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消費者庁の消費者安全調査委員会は、平成21年4月8日に東京都内で発生したエスカレーターの転落死亡事故に関する事故等原因調査報告書をまとめ、6月26日に発表しました。
報告書では、「エスカレーターは、子供や高齢者も含め年齢・身体条件等が異なる人々が様々な態様で利用する商業施設や複合ビルなどの日常の生活空間に多く設置されている。このような環境下では、利用者がハンドレールに不意に接触することや、エスカレーター側面から転落し、重篤な事態に至る可能性がある。また、通路空間に設置されているニュアル部には、エスカレーターの利用者に限らず、施設を利用しているあらゆる人に接触する可能性がある。エスカレーターは動力を持つ機械であることから、まずは機械安全の考え方に従って、エスカレーターの設置環境や周辺環境を踏まえた様々な人の行動を想定し、事故の発生をより広くかつ確実に予防する適切な安全対策を講じることが必要である。他方で、エスカレーターは、その構造上、安全対策の整備後にも一定のリスクが残留する。したがって、事故の発生を防止するためには、利用者自らもリスクを認識し利用することが重要である。」としています。
エスカレーターは、駅や商業施設など多くの場所で多数の人が日常的に利用しており、転倒などの事故が多く発生していますが、その中には利用者がエスカレーターの安全な利用方法を認識して利用することで防ぐことが出来るような事例も含まれていると考えられます。
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