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2024年7月23日知事定例記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0928628 2024年7月24日更新公聴広報課
会見写真

タイでの観光プロモーションについて

 (着用しているマスクを外して)今、コロナが急速に広まっております。人混みの中に入っていくときには、マスクということを思い出していただきたいと思います。
 記者会見そのものはマスクを外して行います。
 私からは、2項目、お話をさせていただきます。
まずは、タイでのプロモーションについてであります。
明日から28日までの5日間、9年ぶりにタイを訪問し、本県観光情報の提供や現地政府機関との意見交換等を行ってまいります。
 まず、観光情報の提供につきましては、現地旅行会社を対象に、本県の観光素材や特産品の魅力を伝える観光情報説明会を開催することとしております。
 さらに、私みずから現地テレビ番組へ生出演し、タイの皆さまに本県の魅力を広く発信してまいります。
 併せて、航空会社を訪問し、岡山桃太郎空港への直行便の就航に向けて、意見交換を行ってまいります。
 また、県内進出企業との意見交換を行うとともに、投資促進の政府機関であるタイ投資委員会を訪問し、本県進出企業への支援を要望する予定としているところでございます。
 このたびの訪問を通じまして、本県の魅力をしっかりとお伝えし、タイからのさらなる誘客と経済交流の促進に、引き続き、積極的に取り組んでまいりたいと存じます。

おかやま子育てしやすい職場アワードの創設・募集開始について

 次に、おかやま子育てしやすい職場アワードの創設・募集開始についてでございます。
県では、このたび、子育てしやすい職場環境づくりの取組を積極的に進める企業を顕彰する「おかやま子育てしやすい職場アワード」を創設いたしました。
 「こどもまんなか応援サポーター」共同宣言に基づき経済6団体とともに取り組むものでありまして、柔軟な勤務時間や充実した休暇制度、他社にはないユニークな取組など、積極的・独創的な支援を実施している企業を、本県独自の表彰制度により顕彰し、そうした取組を県内に波及させていきたいと考えております。
 来月8月1日から対象企業の募集を開始し、業種や規模等を踏まえて10者を選定の上、年末には受賞企業の発表を行います。
 受賞企業には、奨励金100万円を贈呈するほか、県のホームページ等で各企業の取組を広くPRすることとしておりますので、積極的な応募をお願いいたします。
 このたびのアワードの創設により、男女ともに安心して子育てと仕事を両立できる環境づくりを、企業と連携して進めてまいりたいと存じます。

私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 子育てのアワードについて、県では子育て応援宣言企業という制度が従来よりあると思うのですけれども、違いを踏まえてこのアワードの狙いをお聞かせください。

知事)
 子育て応援宣言企業は継続的な取組でありまして、これまでも77社(※「数百社」を修正)表彰をさせていただき、アドバンス企業の認定もさせていただいております。それはこれからも継続的に続いていくのですけれども、とにかくこの1年、2年が少子化対策にとって非常に大事だ。1年ほど前に我々がアンケート調査をしたところですけれども、わかったのが、業種によって随分、取組度合いが違うということと、企業規模によって(取組度合いが)随分違う。これは企業規模が大きいほど取組が進んでいるという実態。同じ程度の企業規模、もしくは同じ業界であっても、違いは当然あります。その違いの大元はどこなのかと言えば、企業の経営者の意識がその企業の取組に大きな影響を与えているということがわかったことでありまして、ぜひ、企業経営者の皆さんの意識を大きく変えるきっかけにしたいということで、おっしゃっていただいたような継続的な取組はあるわけですけれども、この企画をしたところでございます。ぜひ、できるだけ多くの企業の皆さんに応募をしていただきたいですし、このアワードをきっかけに、新しくこれはいいのではないかというような施策に取り組んでいただきたいなと思っています。

記者)
 冒頭にコロナの話をされたのですけれども、県内の感染状況と医療逼迫状況の認識と、これからお盆に向かって人流が盛んになると思うのですけれども、その辺りの呼びかけはございますか。

