています。ただ、当然それ以外の作物で、これから水が要るのだという作物は当然あるわけであります。もう我々、制限をかけるにあたって、影響がないと思って制限をかけているわけではなくて、それぞれご不便をおかけするのですけれども、今の時点で補償ですとか、もしくは支援というのを特に話題にしているわけではありません。
記者)
LED化の件で、維持管理かどうかということについてなのですけれども、知事ご自身でまさにこれは水銀灯を変えなければ試合ができなくなるとおっしゃったのですけれども、通常そういう日本語の場合、それを維持管理費というかと思うのですよね。国道の街灯をLED化する場合も特に維持管理費として取らなかったという話もあるみたいなのですけれども、なにかちょっとその辺日本語としていかが思われますか、それがないと続けるものを変えることが維持管理費じゃないというのは。
知事)
改修なのか、軽微な維持管理なのかというのは、その線引きが難しいところもあって、国交省がわざわざガイドライン(交付要綱)を作ってくれている。そのガイドライン(交付要綱)を見ると、明らかに改修になっていると、そういうことになります。
記者)
(岡山)市長とのトップ会談の話に戻るのですけれども、さっきおっしゃった、普通に議論する環境、なにかその前提が付いていることが残念だったり、普通じゃない状態が続いているっておっしゃったのですが、ちょっとまだ岡山に来て日が浅いもので、その辺どういう状態のことをおっしゃっているのかというのを、もう少し具体的に教えていただければと思います。
知事)
数年前のトップミーティングの後のことですとか、もしくは県庁で行った実際のトップ会談のときに、実際に関係正常化にあたって、条件が付いたという事実がございます。謝罪と、これまでの発言に対する訂正が条件に付いたケースもありますし、もしくはこれまでの言動に対する納得のいく説明が必要だという条件が付いたこともありました。
記者)
先日、芸備線の件で、バスの実証事業のほうも終わって、今10月の幹事会に向けて事業の結果とか、そういった資料を今まとめているところだと思うのですけれども、あと、議論の結論を出すまで半年というところで、これから実証事業A・B両方比較できるような段階にくると思いますけれども、岡山県としてどのような議論にしていきたいか教えていただいてもよろしいですか。
知事)
我々として守らなければいけないのは、地域住民の生活ということであります。その生活を守るのがどういう手段かということについて、あらかじめ、こうでなければいけないという強い思いを持って臨むと、もう全く、元々の(JRとの思いの)距離は非常に遠いわけですので、とりあえず自分たちにとって(思いが)乗り気でないものも含めて検討をするという約束で、この(芸備線再構築)協議会が始まったということですから、極力JRさんにも、まっすぐな心というか透明な気持ちで臨んでいただきたいってずっとお願いしてきましたし、そのかわり我々自身も、これ以外許さないみたいなことではなくて、こんな可能性もあるのかもしれないという気持ちで、常に協議に臨んでいるつもりです。
記者)
(岡山市長と)普通に(議論)できる環境というところで、謝罪や訂正を求められたみたいな、そういう事実もたしかにあるとは思うのですけれども、先々月になりますけれども、知事も御出席されていた備前県民局管内のトップミーティングの折に、岡山市大森市長も、過去のことはもう全て水に流してコミュニケーションを取ろうではないかみたいな、そういう話もされていました。過去のことは水に流してという話もありましたし、そういう点でいうと謝罪と訂正というところは一つ条件としては、そこまで求められているのかどうかというところを、僕自身としては見ていて思ったのですけれども、そういうところについて知事あらためてどういうふうにお考えでしょうか。
知事)
私の経験で言えば、数年前のトップミーティングでフランクに対談をしようというふうに呼び掛けられて、はいわかりました、と満額回答をして、その後の懇談会で簡単に会えると思うなよというふうに言われたわけでありまして、なかなかちょっと真意がはかりかねるなというふうに思っているところでございます。状況というのは変わっていきますので、また、今の現状に応じて対応したいと思っています。
司会)
それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。
知事)
ありがとうございました。
※1「確定値」を「速報値」に修正
※2「新設」を「改築」に修正