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伐る(きる)

印刷ページ表示 ページ番号:0821855 2023年3月16日更新治山課

スギ・ヒノキの人工林はどれくらいあるの?

日本全体の人工林面積は1,020万haで、ほぼ北海道と四国をあわせた広さです。
そのうちスギ人工林は440万haで、九州の1.2倍の広さです。
ヒノキ人工林の面積は260万haで、四国の1.4倍の広さです。
岡山県にはスギ人工林が約3.7万ha、ヒノキ人工林が約12.4万haあります。
スギとヒノキの割合は、全国ではスギが多いですが、岡山県ではヒノキが多いです。
これは岡山県の気候や林地の環境がヒノキに適しているからです。

全国人工林面積岡山県人工林面積

なぜ、スギ・ヒノキ人工林がたくさんあるの?

スギやヒノキはもともと日本にある木です。
特に、スギはヒノキ科スギ亜科スギ属の常緑針葉樹に分類される日本固有の木です。
現在のようにスギやヒノキが増えたのは
・大東亜戦争(太平洋戦争:1941~1945)で、国土が焼け野原になり、早期に復旧が必要になったこと
・高度経済成長時代に住宅の需要が高まったこと
国土に緑を増やし、新しく建物を建てるために木材が必要だったためです。
このため、まっすぐに比較的早く大きくなるスギやヒノキが植えられてきました。

どうしてスギ・ヒノキ人工林を伐らないの?

我々の生活スタイルの変化に伴い、必要とされる木材が変化しました。
例えば、部屋が和室から洋室に変わったことにより、柱などが見えなくなりました。
求められるのは価格が安いもので十分となりました。
また、人口減少により新しく建てられる住宅の数が減ってきています。
使われる木材の量が減ってきたことにより、木材価格が下がりました。
これは、伐って売れる木材の販売収入が減ることを意味しています。
一方、木を伐るために人を雇うお金は、効率化を進めるものの、経費はかかります。
つまり、木を伐っても儲からない状況であることが一番の原因です。