知事)
 今のコロナの感染状況のグラフというのは(モニターに映せますか)。出来ない、では後で資料をお渡します。このようなグラフを後で配付させていただきます。実は去年もコロナ、夏と冬にピークを作ったわけでありますけれども、去年の夏の立ち上がりと、ほとんど同じ形で今回も立ち上がっているということであります。4年前、2020年の春、夏、秋、そういった頃は治療法もなかったわけですし、コロナも弱毒化する前、オミクロンになって弱毒化したと言われていますけれども、その前、本当に死ぬ可能性が高かったコロナから、今むしろインフルエンザだとか、風邪に近いのではないかと言う専門家の方も増えてきましたけれども、ただ、インフルエンザは夏には流行はほぼしません。そもそもインフルエンザとコロナは違う病気なのですけれども、大きな違いがありまして、我々、感染系の病気は、夏は大丈夫と、冬になったら気を付けようということなのですけれども、コロナは夏に流行することが十分あり得るタイプの病気ですし、去年も大きな波を作った、今年も同じように大きな波を作る勢いで伸びているということで、これから夏休み、またお盆がありますので、ぜひ、去年の教訓をきちんと生かして、私これからずっとまたマスク生活に戻ってください、ということを申し上げているわけではありません。メリハリを効かせて、普段はもう5類移行後、我々はマスクを普段は(付け)ない生活に戻っているわけなのですけれども、人混みの中ですとか、もしくは高齢者の方と会うときですとか、その場面場面で、ここぞというときにはマスクの着用が、私はやはり大事だなと思いますし、普段は気を付けていただいていると思いますけれども、手指消毒ですとか換気、これが夏、冷房をしているとなかなか換気しづらくなってきますけれども、どういった人で部屋をシェアするかによっては換気がやはり大事なことになります。

記者)
 医療逼迫状況の認識をお願いします。

知事)
 今の時点で岡山でそれほど逼迫しているということは聞いておりませんけれども、この勢い、我々散々経験したところですけれども、今、定点当たりの患者数が先週比で1.66倍。伸びるときは、本当にすごい勢いで伸びるということでありますし、入院者数については先週比で1.39倍ということで伸びている。毎週五割増しとか毎週倍になっていくことが何週間も続くと、どれぐらい病床を用意していても、それは少し早いか遅いかだけで、いずれ逼迫するわけでありまして、我々が少し早めから気を付けるというのが常に最善の対策ということでございます。あともう一つ、これはニュース等でよく言われていますけれども、今、ものすごい高温で熱中症が非常に増えていて、熱中症の症状とコロナの症状が見分けが付きづらいということがございまして、もう当然ながら全然違う病気ですので、コロナなのに熱中症だと信じて冷やしたり、どうのこうのというときに手当した人がコロナに感染をするとか、熱中症なのにコロナだというふうに勘違いをして、熱中症で必要な身体を冷やすということを怠ったりするということがありますので、一つは両方(の病気)にかかりにくいような工夫をするということなのだろうと思います。

記者)
 今(コロナは)5類に移行をしているので、なかなか県としてどう取り組むかというのは難しい部分もあると思うのですけど、これからまた去年の傾向を見ればお盆、また9月以降にかけてまた増加することは予測されるのですけども、何かしら県として取組といいますか、何か考えられている部分がありましたら教えてください。

知事)
 今の時点、今日の時点で何か県としてメッセージを出すということには至っていません。だからこそ、こうしてマスクをして登場する程度のことなのですけれども、この調子で(感染者数が)伸びていった場合には、県民の皆さんにメッセージを発することも含めて、我々、対応を考えているところであります。状況の推移を注視しながら今後、取らなければいけない対応の可能性を考えています。

