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花粉症はなくしたい、けれど、スギやヒノキの木材は必要。
このため、花粉がとても少なく、成長が早いなどの優れた性質を持つ品種を国と県が開発しています。
これまでに、少花粉スギ147品種、無花粉スギ19品種、少花粉ヒノキ56品種などが開発されています。(令和3(2021)年3月末現在)
花粉を全く作らない、という特性を持っている品種です。
平年では雄花が全くつかないか、または極めてわずかしかつけません。
花粉飛散量の多い年でもほとんど花粉を作らない特性がある品種です。
雄花の数がかなり少ない、という特性がある品種です。
上に書いてある花粉症対策品種と、特定母樹から採取された種穂から生産された苗木のことです。
特に優良な種苗を生産するための種穂の採取に適する樹木であって、成長に係る特性の特に優れたもの。農林水産大臣が指定。
特定母樹の指定基準は、次のとおりである。
マルチキャビティコンテナと呼ばれる特別な容器で作られる苗木。
コンテナの底面にコンテナの底面に穴が開いており、コンテナ下部に到着した根は空気に触れると成⾧が止まるため、根切り作業が不要。
また、播種や土入れ作業等の機械化が可能で、生産作業の効率化・労働負荷の軽減が図られる。
育苗期間は約1~2年。
均一的な形状の根鉢なので、クワのほか、専用の植栽器具を使用することで、誰でも簡単な植栽が可能。
根に土がついた状態で植栽するため、植付けに適さなかった時期においても活着が良好。
コンテナ内側に縦方向に細⾧い1mmの突起やスリットがあり、根巻きが生じない。
伐採と造林の一貫作業に用いやすく、造林コストの低減が期待される。
従来から生産されている苗木。
育苗期間は約2~3年。
植栽適期が限られている。