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印刷ページ表示 ページ番号:0821853 2023年3月16日更新治山課

スギ・ヒノキはどんなものに使えるの?

スギ・ヒノキは、まっすぐに成長し、木目が直線的で加工しやすいです。
このため、主に木造住宅の柱や壁、床などに使われています。
このほか、スギは樽、桶、工芸品、割り箸などにも使われています。
ヒノキは風呂おけ、仏像などの彫刻、木づち、道具の柄などにも使われています。

木材を使うとどんないいことがあるの?

木材を使うと地球温暖化の防止などの地球の環境保全に役立ちます。

炭素を貯める効果

樹木が貯めた炭素は、樹木が伐採されても木材として使用されればに貯蔵され続けます。
つまり、木造建築物が増えれば、留められた炭素が増えていることになります。

エネルギーの消費が少ない効果

木材は他の一般工業材料と比較して、材料製造に伴うエネルギー消費量が少ない材料です。
言い換えれば、木材は他のものより製造時の二酸化炭素排出量が少ないといえます。
つまり、同じものを他材料で作るよりも木材で作る方が排出量削減につながることが多いです。

化石燃料の代替効果

木材は、そのままでリサイクルできないものは、燃料源として有効活用できます。
つまり、化石燃料の代わりに木質燃料を使用すれば、化石燃料由来の排出量を削減することができます。

木材は、どのようなところで利用されてるの?

利用されている木材の多くは、一戸建てや低層のアパートに使われています。
最近は、オフィス、教育施設、商業施設等の非住宅部門に木材利用が広がっています。
また、内装木質化も進んでおり、身近に木材に触れる機会が増えてきています。

日本では、国民1人当たり1年間でどのくらい国産の木材を使っているの?

木材は、建築用の製材だけでなく、燃料や紙の原料にも使われています。
令和3(2021)年度の木材需要量は約8,200万立方メートルで、このうち国産材は約41%です。
(資料:令和3年度木材需給表(林野庁))
単純に人口で割ると、国民1人当たりの国産材使用量は約0.27立方メートルとなります。
山にある直径18cm、樹高20mのヒノキで換算すると、わずか約1本です。

国産の木を使わないとどうなるの?

スギ・ヒノキなど国産の木は、日本の気候や文化にあった再生産可能な天然資源です。
国産の木を使わないと、森林を守り育てている林業が衰退してしまいます。
また、水を蓄える、土砂をしっかり保つといった森林の役目が十分に果たせなくなります。
そして、花粉の多く出るスギやヒノキがなかなかなくなりません。
国産の木を使うことで、伐って、植えて、育てるといった循環利用を進めることが重要です。

伐って使った後はどうするの?

山にあるスギ・ヒノキのほとんどは、人の手で植えられたものです。
伐ったまま放置したら、自然に元の森のように再生することは難しく、苗木を植栽するなど人の手が必要です。
岡山県では、再びスギ・ヒノキを植栽する場合に少花粉品種の苗を使うことを推進しています。