記者)
 冒頭でタイでの観光プロモーションのお話がありましたけれども、直行便の就航に向けて現地の航空会社と意見交換をされるということですが、国内の空港では、インバウンドのお客さんの急増で、旅客機の燃料不足の問題が指摘されておりまして、一部の国際線の新規就航や増便にも影響が出てくるのではないかという指摘もありますけれども、今回、タイとの交渉ですけれども、何か影響とかというのはあるのでしょうか。

知事)
 まず、航空燃料の不足の問題でございます。国内のいくつかの空港は、もう既に相手方の航空会社から進出したいという意向が示されていて、自分たちの方の(空港の)スポットも空いている。ですから双方合意しているにもかかわらず、燃料が調達できないということで、(就航を)発表できないという空港があるということは知っています。岡山県でも燃料、全国的な問題ですから、岡山桃太郎空港についても、燃料問題がプラスには作用していない。これはもう確実でございます。ただタイの場合は、それ以前の問題がありまして、タイ、バンコクと岡山桃太郎空港の行き来のボリュームが、タイの航空会社にとっては、ぜひ、岡山に乗り入れたいというような見込みに達していないようでありますので、今回、航空会社2社のタイ国際航空(※「空港」を修正)とタイ・ベトジェットエアー、フルサービスとLCCの1社ずつ訪問するわけですけれども、まだ我々とすれば今回行けばそこで決まるというような、何か手応えを持って訪問しているわけではありません。まだ少しルーフショットというようなことでありますけれども、ぜひ、これから数年先を見据えて、いろいろな情報交換をしていきたいと思います。そういう段階ですので、今直接、航空燃料がボトルネックになっているという認識はございません。タイについて、ではございますが。

記者)
 梅雨が明けまして、酷暑というか、かなり災害級の暑さが続いておりますけれども、熱中症への警戒も高まっていますけれども、県として何かメッセージ等があればお願いします。

知事)
 本当に暑いです。この暑さは例えば一世代前にはなかった暑さです。統計を取ってみると、明らかに10年前、20年前、30年前、40年前よりも日本の夏、岡山の夏は暑くなっていますので、昔これで大丈夫だったということが通用しなくなっています。例えば、夜ずっとクーラーを付けっぱなしで寝るというのは、一つは電気代がもったいないなという罪悪感、それからもう一つ、むしろ風邪をひくのではないかいう心配があると思います。ただ、特に高齢の方、熱中症にかかりやすい方については、これはぜひ夜中もクーラーを付ける。タイマーにする方もいらっしゃるのでしょうけれども、お医者さんがよく言われるのは、付けっぱなし、ぜひ考えてもらいたいというアドバイスをされるお医者さんもずいぶんこの数年間増えてきたように思います。とにかくクーラー、空調機器の使用というものを、ぜひ、これまで以上に積極的に考えていただきたいと思っています。ほかに身体を涼しくするという工夫、それから水分についても、喉が渇いたときに飲むのでは水分補給が足りないということは、いろいろな実験で示されています。ぜひ、定期的に、喉が渇いていると感じるかどうかに関わらず、水分を取る習慣、ぜひ、特に夏場は気を付けていただきたいなと思っています。(水分補給)お手本を示すために飲みます。

記者)
 パリオリンピックがもうすぐ始まりますが、県内出身の選手とかもいらっしゃるので、期待することと県民へのメッセージとかあればお伺いしたいです。

知事)
 オリンピック、パラリンピック、今わかっている時点で、オリンピックに7名、パラリンピックに3名、岡山県ゆかりの選手が出場します。やはりメダルを取れるかどうかというのが、どうしても気になるわけなのですよね。ぜひ、10人以上参加するわけですからメダルを期待したいなと思っています。あと、私自身は応援することは力になると信じています。これは宗教的に信じている1人でありまして、いやいや、テレビで見て応援して伝わるのかとか言う人もいるのですけど、それは現地で声援を送るのが一番もう直接的に応援になることは間違いないのですけれども、私は遠く離れたところからテレビで応援しても結果に影響すると信じています。私もっと一歩進んで信じているのですけれども、録画で応援しても私、結果に影響するという信者なのですけれども、とにかくみんながどれだけ応援するか、それで随分選手の皆さん、力が出るか出ないかということに効いてくると思います。どれだけ盛り上がっているかというのは、いろいろな形を通じて、本人に伝わりますので、ぜひ、日本選手を、地元ゆかりの選手を思いっきり応援したいと思っています。また、皆さんには応援をしていただきたいと思っております。応援することで、本県ゆかりの選手についてネット等で調べて応援することで、よりオリンピックを楽しむことができるということもありますので、ぜひ、積極的に応援していただきたいと思っています。

記者)
 隣の兵庫県でパワハラの疑惑の問題が出ています。公益通報体制も含めていろいろ問題化しているわけですけども、この受止めと、県としてそういった種の対応というのは何かお考えがあればお聞かせください。

知事)
 お隣の兵庫県で話題になっております。多くの知事が感じていることだと思いますけれども、齋藤知事、知事仲間では大変評判の良い方なので、一緒に働いた経験のある宮城県の村井知事、村井全国知事会会長が、少し自分には信じられないと記者会見で述べられていましたけれども、私も含めて多くの知事の実感なのだろうと思います。ただ、このような事態に至っているのも事実でありまして、ですから、いろいろ取りざたされていることの中に事実、真実があったのかもしれません。私自身は報道で聞いていることしか知りませんので、なかなかこれ以上コメントできる立場にないと思っています。この公益通報の窓口について、今回のことをきっかけに岡山県でどうなっているのかというのを調べてみたわけでありますけれども、47都道府県全て公益通報窓口は設置しているわけですけれども、内部にしか設置していないところもあれば、外部を含めて、もしくは外部に設置している県があります。岡山県の場合は県庁内と、それから服務規律アドバイザーの警察官OBの非常勤職員が別の窓口として設定をされていますので、この方は県庁職員ではなくて警察官OBという独立した立場の方なので、少し安心して相談できるのかなということなのですけれども、そうは言っても、ごめんなさい、非常勤職員ということであれば県庁職員の一種でもありますので、私自身、今回のことを考えると、県の外にもう一つ、明らかに私が影響力を及ぼすことができない場所に、もう一つの窓口、つまり通報される方が選べるようなものがあるべきなのかなということを考えているところでございます。具体的にどうするとか、これから検討してもらうことにしています。

記者)
 (県庁)外部に窓口をお作りになりたいという思いがあって、具体的にはこれからだと思うのですけれども、知事の思いとしてはどういうスピード感で取り組んでいきたいみたいなところはありますか。

知事)
 実際、公益通報制度、過去2016年度に1件の通報があっただけでありまして、岡山において非常に頻繁に使われているということではない。通報できていないという可能性もあるのですけれども、私の体感で言えば、そんなにすごいことが起きていない表れなのかなとも思っているところであります。というのは、そういうときというのは、いろいろな形でさざ波、もしくは何か起きるものですから、ただ、(外部に窓口があるという)形を作っておくというのは、いざというときに非常に大事なことで、きちんといろいろなことが起きるたびに我が身を振り返って、調整をする、訂正をする、これは大事なことだと思っています。あまり時間をかけないタイミングで設置をするべきだと思っています。

記者)
 外部に作るという狙いとしては、より相談しやすいといった趣旨でしょうか。

知事)
 実際のところ、どういう人がどういうことの相談をするかということについて広く考えておくべきでありまして、これまで公益通報制度を作ろうという、我々の制度は国の方で公益通報制度を作りましょうねということになって、ひな形が示された、ある種、ひな形そのもの、プラス、先ほど言いました警察官OBというのは我々独自の工夫ということだったわけですけれども、あれからもう10年以上、かなりたっていますので、世の中も少しずつ変わってきました。確かに、私自身が何か問題を起こした場合には、県庁内に置かれている窓口には通報しづらいだろうなというのは、そういう観点で考えれば、当然理解できることですので、そこは相談です。

司会)
 それではこれをもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見